EX6 ハンバーガー転生28
「というわけでスパイン、バーナーに剣術を教えてほしい、もちろん仕事としてお願いするから報酬も支払う」
「警護対象が戦う術を学ぶのには賛成ですが、私でよろしいのですか?」
「俺はちょっと特殊なハンバーガーの戦い方だし、アイナは教えるの下手なんだ、オノマトペでしか教えられない」
「そういうことなら、私のできることをしましょう」
「助かるよ。あ、あまり攻撃的なものは避けるようにしてほしい、あくまで護身術みたいな感じで」
大人より多い魔力に加え攻撃的な剣技なんて覚えたら責任取れないからな。そういうのは心身がともに成熟しきってから……いやずっと教えたくないけど!
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朝はスパインがやってるトレーニングに付き合い、午後はアリサ先生が座学や実習をしてくれる。
「では剣はこのように持ちます」
スパインは聖剣を抜く。バーナーはそれだけで目をキラキラとさせる。俺はスパインの聖剣に目が行く。
「なんか特殊な聖剣だな」
「私のは紙聖剣、ペーパーソードといいます」
「え、それ紙でできてんの!?」
「はい、このように」
スパインか剣を振ると刀身がバラバラと紙吹雪のように散る。
「おお! ……スゴいけど戦えるのか?」
スパインがさらに剣を振るうと散らばった紙が空中にとどまる、さらにスパインを中心に旋回し始める。
「自由自在ってわけか」
「はい、強度も他の聖剣と同等です」
俺も特殊だが、スパインも特殊な戦い方してるな。
「ですがまぁ、教えるのは」
散らばっていた紙が刀身に戻る。
「素振りからです」
そう言ってバーナーに木刀を渡した。




