第四十八話 悲しみ
私達はワープに乗り、ガオ町へと向かった。
私とアズは目をつぶる。
その数秒後風が吹いて私は目を開ける。
「!」
なんと目の前にはガオ町のボスは入口が。
す、すごい。これなら食べ物の調達もなんとかなりそうね。
私達は町の中へ入る。
町は復旧途中で所々修復されているところがある。
私は少し安心して店に向かった。
数分後、店に着いた。私達が出た時と変わらない。
よかった何もなかった。
私は扉を開ける。
そこで私は言葉を失った。
「え?何が?」
私は呆然とするしかなかった。
中はボロボロになっており、所々に血が飛び散っていた。
「嘘だろ?ねぇーちゃん?」
アズも驚き膝から崩れる。
私は中へと足を進める。
ボロボロになった机やイス、花瓶は割れ、カーテンはビリビリに破かれている。
それにあのアンナちゃんが持ってきてつけたシャンデリアは落ちて粉々に。
私は部屋の中央で膝から崩れ落ち、
「あああ!!!!」
私は発狂する。
体から呪いの力が溢れ出し、近くにあるものを投げ飛ばす。
「やめろヤミ!」
アズが私を止める。
うぅ!私達は帰ってくるのが遅かったのかな、もっと早く戻ってこれたなら。
こんなことには。
その時、
足音が奥の部屋から聞こえ、奥の部屋から女の子が出てきた。
「え?誰?」
私はそう言った。
その直後、奥から人が来た。
「あ、グレアさん」
そう、奥から出てきたのはグレアさんだ。
グレアさんはため息をはき、
「みんな寝ているんだ。発狂しないでくれ、この血は魔物の肉を切ったときに飛び散った血だ」
グレアさんは私達にいい、女の子を抱きかかえる。
「ねぇーちゃんは!」
アズがグレアさんに聞く。
「寝てるよ。色々手伝ってもらっていたからな。アンナはすまんが」
グレアさんはそう言った。
アンナちゃんに何かあったのかな?
「アンナちゃんは?」
私が聞く。
グレアさんは近くの床に座り、
「率直に言う、アンナは死んだ。呪い使いによって」
グレアさんは私達に言った。
え?アンナちゃんが死んだ?そんなの嘘だ!
アンナちゃんは強いんだ!嘘ついている!
「嘘だよね」
私はグレアさんの顔を見て言った。
「呪い使いと相打ち、そして呪い使いと同時に死んだそうだ。
呪い使いは男で、多分だが呪い使い使いの一角の一人だろう。
アンナが相打ちでやられるほどだ。お前たちが居たところで足手まといになるだけだ」
グレアさんは立ち上がり奥の部屋に女の子を置いて帰ってきた。
相打ち?アンナちゃんは強いのに。ガルシアさんもなくなったのに、報告も出来ずに。
私は目から涙が溢れてこぼれ落ちる。
「その様子だと、ガルシアは死んだな」
グレアは言った。
「呪い使いにやられたそうだ、アルファっていう名前だそうだ」
アズが私の代わりに言った。
「そうか、そっちも辛いよな。それよりも食べ物はどうなった」
グレアは窓を見つめながら言った。
私達は持ってきた食べ物をグレアに見せる。
「よくやったな二人共。ガルシアとアンナの事は胸の中にしまっておくんだ。
悲しみに飲み込まれたらそれで終わりだ」
グレアさんは食べ物を袋に入れ奥の部屋に運んだ。
胸にしまう?無理でしょ、アンナちゃんは私と同じ女の子なんだよ。
私は、悪魔なのかな?
「ヤミ、少しだけ外の空気でも吸いに行こう。心を落ち着かせないと呪いによって体が乗っ取られるよ」
アズは私の手を引っ張り外へ連れ出した。
店外
「す~は〜」
私達は深呼吸をして心を落ち着かせた。
ガオ町の風は少し涼しく、何だか温かみを感じる風。
「私は悪魔なんかじゃないよね。アズも私を一人にしないよね」
私はアズにしがみつく。
「ヤミ!僕は一人になんてさせない。言ったじゃんか、一緒に呪い使いを始末するって」
アズは優しい顔で私に言った。
「アズー!」
私はアズを抱きしめた。
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