EX6 ハンバーガー転生22
4年目入って中頃、バーナーに異変が起きた。それは昼下がりで家族団欒タイムを楽しんでいたときに起こった。
「うぅ……」
「ど、どうしたんだバーナー!!」
さっきまで庭先で走り回っていたバーナーが苦しそうに胸を押えている。俺が駆け寄ると倒れそうになるが、アイナが風魔法で支える。
「どどど、どうしよう!」
目は離していないから変なものを食べたりはしていない。アイナが冷静にバーナーを抱っこする。
「すごい熱です! お医者さまのところに連れていきますね!」
「ああ、頼む! 俺もあとから追いつく!」
アイナは風を纏い飛んでいく。俺は大声で叫ぶ。
「MAXソード!!」
家に立て掛けてオブジェの役割を担っていたMAXソードが俺の元に飛んでくる。俺は柄を咥えると飛んでいく。異変を察知したアリサとスパインが走って追いつく。
「どうされました?」
「いきなりバーナーがすごい熱を出して苦しんでいるんだ、2人とも来てくれ!」
「ハッ!!」
「わかったよ!」
病院に着いてアイナと合流する。医者が診察魔法を使う、診察はすぐに終わる医者が険しい顔をする。
「魔力高によって体内で魔力が暴走しています。このままでは爆発してしまいます」