EX6 ハンバーガー転生18
まず仕掛けてきたのは大剣大鷲だ、空から急襲してくる。それに合わせて大陸鰐が大地を泳ぎ凸ってくる。
『時間停止』
俺は時間魔法を発動させる。世界の時間が止まる。その隙に俺は前に出てカマす!
『勇者斬』
「「!?」」
周りからしたら俺が一瞬で移動して勇者斬を放っているようにしか見えないだろう。
襲ってくる2頭に命中、しかしそれぞれが大剣翼と大きなシッポでガードする。だが──
「そんなもので勇者の進行を止められるわけがないだろう!」
守りなど関係なく吹き飛ばす。残りの6頭が別の方向から攻めてくる。大樹賢者が火球を連発してくる。アリサが対応する、聖鞭で地面を叩く。すると叩かれた部分が大きな魚や貝に魔力変換されて飛んでいく。
「魚群!」
一つ一つが火球を撃ち落とす威力をしている。複眼蛸が触腕だけを伸ばしアリサに襲いかかる。
パパパパパン!! 空中を叩き聖なる光を発生させて触腕についた目にダメージを与える、目から出血して閉じる。
龍虎と金剛魚人が触腕の影に身を隠して迫る。俺は大声で叫ぶ。
「勇者斬!!」
「「!!」」
龍虎と金剛魚人は俺のほうを即座に見る。ふっ! あんな威力みたら見るしかないよなぁ! だがもちろん斬撃は飛んでこない、俺が叫んでも魔法は発動しないのだ、念じて女神の録音音声を再生しないと出ないのだ。その隙をアリサは見逃さない。
「はああああ!!」
龍虎に接近して滅多打ちにする。聖鞭に一度叩かれると痛みで硬直する、そこに追撃を加えていく。一撃一撃も重い、一度叩く度に皮と肉と血が弾けていく。
「塩打ち!」
さらに傷口に塩を打ち込む。
龍虎が苦しみ藻掻く。金剛魚人が背後から三叉槍を投擲する。アリサはそれを背を向けたままパァン!!と聖鞭ではじき飛ばした。
「やるぅ〜!」
「伊達に聖騎士十大大隊長やってないわよ!」