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EX6 ハンバーガー転生31
「な、なんだ、その人!?」
「ベアハルトだ、一応こいつも聖騎士十大大隊長だぜ」
「なんでわざわざクロスケが連れてきたんだ?」
「あ? 俺じゃねぇと抑えられねぇからだ」
「えぇ!?」
見た目通り暴れるタイプの人かよ!!
「クロスケクラスの人ってことか!?」
「ン? ああ、戦闘能力だけなら四騎士とおンなじだ」
「マジか、すげぇ!」
「ああ、面白いだろ、こいつ理性が飛んじまっててな、敵と味方の区別がつかねぇときもあるンだぜ!」
「ダメじゃん!! そんな人に俺たちを守ることはできないでしょお!」
「まぁな、でも1年ずつ交代って約束なンだろ」
「この人は要らないです返してきてください」
「ンなこというなよ、こうみえて良い奴だぜ」
「グオオオオオオオオオオ!!!!!!」
「!?」
雄叫びだ、ぶっとい鎖を蜘蛛の糸のように千切る。
「お、薬が切れたか、まぁ少なめにしといたからな」
「なんで!?」
ベアハルトが周囲をブンブンと首を素早く振って確認する。そしてクロスケのほうを見る。
「ク、クロスケのほうをみてるぞ!」
「魔力の高いやつを狙う習性があるンだ」
無差別じゃねぇか!!