第五十話 情報は呪い使いから
私達は昼ご飯を食べた。
波留ちゃんは食べ方をあまり分かっていないようなのでお姉さんが食べさせていた。
昼食後
店外
「なんですか?話があるって」
私がグレアさんに向かって言った。
そう、昼ご飯を食べている途中にグレアさんが話があるって言っていたから。
「呪い使いのボスは分かっているか?」
グレアさんが聞いてくる。
「はい、アズのお父さんだそうです。
サイテーな父親ですよね」
私はグレアさんに向かって言う。
「その父親の居場所だが、プニ町を超えて、その先にも街がある。
その街を超えた先の町に居るとの情報を知った」
え?それってシガルデン街より奥ってこと?それに情報を知ったって誰から?
「誰から聞いたの?」
私がグレアさんに聞く。
「・・・」
グレアは黙った。
「教えられない人なの?」
私が詰め寄る。
「はぁ、呪い使いの女からだ。そいつが俺が一人になっているときに現れてそう言った。
もちろん嘘を言っているって思っていたが目が本気なようなので嘘は言ってないと思うがな」
グレアさんはそう言った。
呪い使い!?てことはこの町に来たってこと?
「この町に来たってこと?髪は?」
私が質問する。
「髪は確か、ピンクだったな。それと鎧をつけていた」
グレアはそう言った。
・・・・、は!ピンク髪、鎧・・・ワーリンだ!思い出した。
ユカリの後に襲ってきた呪い使い。
「多分、そいつはワーリンっていう女だと思う。
呪い使いなのは断定出来るけど、なんで急に姿を現したのか」
私は考えるが何も思いつかなかった。
「まぁ、行ってみることにこしたことはないんじゃないか?
もし、危険だと感じたら逃げればいい話だし」
グレアは言う。
確かに、嘘か本当かは自分の目で確かめないと。
「分かった。お姉さんと波留ちゃんの事をお願い」
私はそうグレアに言った。
「ああ、任せろ。俺もお姉さんには好かれたいからな」
グレアは私に言った。
この人どれだけお姉さん狙っているのよ。
変態ね。
私はグレアと共に中に入りアズに話す。
「分かった。どうやら覚悟を決めていかないといけないみたいだね」
アズはそう言った。
「うん。ワープを使ってシガルデン街まで一気に行こう。
ヴァールさんにも話しておきたいし」
私はそうアズに言う。
私達は支度を済ませ
「じゃあ行ってきます」
「行ってきます」
私達は元気に玄関のドアを開け少し歩きワープを使った。
次は目をつぶらずにワープをすると、
周りは虹色みたいな膜に包まれ、
そして、その膜が破れた瞬間、なんとシガルデン街に着いていた。
「やっぱすごいなこの技は」
アズは私に向かって言う。
「そうだね、ヴァールさんにはほんと感謝しかないね」
私はそう答える。
私達は街の中に入り、ヴァールさんの店に向かった。
最初に来たときと変わらず人々の声でにぎわっている。
私達はスタスタと足を進め、ヴァールさんの元へ着いた。
私達は中に入るとヴァールさんが退屈そうにしていた。
「あの、ヴァールさん?」
私は声をかける。
ヴァールさんはこちらを見てキラキラした目を見せる。
ヴァールさんってこんな感じだっけ?
「やあ、君たち戻って来たんだね。
それで町の様子は?」
ヴァールさんは私に向かっていう。
「町はいつもどおりですが、仲間が呪い使いによって命を落としました。
私と同じ女の子です。
それと、子供の転移者がいましたよ。波留ちゃんって言う名前で私よりも小さくて、かわいいです。
でも、転移者なんて初めてですよ。
なにか嫌な予感もするんですよね」
私は現状をヴァールさんに向かって言った。
「そうか、転移者か。アルス王国でも転移者が居るそうだな。
それもにほんだっけな。
一体何なんだろうな」
ヴァールさんは私達に向かって言った。
確かグレアさんも言っていたような?アルス王国?一体どんな王国なんだろう。
「それよりも大事な話です。どうやら呪い使いのボスがこの先の町に居るそうって仲間から聞きました」
私は呪い使いの事を言うとヴァールさんの顔がかわる。
「それは本当か?誰から聞いた?」
ヴァールさんは近くの椅子に座り紙とペンを出す。
「えっと、グレアさんが呪い使いのワーリンから聞いたそうです。
ピンク髪に鎧はワーリンしかいませんから」
私はそう答える。
「グレアか、そうか。グレアが味方とはな、あいつはな、呪いを使いこなせるやつなんだ。
まぁ、呪い使いではないからそこは安心してくれ」
ヴァールさんはそう答える。
グレアさんを知っているのかな?それに呪いを使いこなせるって。
まぁ、変な動きを見せてないし大丈夫だよね。
「それで、ボスはいると思う?」
アズがヴァールさんに聞いた。
ヴァールさんは立ち上がり、
「居る」
と答えた。
居る、居るってことはボスはとてつもなく強いし、激しくなりそう。
「勝てる見込みは?」
アズが聞く。
「分からん」
それが答えだと思う私の脳内です。
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