第三十話 いざ、出発〜
私は店に戻ったとき不意に思い出す。
「そう言えばアズ、前に女の子を助けたよね。
その子今家に居なくない?」
私はアズに向って言った。
「あ!そうだ。その子なんだけれど、もうこの世には居ない」
アズは静かに言った。
「どういうこと?」
私はアズの方を見る。
「その子はザンギャクによって命を落とした。後で聞いたんだけど、隅で亡くなっていたそうだ」
アズはそう言う。
「でも、私達全然女の子見てないよ。
それにあんまりご飯とか食べてたっけ?」
私はアズに聞く。
「恥ずかしがりやだそうってねぇーちゃんが言ってたよ」
アズはそう私に言った。
「そう、なのね」
私は悲しくなった。助けた命がこうも簡単に消えていくなんて。
ゼッタイに許さないんだから呪い使いたち!
私はアズとともにベッドに向かい眠りに着いた。
悲しみは心の底に溜まっていく。
いつしかこれが溢れたら、私はどうなるのだろうと少しだけ考えた。
でも、答えなど出るはずもないのだ。
そして夜が明けた。
「う~ん。は!」
私は起き上がるとアズやアンナちゃんを含め誰も寝ていなかった。
え?もしかして。
私は部屋から出るとみんなが待っていた。
「おはようヤミ。今日は一番遅く起きてきたね」
アズはクスッと笑う。
私はむーとした顔をアズに見せる。
「ほら、ヤミが起きたよ。ねぇーちゃん」
アズはうたた寝しているお姉さんを起こす。
「は!あ、おはようヤミちゃん。はいこれ」
お姉さんはアイテムボックスから握りご飯を渡してくれる。
「お腹すいたら食べてね」
お姉さんはそう言った。
優しい笑顔を私に向けて。
私はいつも通り制服を着る。
そして身支度を済ませ、
私はアズとガルシアさんとともにガオ町を出発した。
「行ってきまーす」
私は元気よく手をふる。
「みんな〜無事に帰ってきてね〜」
お姉さんの声が聞こえる。
私は心の中ではいと答え前へと進むのだった。
私達はガオ町を出て東へと進んだ。
南に行くと私達の村のアルス村がある。
そして道なりに進んでいくと、
「あれ?これ看板だ」
アズが走り近づいた。
そこにはこの先、闇の森と書かれている。
闇の森?森が闇の属性を持っているってことかな?
「あの?この森ガルシアさんは知っています?」
私はガルシアさんに向かって聞いた。
「うん?俺にもここは入らんからな。よくわからん。
いつもはこの明るい方の道を行くんだ」
ガルシアさんが言う方を見ると普通の道がある。
森の道か安全な道。どちらがいいか分かるよね。
「あんぜ・」
私が言おうとしたとき
「森の方に行こう」
アズがそう言った。
「え?アズどうして?」
私は不安そうな顔を見せてアズに言う。
普通安全な方を選んだほうが危険も回避できるのに。
「森なんて久しぶりだろ。ヤミは安全な道を歩いて楽しいか?」
アズが聞いてきた。
「それは楽しくないかもしれないけど、でも危険かもしれないよ。
森にはいっぱいの魔物もいるかも知れないし、それに呪い使いが隠れて私達を狙っているかもしれないよ」
私は的確な意見を言う。
そう、未透視の悪い森なんて自分から死を受けいると同じことだし。
「そんなことある?それに僕もヤミもいっぱい強くならなきゃならないんだよ?
お兄さんの仇を討ちたいんでしょ、それならレベルアップしないと、それに魔物と戦う事で君が使う技の特訓にもなるだろう」
アズはそう言う。
「ヤミ、今回はアズの意見に乗ろうぜ。
もしも呪い使いが来たら俺も戦ってやるから。
心配すんな」
ガルシアさんも私の方を見て言った。
「分かった」
私はアズの意見に乗ることにした。
そうして私達は森の道を進むことにした。
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後いつも見てくれている人はありがとうございます。
それではセリフを!
「は!あ、おはようヤミちゃん。はいこれ」
です。
お姉さんのセリフでおにぎりを渡しているセリフです。
なんか、うらやましい。




