第54話 学生兼冒険者兼勇者
こうして冒険者兼学生の二重生活が始まった。否、俺はさらに勇者でもある。三つ掛け持ちだ。異世界の学校は、現代の頃と比べてだいぶ違う。まず年齢制限がない、そのため意外と目上の人がいたりする。高校より大学っぽいのかな、俺は中学の最後らへんから引きこもってしまったからそう感じるが、こういうのが一般的なのかな。
そして基本6年で魔法の基礎や、あらゆる科目を体験できるとして、卒業という形になるそうだ。だがこれも違うところがあり、残ってもいいそうだ。専門的な知識を学校の設備を使って極めたい生徒がそうするらしい。研究生と呼ばれる。そこから王国魔導師になったりするんだろうか。俺たちは勇者活動がメインだ。こうして学校に通っているが、いつ魔王が来て戦場に駆り出されるかわからない。その旨は学校側に伝えてある。その場合は魔王を倒したらまた通っていいと言われた。ありがたい話だが、死亡フラグにならないことを祈る。
そして冒険者だが、これは生活費を稼ぐためと言うよりは、学校と同じく勇者としての鍛錬がメインとなっている。普通に筋トレするのもいいが、それと並行できるからな。筋トレしかしなかった生前の俺は最強にしかなれなかった、周りには誰もいなかった、孤独だ、今はアイナがいる、違う努力もしなくてはならない、それにこんな体だしな、筋トレだけで最強になれるわけがない。
Fランクのクエストではその日の金を稼ぐので精一杯だそうだ。貯金が尽きる前に早くクラスアップしたい。俺とアイナはSクラスの魔物も倒したことがある。気を抜かなければ問題ないだろう。そして勇者活動だが、冒険者とかぶる、冒険者の依頼は突き詰めれば人助けだからな。勇者だって困っている人を助けるのが生業だ。だから魔王が来るか、魔王軍が攻めてこない限りは普通に異世界生活をエンジョイできるというわけだ。
さて、思考の整理はこれくらいにして、明日も学校だったな。早く寝ないとな……。
白い空間。
「よ! 勇者! あれ冒険者じゃったっけ? それとも学生? 肩書きが多いやつじゃのう! あははははは」
女神はいたずらに笑っている。
「おい、なんで俺はここにいる? 呼んだ覚えはないぞ」
「随分な挨拶じゃなあ、久しぶりに会ったというのに」
「そんなに経ってないだろ」
「え、ああ、貴様にとってはそうか」
「なんの話だ」
「こっちの話じゃ。ところで貴様は絶者と戦う準備はできておるのか?」
「準備? これから鍛えていくつもりだが」
「ふーん、あんまり言っちゃうと余の楽しみが減るから言わぬけど、絶者はいい感じに仕上げてきておるぞ」
「ふわふわした言い方しちゃって、どれくらい鍛えてるんだ?」
「『鍛える』か。これまた的はずれな質問じゃの」
「知らないんだからしょうがないじゃないか」
「まぁあれじゃの、立っての長話もあれじゃな」
女神が指を鳴らす、白い空間が一瞬で消えて、現れたのは……。
「ここは現世!!?」
周りを見れば、高いコンクリートブロックに囲まれた日本の家屋が並んでいる。次に歩く人の格好を見る、スーツを着込んだ七三分けの黒縁メガネ、そうサラリーマンだ。
「違うぞ、現世に似せて今作った世界じゃ」
「……は?」
「このていども理解できぬか? この世界は余が指を鳴らした瞬間に産声をあげたのじゃ、まぁ、事が済めば消すがの」
「え? え? ええ!!?」
「その証拠に貴様が全裸でも誰も気にしていないじゃろ?」
「た、確かに、てか俺って魂だけなのに皆から見えるのか」
「作る時にそう設定したのじゃ、この世界において余と貴様の振る舞いは全てが許されるとな」
「無茶苦茶だ」
「神だからの」
いやぁ、俺の知ってる神はよく死ぬしおっちょこちょいなんだけどな。
「他の神と比べるでない」
さらっと心を読むなよ。
「ほれ、ついてこい」
「どこに行くんだ?」
「カフェじゃ!」
この女神ウキウキである。というか、これだけのことができるのに歩いて移動するのかよ!
