EX6 ハンバーガー転生20
タスレ街に帰り冒険者ギルドに直行、受付嬢に報告する。Sクラス魔物の角やら牙やら耳やらを入れた袋をドチャリと置く。
「……な、な……」
受付嬢は空いた口が塞がらない。少しして冒険者ギルド長が来る。受付嬢の肩を叩いて下がらせる。
「すいませんね、いつもはこんなことないんですが。いま鑑定致します、そちらの子は?」
ラゼが胸を張る。
「神ですけど? エルフ族の神さまなんですけど?」
「「!?」」
二重のドッキリだ。冷静キャラの冒険者ギルド長も口が開いたままになってしまった。俺は不思議そうにしているラゼに説明する。
「いいか、あとで必ず迎えに行くから、とりあえずこのおじさんたちについて行くんだ、いいかな?」
「わかった、必ずだぞ」
「もちろんさ」
ラゼを送り出し俺は億り人になる。一段落すると2階から降りてくる者がいる。
「済んだようだな、バーガー・グリルガード」
「誰だぁ?」
聖騎士の格好をした生真面目そうな青年が降りてくる。アリサが「あっ」と声を出す。
「彼は聖騎士十大大隊長のスパイン・ペッパーだね」
お、今年の担当ってことか。
「4年目は私が担当させてもらう、ここに帰ってくると聞いて待っていた」