第十七話 一週間
立ち上がる。私は呪い使いの一人のたまごだろうとそうでなかろうと勝つんだ。
「は!」
時止めが終わりを迎え二人が動けるように。
「ヤミ!なんだよ!その傷は、何があったんだよ」
アズは私を見てそう言った。
それもそうだよね、血だらけ体もボロボロ。
立っているのも不思議なくらい。
「ふぅ〜神速!!!」
私は一瞬でユズルの背後に移動する。
「くっ!速い!見えなかった僕が!こんな血まみれボロボロ女に?
やられるのか?」
ユズルは振り向く。
「終わりね。はああ!!!」
私は剣に力を流し込み思いっきり振った。
シュパン!
ユズルの首が斬り落とされる。
そしてころころと転がり教室の隅に転がっていった。
「あ、終わった。か、勝てた。
あ、くっはぁ!!」
私は血をはき床に倒れる。
「ヤミーー!!!」
アズの叫ぶ声が聞こえ私の記憶は瞳とともに閉じる。
そして、
「う、うぅ」
私は目を覚ます。
顔を横に動かし辺りを確認するとここは休憩場だった。
確かここはお医者さんが居たんだっけ?私が生きてるってことはなんとかなったのかな?
起き上がると横にアズが居た。
「ヤミ起きたのか。起きてすぐで悪いが僕の背中に乗れ」
アズはそう言い私の方に背を向ける。
「え?う、うん」
私はよく分からずアズの背中に乗る。
アズは私をおぶり歩き出す。
そして休憩場の外に出て、私は目を疑った。
私の目の前には学校があるがそれはもうボロボロの状態。窓は割れ、壁はビビ割れしていて今にも壊れそうな状態だった。
「何があったの?私はいつから眠っていたの?
あ、ああ!!」
私は意味がわからずおかしくなりそうになる。
「落ち着け、一つずつ答える。ヤミが眠ってたのはイズルを倒したあとそのまま倒れて。
そしてそこから一週間て所だ」
アズはそう答える。
「マナミ先生やクラスメイトは?」
私は泣きそうな声でアズに聞く。
「辛いと思うが現実を早く理解するためだ、クラスメイトはほとんど死んだ。
マナミ先生は生きているけどもう動ける状態じゃない。
足をやられたそうだ」
アズは淡々と話す。
私は涙が止まらなかった。
なんで私はこんなにも辛い事ばかり起こるの?
どうして、どうして。
「誰にやられたの?もしかしてワーリン?それとも別のやつ?」
私がアズに聞く。
「そいつはこう言っていた呪い使いの一人ザンギャクって。
突然僕達の前に現れてクラスメイト達を殺していった。
もちろん、僕やマナミ先生は立ち向かったけど相手は呪い使い、レベルが違いすぎて僕もマナミ先生も負傷した」
アズの後ろ姿だが目に眼帯をしている。
そっか、そんなことが。私がやられたばかりに。
「ヤミ、自分が倒れたからこんなことになったとか思うなよ。
ヤミが居たところでやつには勝てはしない。
また来るって言っていたから、いずれ来る。
その前にヤミが戦えるレベルにまでなれば良いけど」
アズは学校を見つめながら言っている。
「ねぇ、私って強いのかな?あ!お店は!」
私はお店の事を思い出す。
お店にはアズのお姉さんがいるはず。
「大丈夫だよ。僕のねえちゃんはそう簡単にやられてないと思うし、さ、お店に行こう」
アズは私をおぶったまま店の方に歩いていった。
私は、このままやられてばかりじゃいられない。
みんなの為に。
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