「うるさいヤツじゃな! ここなんてどうじゃ?」
女神が指さすのはどこにでもある普通のカフェだ。だが引きこもっていた俺にとっては魔王の城だ。
「……緊張するな」
「その体に戻った途端に弱気になるのか、ハンバーガーの時のほうが勇ましいではないか」
「そうは言ってもな」
「すでに裸で歩き回っているのじゃぞ? 恥ずかしくも何ともないじゃろう」
「裸は俺の正装だ、筋肉が服だ。俺の肉体に恥ずかしいところなど1グラムもない」
「あ、ぶっ壊れぇ」
「なんだよ、いいだろ、こういう世界だろ?」
「まぁの」
女神は店に入る。俺も恐る恐る続く。
……本当にさっきできたばかりの世界なのか?かけてある時計だって年季が入っている、ようにみえる。マスターだっていい感じに歳取ってるじゃないか。
「いちいち説明はせんぞ、面倒臭いからからの。貴様がどう感じ取ろうと、ここは五分前に生まれた世界じゃ」
「マスターいつもの!」
「かしこまりました」
おい、五分前にできた世界じゃないのかよ。
「五分前と言っても、歴史も設定してあるからの」
「それってどういうーー」
「理解せんでよい、脳みその一部が筋肉と混じっている貴様に何を言っても無駄じゃ」
「マジか!」
「なんで嬉しそうなんじゃ……。まぁよい、貴様は何を頼むんじゃ?」
「なんでもいいよ」
「最低の返答じゃな。じゃあ、マスター、このプロテインパフェ一つ」
「かしこまりました」
待っている間、俺は自分の体を動かす。ああ、この感じ、魂だけだが、やはりこの姿は落ち着く。
「なんじゃ、自分の体を抱きしめおって、気持ち悪いのぉ」
「いいだろう別に、俺の魂なんだから」
少しして頼んでいたメニューが届く。女神は特大の抹茶パフェ、そして俺はプロテインたっぷりの苺パフェだ。
「甘くて美味しいのぉ!」
「ボリボリ、ああ! 美味い!」
俺たちは黙々と食べ続ける。食後にコーヒーを飲み、一息つく。
「ふぅー。さて、帰るか。マスター、ツケで!」
「かしこまりました」
「おい待て」
「なんじゃ?」
「俺に何の用だ」
まさか、飯食うためだけに呼ばれたのか?
「あ、忘れとった」
「おいおい!」
「こほん! えーっとじゃなぁ、神として啓示のひとつでもしてやろうと思って呼んだのじゃ!」
「啓示だァ?」
「そうじゃ、啓示じゃ、向こうは後出しだからな、これくらいないとフェアじゃないと思うてな」
「へー、伝説の剣の場所でも教えてくれるのか?」
「え! なんで分かったの!」
「当たっちゃったよ!」
あの世界には伝説の剣があるのか!?
