第五話 漆黒の黒き短剣
なま暖かい空気が漂う、道を進んでいくと、行き止まりだった。
しかし、その場所に宝箱が置いてある。
「何あれ?箱?」
アズが聞く。
アズのお姉ちゃんはこちらを見て、
「あれは宝箱だよ。でも、注意してね」
アズのお姉ちゃんは武器を構えた。
私たちは驚き、お姉ちゃんの方を見る。
「何する気?」
アズが聞く。
するとお姉ちゃんは
「ファイア!」
と魔法を唱え宝箱に向かって放つ。
私たちはポカンと口を開ける。
何をしているんだろうって、だって宝箱だよ。
お宝が入ってるってことでしょ?
「正気かねぇーちゃん宝箱に魔法を唱えるなんて!」
アズが取り乱す。
「見ててみて」
アズのお姉ちゃんは宝箱の方を見る。
すると、宝箱から舌が出てきて居る。
これは一体?
私たちは意味が分からずポカンとしていると、
アズのお姉ちゃんが口を開く。
「これは宝箱に化けた魔物だよ。
名前は初心者殺しって言う名前なんだけどその名前の通り危険な敵なんだ」
アズのお姉ちゃんはその魔物の事を話す。
なるほど、擬態している?いや?化けてる?う~ん、まぁ直ぐに開けに行ったらダメってことね!
私はそう解釈する。
「流石ねぇーちゃん、凄いなぁ」
アズはお姉ちゃんを褒めている。
「もう、弟ながらそれくらいは分からないと」
アズのお姉ちゃんはアズに向かって言う。
私は倒れている魔物に近づく。
すると、黒い短剣が落ちている。
「何これ?」
私はそれを拾い上げる。
漆黒の黒で光を通さない。
まるで私の名前ヤミのように。
するとアズが私の方に気がつく。
「どうしたアズ?それなんだ?」
アズが聞いてくる。
「これ拾ったんだよね。もらってもいいものなのかな?」
私は二人に見せる。
アズのお姉ちゃんはふーんといい、アズは
「貰ってもいいんじゃね?」
と言う。
「じゃあ、貰うね」
私は漆黒の黒き短剣を拾った。
なんだか黒って、安心するよね。
そのあとくまなく色々みたがその短剣くらいしかいいものはなかった。
私たちは出口に戻り扉を閉める。
「なんだか、変な所だったね」
アズのお姉ちゃんはそう言う。
「うん!まぁヤミがアイテムをゲットしたくらいか」
アズはそう言う。
私は短剣ジーと見つめる。
すると、持ち手の部分に名前が書いてあった。
漆黒の?冒険者?と書かれている。
何?漆黒の冒険者?変な名前。
私はそう思った。
私たちはギルドの人共に店内を清潔よく綺麗にした。
正直、ほこりやごみなどでボロボロだったけど、ギルドの人たちによって、ある程度戻った。
そして、それから一週間後。
店内、
「みてみてお願いがこんなに届いたよ」
アズのお姉ちゃんは私たちには見せる。
アズはそれを見て、
「凄いな、皆困っているんだな、ヤミどうする?」
アズが私に聞いてきた。
私は一つの紙を取り
「まずはこれをしよう」
そう二人に言う。
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