第四十六話 謎の転移者その名は、波留
ガオ町(グレア目線で)
呪い専門店。
「はぁ〜今頃何してるんだろうな」
俺は外から窓を見つめていた。
なんともない日々。いつものように依頼をこなす。俺は何をやっているんだ。
「グレアさん。ティーが出来ましたよ」
アミュがカップにティーを注ぎ持ってきてくれた。
「ありがとうアミュ。
それより、アンナは?」
俺は朝から居なかったアンナのことを聞く。
どこかに出かけているのだろうか?
「腕磨きだそうですよ。3人が強くなって帰ってくるかもしれないからって」
アミュはそう言った。
そうか。それにしても腕磨きか、アンナは強いから今更腕磨きなんて必要ないと思うんだがな。
俺が退屈そうにしたとき!
「うわ!」
奥の部屋で声がした。
「誰だ?!」
俺は立ち上がり奥の部屋へと足を進める。
アミュは少し震えているので、俺が行くのが当然だろ。
俺は部屋の中に入るとそこには一人の女の子が居た。
服装はオレたちのような服装じゃない。
こいつ、何もんだ?見たことねぇ服着てるし。
女の子は俺の顔を見るやな、バケモンを見た顔みたいな泣きそうな顔をした。
は?なんで泣きそうな顔してるんだよ。俺、イケメンだぜ?
「だ、誰か居るの?」
アミュが俺の後ろから部屋をのぞく。
「ひぃ」
女の子は声を出した。
怖がっているそうに見える。
それに今気づいたが腕やら足やらなんか殴られたような跡があるな。
「おい、そこのガキどうやってこの部屋に入った」
俺は女の子に向かって言った。
すると、
女の子は
「うわぁーん!!」
泣き出した。
ちょ!な、なく必要ねぇだろう。
俺がおどおどとしているとアミュが部屋の中に入り
女の子の前に近づきしゃがむ。
「私、アミュって言う名前何だけど君はなんてお名前?」
アミュは優しそうな顔で女の子に聞いた。
すると女の子は泣くのをやめて、
「ぐすっ、波留って言う名前」
女の子はそう言った。
はるって言う名前か。はる、か。
「はるちゃんって名前なのね。じゃあはるちゃんはどこから来たのかな?」
アミュは優しく聞いた。
俺からすればまるで波留の母みたいな、そんな感じだ。
「にほん」
波留はそう答える。
にほん?聞いたことないな。
そんな町あったっけ?
「にほんってどこの町?」
アミュは波留に向かって聞いた。
「わかんない」
波留はそう言いアミュに抱きついた。
にほんか、いや?待てよ。
確か、アルス王国だっけ?なんか異世界から来たとか言っていやつがいたような?
「アミュ、その波留って子は多分だが転移者だろう。
ここに来る前にある商人が言っていて、アルス王国にも転移者が居るらしいって小耳で聞いてな」
俺はアミュに向かって言った。
転移者か、だがどうやって転移したんだ?
波留に聞いたところで子供過ぎて無意味だろう。
「どうするつもり?」
アミュが波留を抱きかかえ、こちらを見る。
「そのにほんって国か分からんがそこに返してやるのが一番だが、体を見る以上にほんってとこに返すのはだめな気がする。
だから、俺たちで育てよう」
俺はそうアミュに向かって言った。
その体は親にやられたものだろう。俺も親に殴られたときもあったからな。
「でも、あまり食べ物は」
アミュは心配そうな顔をする。
確かに、町の復旧は進んでいるが、まだ商人は全然来てない。
ここで飢え死にするわけにもいかないし。
「あの三人が帰るまでの辛抱だ。なんとかあるもので食いつないでいくしかない。
それに、俺が魔物を討伐して魔物の肉で何か作りますから」
俺は二人に向かって言った。
なんとか二人は安心させたが食べ物だって限りがある。
早く戻ってこいよ。ヤミ、アズ、ガルシア。
森にて
「せいやー!」
アンナが武器をふり腕磨きをしている。
ふぅ。かなりの時間腕磨きしたから、そろそろ帰るっす。
二人も心配してるかもしれないっすから。
アンナは武器をしまい、帰ろうとしたとき!
「ちょっと待てよ、そこの女の子」
男の声が聞こえた。
アンナは声のする方を見ると男が居た。
「あんた誰っすか?」
アンナは警戒するに男を見る。
「まぁ、警戒するのも無理もないだろうな。
だって俺は呪い使いだからな」
男はアンナに向かって言った。
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あと、見てくれている人はありがとうございます。
セリフですね。
「グレアさん、ティーが出来ましたよ」
です。
久しぶりのこの人たち。しかし、アンナの前に現れた呪い使い。
ヤミもアズも居らず、アンナに勝ち目があるのだろうか?