「あるぞ、なんかややこしい事になってるがの」
「ややこしい事?」
「そうじゃ、まぁ、言ったらつまらんしな、そこで死ぬならそれまでの男だったというまでじゃ」
どうやら伝説の剣は危険なところにあるらしい。
「詳しい話はあの王に聞くがよい」
「ありがとう、あとで聞きに行ってみるよ」
「それでよい、せいぜい足掻いて余を頼ませてくれよ」
「ほんと性格悪い神様だよ、あんた」
俺は光に包まれて消えた。
「ふふふふ。あの棒人間、なかなか面白いことをするのぉ」
女神は軋み笑う。指を鳴らして一つの宇宙を消した。
『伝説の剣』。
勇者ものには必須のアイテムだ。王さまのところに行くのは学校が終わってからでいいだろう。まずは通学中にアイナに聞いてみることにした。
「伝説の剣って知ってるか?」
「伝説の剣ですか。……聞いたことないですね」
あれ? 伝説の剣って言っても、皆が知ってるってわけじゃないんだな。
「伝説の盾なら知ってますよ!」
またしてもニューワードだ。剣の次は盾か。
「伝説の盾ね、どんな代物なんだ?」
「王国が誇る最強の盾です!」
「どれくらいすごいんだ?」
「私もこの目で見たことがありません、ですが聞いた話によると『魔王砲』を防ぎきれるそうです」
「また知らない言葉だな『魔王砲』ってのは?」
「魔王軍が使ったとされる超兵器だそうです。その威力は星をも砕くほどだとか」
「それを防ぐのか」
「のようです、伝説の盾は神クラスのアイテムだとか。伝説の盾があるから人類はこうして存続していると言わしめるほどです」
「その盾の名前は?」
「『マナーの盾』と呼ばれてます」
「マナーの盾か、覚えておこう」
「きっと勇者であるバーガー様が使うんだと思います! 楽しみですね!」
いやアイナさん、俺、手がないんだけど……ナイフを挟むので精一杯なんだけど。なんて言えないよな。
「もちろんさ、何せ俺は予言の勇者だからな、これから伝説になるパンだ! 伝説のパンと呼んでくれ!」
「伝説のパン様!」
「本気にしないでおくれ!」
その後、学校でトレース先生にも尋ねたが、伝説の剣のことは知らなかった。図書館でも調べたがそんな文献はなかった。王立図書館だからあると思ったんだが、まぁ学生の俺が見れるものってかなり限られてるからな。
ふむ、伝説の剣については何も分からなかったな。やっぱり女神の言う通りに王さまのところに行くのがいいらしい。
学校帰りに俺はアイナに切り出した。
「アイナ、王さまに会いに行くぞ」
「え、王さまにですか?」
「伝説の剣について訪ねたいことがあるんだ」
「失礼ですがバーガー様」
「なんだ?」
「本当にそんな剣あるんでしょうか? 先生も知らないような、図書館にも載っていない剣なんて」
「百理ある。皆が知らないということは伝説じゃないもんな」
それでも女神がお告げまでしたんだ、行くしかあるまい。お願いしてアイナにもついてきてもらった。
玉座の間。王さまがヒゲを撫でて難しい顔をしている。俺が伝説の剣というワードを口にしてからこんな感じだ。あの反応でわかった、伝説の剣は存在している。
「バーガー、その話どこで聞いたん?」
「神から啓示を受けました」
「神? どのような神なん?」
今日の王さま至ってフランク。
「自称ですが、女神と仰ってました」
「自称女神……初めて耳にする神だ。その神が私に聞けと?」
「はい」
「そうかですかぁ、はは、まいったなぁ」
王さまは困り顔で髭をかく、髭って痒くなるの?
