表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
207/212

EX6 ハンバーガー転生32

挿絵(By みてみん)


 ベアハルトは再び雄叫びを上げてクロスケに殴り掛かる。なんて速さだ!しかしクロスケはカッ! と笑う。


「よしゃ! 来い!」


 クロスケがベアハルトのパンチを受け止める。


「ちょっと遊ぼうぜ!」


 パンチの威力を殺さず、力の方向を見事な体術で操作してベアハルトを空に投げ飛ばす。雲を穿つ。


「よっと!」


 クロスケも飛び上がる。空中で殴り合う、拳と拳がぶつかり合う度に衝撃波が発生する。


「いやいやいやいや! 人の家の上で何やってんだよ!!」

「こんな退屈なおつかいにつきあってやったンだ! 少しくらい遊ばせろ!!」


 クロスケはそう言うとさらにベアハルトを空に蹴りあげる。点のように小さくなるほど離れる、花火のように音が遅れてドバァン! ドバァン! と反響する。


「……護衛が飛んでっちゃった」




──────────────




 人間界にあるどこかの地下洞窟。


「はぁはぁ……」


 ニードルハックが息を切らしている。


「シャーー!!」


 下半身が蛇の魔人がニードルハックを追い詰めている。


「どうした、次期魔王になるこのクチドューサに戦いを挑んだことを後悔したか?」


 そう言ってクチドューサは大口を開ける、口の中には大きな1つ目がある。ニードルハックは目をつぶっている。


「目を合わせれば石化する、そして視覚を閉じたままで妾の攻撃を避けるのは不可能!!」


 丸太のような蛇の尾がニードルハックを吹き飛ばす。


「ぐはっ!!」


 悲鳴を上げたのはクチドューサだ、尾に無数の棘が痛々しく刺さっている。


「目を閉じていても、触れられたところにカウンターをいれればいい、それでお前は攻略できる」

「そんなことで妾を攻略できるわけが──」


 ニードルハックは閉じた目にメキメキと音を立てて棘を生やす。


「それに敏感な棘を生やした。これで視力に頼らなくてもお前の居場所が分かるぞ!」


 棘を自切して槍にする。


棘槍(ニードルランス)!」


 投擲した棘槍(ニードルランス)は加速してクチドューサの防御と鱗を貫通して地底洞窟を貫いていく。


「ガッ……ハ……」


 急所を貫かれたクチドューサは即死した。


「これで大物は58体目か、次は……」


 傷も癒さずに足を引きずりながら暗闇を進む。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