第五十六話 謎の男ガラ
僕たちは町中を歩く。
それにしても、ネムアから一人も呪い使いを見つけてない。
いや、見てない。
どういうことだ?ここがアジトではないのか?
僕たちは町中を探索するが特にこれといったものは無かった。
「ヴァールさん?呪い使いが居ませんね」
僕はヴァールさんに向かって言う。
「そうですね、普通なら沢山の呪い使いが居ると思うのですが」
ヴァールさんはそう答える。
その時!
うぅ!な、何?この匂い!
突然、ある部屋から匂いが来た!それもすごく嫌な予感が。
僕たちはその方へ歩いていると、何者かが出てきた。
「お前!何をしている!」
ヴァールさんが声を発する。
その男はこちらを見て、
「あれれ、バレてしまったか。仕方ないですが、始末すると言いたいところですけど」
男は僕やヤミの方を見て
「これはこれは、のちのち私と戦うもののようですね。
名前だけ言っておきましょう。私の名はガラ。
それでは、さらばだ」
男はそう言い消えた。
な、何なんだあの男。それに、のちのち戦う?僕やヤミがあの男と?
「男が居た部屋に行ってみましょう」
僕たちは部屋へと向かった。
「!」
僕は息をのんだ。
そうそこには何人もの死体があった。見るからにあのガラとかいう男がやったに違いない。
「うぅ」
声が聞こえた。
生きている呪い使いか。
声のする方に歩み寄るとそこには知っている者が。
「!、ワーリン」
そうそこに居たのはピンク髪のワーリンだった。
しかし、瀕死の状態。ほーって置いても死ぬが。
「だ、誰?た・たすけ・て」
ワーリンがこちらに手をのばす。
「・・・」
僕は静かに歩み寄る。
「僕はヤミと一緒に居たアズです。僕に助けを求めるんですか?」
僕がワーリンに聞く。
「・・・ボ・スは私たちをう・らぎっ・た。あの男にこびたの」
ワーリンはそう僕に向かって言った。
「そう、ヒール」
僕はワーリンに回復魔法を唱えた。
「それは呪い使いだろ!アズてきなんだぞ」
ヴァールさんがそう言った。
僕はワーリンを背負い
「確かに敵です。ですが、情報くらいは吐き出せると思います。
有効に使うのがいいんですよ」
僕はそう答える。
ワーリン、君も。
僕たちは町から出て森の宿屋に向かった。
数分もすれば宿屋につく。
それにしても父さん、一体何を考えているんだ。
宿屋にて
よいしょっと。
僕はワーリンをベッドへと転がす。
「はぁ・はぁ」
僕は近くの椅子に腰掛ける。
ヴァールさんもヤミをベッドに横にさせ椅子に座る。
「お前の父親はどこに行ったんだろうな。見当もつかない」
そう僕たちはあの町をくまなく探した。
でも、父さんの姿すら無かった。
「そうですね、ワーリンが起きるのを待つしかないですね」
僕はそう答える。
そして、日も落ちて夜になる。
ほ~ほ~
ふくろうが鳴いている。
「うぅ」
先に目を覚ましたのはヤミだ。
「ヤミ」
僕はヤミに近寄る。
「アズ、呪い使いは?」
ヤミが聞いてきた。
「それはこの人にきいてみるほうがいいかもしれないな」
僕はワーリンの方を指差す。
「の、呪い使い!それもワーリン!!」
ヤミは短剣を構える。
「待て待て!」
僕がヤミの間に入る。
「呪い使いをかばえば私達の居場所は無いんだよ」
ヤミがそう僕に向かって言った。
そうだ、かばえば居場所はなくなる。けど!
「良い情報を聞けるかもしれないだろ。それに仲間になれば心強いだろ」
僕はそう答える。
「は?仲間?呪い使いが?私のお兄ちゃんを始末した一人かもしれないんだよ。
情報はいいとして、素顔で歩かれたら困る」
ヤミはそう答える。
ヤミの言うとおりだ。かばっているようなもんだ。
「ワーリンが起きてから考えよう」
僕はそう答える。
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ガラ様が登場!この男の目的は一体?
それとアズの父の行方は。