「実はバーガー、君に謝らなければならないことがありまーす!」
「え?」
「伝説の剣さ、無くしちゃった!」
王さまは舌を出す。『てへぺろ』ならぬ『でべべろ』といった感じだ。アイナが大きな声で驚いた。
「ええ!! 伝説の剣を無くしたんですか!?」
「しっ! 大きい声で言わないでけれ! あ、けれって言っちゃった! 言わないで! 王さま恥ずかしいからホントマジで!」
「は、はぁ……」
オワタ、伝説の剣紛失とか聞いたことないぞ。この転生、どこまでバーガーモードなんだ。
「で、でもね、バーガー」
「なんですか」
「無くした大まかな位置は分かってますのよ」
「ではなぜ回収に向かわないのですか?」
「それ聞いちゃう?」
「聞いちゃう」
「えっとね、大体100年前の話かなぁ、先代の王さまが遺跡で伝説の剣を発見してね」
「遺跡でですか」
「うん、人族の遺跡っぽいやつ。そこまではよかった。でも不幸なことに運搬中に何かに襲撃されたらしくて、その時にどっかいったらしいのよ」
「強奪されたってことですか?」
「その可能性は低いかな、すぐに周囲を聖騎士大隊で何度も捜索したらしいし」
「では、まだその地に?」
「当時の話だとそうなるかなぁ。まさか勇者が私の代で生まれるとは思わなかったから、探すのはいいかなって思ってたんだよねぇ」
おい。
「その事についてはすまなかったバーガー。特別に私にしっぺしてもいいーよ」
「わかりました、アイナ」
「はい。王さま、歯を食いばってください」
「ふぉふぉ、そのようなか細い腕で私の逞しい腕にしっぺを?」
10秒後。
「……うぐっ、ああ……ッ。つぁあ……」
「では、捜索隊を結成してくださるのですね」
「いや、まだあれから何も話してないやん……」
「俺の方でも探してみます。その土地の場所を教えてください」
「わかったよ。私の方からも兵を出すから。協力していこうね」
「はい、王さま!」
「しっぺ素振りしないでーね!」
「このクエストなら、伝説の剣がある場所に近いですね」
「よし、ならそれを受けようか」
王さまとの話し合いから数日、学校が休みということもあり、俺とアイナは冒険者ギルドの2階に来ている。
伝説の剣が眠る場所に向うついでということで、その場所に近いクエストも受けて一緒にこなしてしまおうという魂胆だ。
「あ、でも2階はSランクのクエストですね」
忘れていた。
ちなみにFクラスのクエストはその殆どが王都内部か、もしくは王都近辺のものに限られている。王都から離れるだけでも難易度が上がる仕組みだ、それも魔物の多い山や森と言った場所になれば求められるランクはさらに高いものになる。そして俺たちが今から向かおうとしているのはここから馬車で1週間の場所だ。
この冒険者ギルド本店では、その辺りのFランクのクエストは存在しないだろう。
「でもこの魔力調査っていうのは何でしょうか?」
「俺も知らないな」
「気になりますね」
「そ、それはね!」
俺たちが振り返るとシャニーがいた、オドオドとメガネを揺さぶっている。
「知っているのか?」
「う、うん。魔力濃度が異常に高い場所に定期的に出るクエストだよ」
「そうなんだ」
「ちょ、調査とは言っても濃い魔力に釣られてきた魔物と戦うこともしばしばだから、Aランク以上のクエストになることがほとんどなんだ」
「今回はSランクだな」
「場所が場所だからね」
「いわくつきなのか?」
王さまが言っていた場所は通称『怪物が眠る森』と言われている。名前からして何かあるとは思ったが、そこまでやばいところなのか。
「うん、魔物も多いからかなり危険な場所みたいだね」
そうか、それなら受けるのは諦めよう。行きはするがな。
「バーガー様、クエストは諦めて『怪物の眠る森』に行きましょうか」
「せやな」
「ちょ、ちょっと待って!?」
「なんだね」
「く、クエストは受けられないんだよ? どうして向かうの?」
「え、ああ、それとこれとは別の問題なんだ。俺は勇者としてそこに向かわないといけない。クエストは受けられたらいいなぐらいにしか思ってなかったんだ」
