第十八話 呪い使いの一人として
私はアズにおぶられ店の方に歩く。
町中も私達の学校と同じようにボロボロだった。
ザンギャク?最低な名前。
私はアズにおぶられ数分後お店についた。
外側はボロボロで最初に来たときとあまり変わらない気がする。
「入ろう」
アズはそう言いお店のドアノブに手をかける。
そしてひねり扉を開けた。
開けると中もボロボロ、机や椅子は壊れている。
そして、
「ね、ねぇちゃん!」
床で倒れているアズのお姉さんを見つけた。
「嘘でしょ」
私は最悪の事を思ってしまった。
アズは私をまだ壊れていない椅子に座らしてお姉さんの方に駆け寄る。
「ねぇちゃん!起きてくれねぇちゃん!」
アズは必死に声をかける。
私も生きていることを願った。
すると、
「う、うぅ」
お姉さんが目を覚ました。
私とアズは嬉しくて涙をこぼした。
「ねえちゃん!大丈夫?腹減ってるのか?」
アズは声をかける。
「お腹空いて、お腹が」
お姉さんは小さい声でアズに向かって言う。
「分かった」
アズはそう言い自分のカバンからりんごを取り出し、お姉さんに渡す。
「ありがとう」
お姉さんはお礼を言いりんごを食べる。
そうだよね、町がこんな状態だったら商人も店も無いからね。
お姉さんがりんごを食べている間に少し休憩を取り、
「ねえちゃん、どうして倒れていたの?お腹すいただけで倒れてた?」
アズがお姉さんに向かって言った。
お姉さんはまだ身が残っているりんごを片手で持ちながら、
「倒れていたのはお腹すいたから。
それと、色々手伝っていたからかな」
お姉さんはふんわりと答える。
「手伝い?」
私とアズは一緒になって聞く。
「そう、町を守るために冒険者たちのサポートととしてね。
でも、みんなやられちゃった。
生き残っている冒険者も居るけどもう戦いたくねぇとか、なんだあのバケモンは人間なのに人を躊躇無く殺しやがるとか言っていたよ。
私も逃げてここまで来たんだけど、サポートは食べ物をあんまりくれないからお腹空いて、
そして、頭がくらっとして倒れた。
その後はよくわかんない」
お姉さんはそう私達の顔を見ながら言った。
躊躇無く殺しているって事はアズが言っていたザンギャクって人なのかな?
そんな人は野放ししたら死人が増えるのは分かる。
絶対、倒さなきゃ。
私は立ち上がり二人を見つめる。
「どうしたヤミ?トイレか?」
アズが私に聞いてくる。
私はむっとした顔をアズに向ける。
「悪い、冗談だよ。で、なんだ?」
アズが再度私に聞いてきた。
「アズが言っていたザンギャクって人を私は殺る。
町をこんなことにされて私はその人がとても許せない。
息の根を止めて、呪い殺してやる」
私は怒りを抑えつつ二人に向かって言った。
「正気か?ヤミ。
ザンギャクがどれだけ強いかわからないだろ、あいつはユズルのような手を抜くようなやつじゃない。
躊躇無く剣を振るう。まさに暴剣だよ、それに君が持っている短剣じゃ相手にならない。
死ぬだけだ」
アズは私に向かって言った。
確かにそうだ私は短剣を使う。
あれ?待って?そう言えば短剣はユズルが教室の端に飛ばしたよね?
「ねぇ、短剣はどこにあるの?」
私は気になってアズに向かって聞く。
「は!学校だ。ヤミ、僕が一人で取ってくる。
ヤミはねえちゃんと居てくれ。
ヤミに負荷をかけたくねぇ」
アズは私に向かって言う。
そうだよね、私、武器ないし邪魔になるもんね。
アズならちゃんと帰ってくるよね。
「いいよ。私待ってる。
でも、必ず帰ってきてね。私、もしアズが帰ってこなかったら、本当に狂っちゃいそうになるから」
私は涙ながらにアズに向かって言った。
「分かってる。心配すんな、
じゃあ、行ってくる」
アズはそう言い店のドアから出た。
アズ、絶対だよ。
どうか、アズが無事に帰ってこれますように。
私は目を閉じてアズの帰還を願った。
その様子を見るものが居た。
「あれが呪い使いのたまごの仲間ですか。
これは、これは小さなお子様ですね」
フードをかぶる男がアズを見つめる。
「だめっすよ手を出したら、私達はあの人たちの仲間になるわけなんですから、手を出すわけには行かないっすよ。
それに子供に剣を向けるのは私は好きじゃないっす」
男の隣で黄色の髪の女の子が男に向かって言う。
「君も子供だろ。
だが、強さがどれだけなもんか知りたいんだよね。
だからさ、一度だけ殺したり、悪いことはしないからさ。
お願い」
男は女の子に向かって言う。
「はぁ分かりましたっす。
だけど、警戒されるようなマネをすれば躊躇無く斬りつけるっすから」
女の子はそう男に向かって言った。
「はいはい、それじゃあオレたちも後をつけるか」
男は女の子にそう言い男と女の子はアズの後を追うのだった。
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