第十話 アズの夢
私たちはランタンさんと少し雑談をして家に帰った。
ランタンさんはガオの町で暮らしている元冒険者だと。
今は、ギルドの職員として働いてるのだと言うこと。
家
「ふぅ、今日は疲れたね。私があんな魔物なんかに取り込まれなかったら、ワーリンを追えたのに」
私はアズに向かって言う。
「仕方無いさ、それにあの魔物なんだけどランタンさんに聞いたんだけど剣や槍そしてヤミが持っている短剣では倒せないって。
魔法でじゃないと倒せないんだって。
それにさ依頼としては達成したんじゃないか?
ユカリがこの町に現れるのろい使いだったんだからさ」
アズは私に向かってなぐさめるように言った。
アズはどうしてここまで私に優しくしてくれるのかな。
「なぁ、話変わるけどワーリンもユカリも言ってたけど、のろい使いの一人ってことはのろい使いはまだ居るんだよな」
アズはそう私に言う。
「私ものろい使い。言葉で人を殺れる。
この能力、いつか私を苦しめることになるのかな。
その時は私はどう行動するだろうね」
私は窓を見つめながら答える。
外はまだ暗く、フクロウがホーホ~言っているのが聞こえる。
「僕さ、まだ子供だろ。大人になったら叶えたい夢があるんだ。
聞きたいか?」
アズは私に聞いてきた。
「うん。教えて、アズの夢」
私はアズに向かって言う。
「僕の夢は・・・ヤミと一緒に居ること!」
アズは私に向かって言った。
え?私と一緒にいる?いやいつも一緒じゃん。
大人になっても一緒・・・あ!
私が気づいたとき
「ヤミさ。魔物に取り込まれただろ、その時死んじゃうんじゃないかって思って、怖くてでも!
助けなきゃって思ってたまたま歩いていたランタンさんに言ったんだよ。
人ってさ、すぐにやられちゃうんだよ。
命はひとつしかない、だからさ僕からのお願い。
死ぬな、生きろ、最後まであがけ。
それだけ」
アズは泣きながら私に向かって言った。
アズは私の事をここまで思っていたんだ、それなのに私は、死にたくないって思ってたけど、もうダメって諦めちゃってた。
ダメだね、アズに心配かけちゃ。
「分かった、もう私は油断すらしない。
私の名が世界に響くまで、生きる!
だからさ、アズも死なないでよね」
私はアズに向かってにっこりほほえむ。
私はのろい使いのワーリンを追わないと。
もしかしたら、何か知ってるかも知れないし。
「僕は死なない。ヤミが終わるときが僕の死の合図だ。
まだまだ子供だから死とかよくわかんないけど、暗いことはもうおしまい。
さ、ご飯でも食べよう」
アズは私に言い、キッチンに向かった。
私が終わる時か、ふふかっこいいこと言って、アズはホントに。
私たちはこの後ご飯を食べてお風呂に入り眠りについた。
明日は筋肉痛にならないか心配だけど、気にしない。
だって私たちは子供だから。
翌朝、八時、学校
おはよう。声をかけたのはダースくん。
「おはようダースくん。今日の授業退屈なのばかりだね」
私はそうダースくんに向かって言う。
「まぁ、仕方無いよね。今日もアズは寝るんだろうな。
真面目に授業受ければいいのに。
体育と図工の授業だけは起きてるのはよくわかんないけど」
ダースくんはそう言い自分の席に向かった。
アズは今寝てる。一発目が図工だけど起きるのかな?
私も自分の席に座り、アズの方を見つめる。
そして直ぐに先生が来て授業が始まる。
その時、ばっと!アズは頭をあげて起きる。
は?眠いとか言ってたのに、ダースくんが言ってたことは本当だったんだ。
アズにも好きな教科があるんだね。
私は全部の教科好きだけどね。
「はーい、今日も色々作ってみましょー」
先生がそう生徒たちに向かって言った。
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ヤミとアズ。二人の戦いはまだ始まったばっかり。




