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第十二話 女の子の正体

私達は人気の無い道を歩く。

正直言ってこういう場所は好きじゃないけど、依頼のためなら仕方ないよね。


そうして、道なりに進んでいくと居たのだ。

 

「あ、あれ!」

アズが指を指している。

私とお姉さんはそちらを見るとそこには女の子がしゃがんでいる。

 服装は別に貧しそうな服では無い。



 「声かけてみる?」

私が二人に向かって言う。

二人は私の顔を見てうんと頷く。



 私は女の子に近づき


「あの?どうしてここにいるの?」

そう女の子に聞いた。


 すると、


「きゃははは!!!!」

急に笑い出す。

手紙であった通り、私はつばを飲み込み女の子を振り向かせる。


「うわー!!」

アズが驚く。 

私も腰をぬかす。



そう女の子の顔には半分焼けた痕がある。

何なの?この子は。


すると女の子はにっこりと笑顔をして


「ふふふ、あなた達だけです。私を振り向かせて逃げなかった人は」

女の子はそう言った。



「どういうこと?それよりなんでここにいるの?」

私が女の子に向かって聞く。




「私はこの顔だからみんなから嫌われている。だから、今は一人で暮らしている。

 ママも何処かに出ちゃってて。

一人は辛いけどここでしゃがんでいるといっつも声かけられるんだよ。 

 だから寂しくない」

女の子はそう言う。

クズな親だ。私の親は優しかったけど、こんな親も居るんだな。



アズが女の子に近づき

「なぁ、一人は寂しいもんさ。僕もねぇちゃんが居るけど、ひとりの時は寂しい。

 でもな、大切な仲間が出来たんだ。ヤミっていう大事な人が」

アズは私の方を見る。

もう!私の顔をそんなに見ないでよ。


 「大切な人は私には居ない。でも、夜はつまんない。

 太陽が出ている時間ではしゃぎたい、友達と遊びたい」

女の子は涙目になっている。

やっぱり、辛いんだね。私も一人は嫌、だから私が出来ることは。

  


「ねぇ、私達と一緒に来ない? ここは辛い場所だけど、私達が楽しい場所に連れて行ってあげる。

 怖い気持ちは分かるけど、進まないと未来は暗いままだよ」

私は女の子に向かって言う。


女の子はよく分かってない様子。

そうか、未来とか言葉よくわからないもんね。


するとアズのお姉さんが女の子に近づき抱きかかえ


「楽しい場所に来る?」

女の子に向かって優しく言う。


女の子はうんと頷く。

お姉さん、居てくれて良かった。


 


私達は女の子を連れて店に戻った。

その後、私は近くの店で食べ物を買ってきて女の子に渡した。 


女の子は嬉しそうに食べている。目には涙。

よほど寂しかったのかな?

でも安心してね。私達はどこにも行かないから、絶対帰ってくるから。


私は女の子を見てにっこりと微笑む。


「私もおなかすいた~」

 お姉さんがアズに向かって言う。


「はいはい、これでいい?」  

アズはポケットから食べ物を出す。

りんごだ。 



「ありがとー。ヤミちゃんも一緒に食べる?」

お姉さんが私に聞いてきた。


 「うん。一緒に食べます」

私はお姉さんの方に走る。

 

どんなに辛いことがあったとしても私達は最後まで諦めません。

必ず私が。

 


・・・


「ユカリの始末は出来たかワーリン?」

ひげの生やした男がワーリンに向かって聞く。



「はい。あの女の食事に毒を入れておきました。 呪い使い同士の技は効かないので」

ワーリンはそう男に向かって言う。



「それで、やつらは?」

男がさらに聞いてくる。

 

「はい。魔物でなんとかしましたが多分生きてるので私がこの手で始末します」

ワーリンは男に向かって言う。


「いや、始末はこいつに任せている」

男がそう言うと奥から人が歩いてきた。  



見た目は子供、だけどそれだけじゃない。


「ワーリン、僕が殺ってみせるよ。

僕は下手なまねはしないから。

寝てていいよ」 

男の子はそうワーリンに向かって言う。  



「ユズル、調子に乗るな、ガキの癖に」

ワーリンが怒る。


「じゃあ、ワーリンはおばさんかな?」

ユズルはそう言い何処かに行ってしまった。



「お、おばさんですって!」

ワーリンはカンカンになって怒る。


「落ち着けワーリン。報酬はいらないのか?」

男が聞いてくる。


 「も、もらうわ」

ワーリンは自分を落ち着かせて、報酬を受け取った。



「さてと、やつらはどう動くかな?」

男はそう言いニヤリとした顔をする。




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