EX6 ハンバーガー転生19
俺も負けてられないな。よし、あれやるか!
「一気に決めるぞ! 『王者朝食』」
俺はMAXソードの魔法を発動させる。バンズが黄金の魔力に包まれる。
「それは強化魔法?」
「ああ!」
俺はさらに魔法を発動させる。
『勇者斬纏』
勇者斬の魔力を発射せずにMAXソードに纏う。ビームソードみたいな感じだ。
「ハァ!!」
俺はMAXソードを操作して急加速。このGでも具材がこぼれないのは日々の特訓のおかげだ。
俺が大沼男に斬り掛かると間に要塞犰狳が飛び込んでくる。アルマジロといってもそのサイズは一軒家のようにでかい。だが──
「ヤーー!!」
ウエディングケーキのように入刀し切断する。勇者斬纏によって纏っている勇者魔力の粒子は高速で動き回っている。さながら電動ノコギリのように当てるだけでも斬れる凶器だ。
そのまま奥にいる大沼男にMAXソードを突き刺す(刀身も伸ばせる)。内部に勇者魔力をこれでもかと流し込む。
邪な魔力を浄化しないとこいつはまた復活するからな。膨張して爆ぜた。泥が霧散していく。
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数時間後。
「ふぅ……やっと終わったな」
Sクラスの魔物たちを始末し終えた俺たちは一息つく。
「あーー、もうやらないからね」
「疲れたか?」
「別に、これくらいどうってことないよ」
強がりじゃなさそうだ。聖騎士十大大隊長はSランク以上の強さを持っている、これならバーナーも安心して預けられるな。
「さて、ラゼ」
「……ほわ」
ホワホワしている。
「ちょっと血なまぐさいよな。討伐した証拠を取ったら移動しよう」