「私たちお金ないので」
「アイナ、しー」
王さまからも兵士を出してくれるみたいだし、大丈夫だろう。
「話は聞かせてもらったよ」
「……エリノア、いつからそこにいたんだ」
エリノアは柱の影からひょっこりと顔を出している。
「『このクエストにゃら、伝説の剣がある場所に近いですね』からだよ」
最初からじゃねぇか。
「バーガーは体は柔らかいくせに脳みそは柔らかくにゃいね」
「どういうことだ」
「ミーと同じ方法を使えばいいんだよ」
「エリノアと同じ方法?」
「とは言ってもだよ、ミーの場合は偶然だったんだけどにゃ」
「話が見えないぞ」
「んふふ、Fランクのクエストを受けて、その時にSクラスの魔物を討伐するとどうにゃる? はいシャニー」
「え、ぼ、僕!?」
「いいから、さーん、にー、いーち」
「は、はい! その場合は特別にSランクまでランクが引き上げられる可能性がある」
「ああ、エリノアが前に言ってたやつか」
エリノアはFランクのクエストを遂行中に、Sクラスの龍、小竜と鉢合わせて、それを討伐したんだっけか。それで一気にSランクになったと。
「だが、あの場所に近いFランクの依頼がないんだ」
「そんにゃの迷ったとか、テキトーに言い訳すればいいんじゃにゃいの?」
「ガバガバな作戦だな」
「あ、それならバーガー様。薬草の納品クエストを受けてみてはどうでしょうか?」
「薬草採集か?」
「はい、これなら場所の指定もないですし薬草ならどこにでも自生しているので、怪物の眠る森でもできますよ!」
「なるほど近隣でとれると見越した依頼を逆手にとるのか」
「どうでしょうか」
「パーフェクトだアイナ」
「ありがとうございます!」
「そうと決まればさっそく準備だな!」
「わかりました! 私はこの依頼を受けてきますね!」
「ああ、頼んだ」
俺はアイナを見送るとエリノアに視線を向ける。
「エリノア」
「にゃに?」
「エリノアは参加しないのか?」
「んー、いまねー、いくつかの依頼を掛け持ちしているから、これ以上は無理かにゃあ」
「さっそく働いてるんだな」
「まぁにゃ、時は金にゃりだよ」
「そんなに稼いでどうするつもりだ?」
「わかってにゃいにゃあ、稼いでどうするかじゃにゃくて、稼ぐことが目的にゃの」
「過程が目的になってるのか」
どこかで聞いた話だな。
「バーガー様、受けてきました」
「ありがとう、じゃあ、王さまにこのことを伝えに行こうか」
「はい! あと学校にも休むことを伝えないとですね」
「そうだな」
この世界の学校は、俺がいた世界よりも寛容だ。そもそも学業に専念すること自体が世間一般的には珍しいことで、学びたいことをピンポイントで学びに来ている者も多く、そういった者は学ぶだけ学んだら、そそくさと学校を中退してしまう。さらには定期テストの点数が低いとか、出席数が足りないなどの理由では留学にはならない。そのため仕事しながら通ったり武術に没頭する者も多いのだ。なので、トレース先生に一声挨拶してから旅立てば大丈夫だろう。
「エリノアは行かないんですか?」
俺がさっき聞いたことをアイナも聞く。やはり俺とアイナが思い描く勇者パーティのイメージには、獣戦士エリノアが組み込まれているんだ。もちろん魔導師ジゼルに、可愛いモーちゃん、永久欠番のサガオ、それによく死ぬスーも。
「行かにゃいよー」
「そうですか……」
「2人とも……そんにゃ目でミーを見にゃいでほしいにゃあ」
俺たちのキラキラとした眼差しを受けてエリノアは心底眩しそうにする。
「ダメったらダメにゃの」
「キラキラ」
そうこうしていると、聖騎士が入ってきた。
「聖騎士が冒険者ギルドに何のようだ?」
「王国からの依頼は聖騎士が持ってくるんだよ」
聖騎士と話していた受付嬢が依頼書を持ってくる。魔力調査の依頼書を剥がす。そしてその位置に別の紙を貼る。
「あれは何をしているんだ?」
「依頼の更新だにゃ、依頼内容が変わったときにああするよ」
アイナが見る。そして呟く。
「依頼の報酬が10倍になってます」
「よしにゃにしてるお前たち早く準備しにゃさい」
おいこら。




