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第2話 剣聖姫の御一行

第2話 剣聖姫の御一行



広がる草原に佇む男とワイバーンの死骸。

・・・あまり絵にならないな。さて、どうしたものか。このワイバーンを運ぶ手立てがない。

ノアと別れてから推定一時間ほど、袋に入れようと色々試したけれど、どうやら収納する事は出来無い様だ。

この袋について分かったことは、自力で持ちあげられる物までしか収納できないらしい。やはりこの死骸を解体しなければいけないようだ。

因みに、袋の口からそのまま入るサイズだと普通に魔法陣を使わず入れる事ができ、取り出すときは取り出したいモノをイメージすれば袋から取りだせる。逆に袋の口以上のサイズの物は魔法陣を展開させないと取り出せない仕組みだ。

しかし、生物の解体なんてしたことないから困ったな。

そんな風に悩んでいると、何かが近づいて来る音がする。

そちらに目をやると、馬車、いや牛車と言った方が適切かもしれない。牛の様な生き物が荷台を引っ張っている一行が此方に近づいている。

鎧を着た少女が一人、軽装の男が一人、そしてロングスカートのメイドらしき女性が一人。

荷台にはクマ?いやもっと凶暴そうな何かが積まれている。荷台から比べるとさほど大きくはない。

遠目から様子を伺っていると向こうも此方に気が付いたようだ。遠目からとは言え少しジロジロ見過ぎたかもしれない。

怪しまれてしまったかな?そんな風に思っていたけども、鎧を着た少女が此方に手を大きく振っている。

ちょっと驚いた。もしかしたら、この世界の人達は割とフレンドリーなのか?

それとも実はあのジェスチャー、この世界では自分が思っているのと全く違う意味なのだろうか?

良く分からないが、まだ必死に手を振っているのを無視するのも気が引ける。そう思い俺は手を軽く上げて振り返す。それに反応したのか少し速度を上げたようだ。

その時、漸く俺は別の可能性がある事に気が付いた。フレンドリーとは逆に此方を襲ってくるパターンもありうると。

備えあれば憂いなし。少し屈んで相手に見えない様に素早く樹脂製のハードタイプのホルスターの付いたベルトを取り出し着用すると、先程の戦闘で使用したハイキャパの弾倉(マガジン)にガスと弾を詰め直す。

しっかりと弾倉(マガジン)を差し込むと、念の為素早く射撃できるようにスライドを引き撃鉄(ハンマー)を起こした状態で安全装置(セーフティ)を掛ける。

こうしておけば、構えると同時に安全装置(セーフティ)を解除し、引き金(トリガー)を引くだけで弾を発射できるのだ。

安全装置(セーフティ)を掛けなければ引き金(トリガー)を引くだけでいいのだが、流石に本物と同等の威力がある銃を暴発する可能性が高い状態で腰にぶら下げるのは怖すぎる。

素早い対応と安全が両立出来るように慎重にホルスターにハイキャパを収め立ち上がると、先程より牛車が近づいていて3人の様子が良く分かる。

鎧の少女は十代半ばぐらいで金髪の長いポニーテールが良く似合っている。腰にはかなり豪華な剣を下げている。よく見れば鎧も方も重装ではないが、かなり高級感漂っているのが分かる。

男性の方は濃い茶髪で顎に少し髭を生やしている。年齢は30代と言った感じか。細身だが結構、筋肉はあるかもしれない。ホソマッチョってやつだ。長袖長ズボンなので只の感だが。

そしてもう一人の女性はやはりメイド姿であっていたようだ。黒髪セミロングで眼鏡を掛けている。特徴的なのは、横に長めの尖がった耳である。恐らくファンタジーで言うエルフって奴だろう。

すると、男の方が先行して此方にやって来て声を掛けてくる。


「いよう。若い個体とはいえストームワイバーンを倒すなんていい腕してるじゃないか。どうやったんだい?」


「え?ああ、躱しながら戦ったっていうか・・・」


この世界で通用する答えを準備してなかったので、しどろもどろに答えてしまう。エアーソフトガンで射撃しましたなんて言えるわけがない。


「ああ、すまねぇ。もしかしてハンターかい?なら狩り仕方をいきなり聞くのは無作法だったな。すまんすまん。まぁそんな警戒しないでくれ、ウチの姫がな荷台が無くて困ってるんじゃないかと言っていてな」


「姫?」


なるほど、一人だけ妙に煌びやかな装備だと思ったけれども何処かの貴族か王族のお嬢さんってわけか。メイドを連れているのも合点がいく。

すると、その姫と呼ばれている鎧の少女が追いついて来て会話に参加する。


「うん、もしかしてと思って声を掛けてみたんだ。ついでにストームワイバーンを近くで見たいなーって」


「えっと、そうだね。実は急に襲われたので荷台なんて準備してなくて困っていたんだ」


「それじゃぁ良かったら私達の荷台で一緒に運ばない?あ、行く方向は最も近いビーイルヴェンになってしまうけれども問題ないよね?」


そう言われて自分がどの方向に街があるかすら知らない事にいまさら気が付いた。


「ああ、構わないよ。何方にしても迷子でもあったから。えっと、俺は、ウッキョ村の瑛次郎」


「私は、リンシア・クレイゼント・アードルノー よろしくね。で、こっちが宮廷魔術師のヴァンクードとメイドのアンシーよ」


彼女がそう言うと何故か一緒にいる2人がヤレヤレといった顔をする。


「そういうわけでよろしくな、えーと、エージローだったか?俺の事はヴァンって呼んでくれて構わないぜ、その代わりエージでいいか?」


そう言って手を刺し伸ばしてくるヴァンと握手をしエージ、ヴァンと呼び合う事に頷く。


そしてメイドのアンシーに目をやると無言でスカートの裾を軽くつまみお辞儀をする。


「しっかし、凄いな。特に矢など使ったようにも見えないし、飛膜なんて綺麗なもんだ。こりゃぁ中々の値段で売れるぜ」


「ねぇ、ヴァン見てよコレ。止めの一撃なんだろうけど脳天から脊髄に向かって曲がる事もなく一直線に通されてる。どんな宝剣使ったか不明だけど、とんでもない達人技だよ!」


「おおぉこれは凄いな。だがそれも凄いが、この眼の辺りも中々だぞ。こりゃぁきっと魔弾の類だな。サイズを極小にして威力を集中させて眼球を潰すとか中々考えられてるな」


2人はワイバーンの死骸を観察して会話に花を咲かせている。


「ねぇ。エージロー!これは貴方が全てやったの?」


リンシアは眼をキラキラさせて此方に近づき聞いて来る。


「いや、残念ながら俺のやったのは眼玉に弾を打ち込んだだけで、止めは、えーと、ノアっていう少女がやったんだ」


「弾?じゃあ、やっぱりヴァンの言うように魔弾の使い手なの!?」


テンションが上がっているのか捲し立てる様に聞いて来る。

しかし魔弾か、なんて答えればいいのだろう。彼女達の言っている魔弾という物がどういう物を言っているのか分からないので答えずらいな。魔弾と答えてもいいような気もするけれど。


「姫、その辺にしといた方がいいぜ。エージが困ってるじゃないか。それにウッキョ村出身っていうんだから俺達の知らない秘術や魔道具かもしれないしな」


「そうだ!ウッキョ村。伝説的な村だよね。本当にあるんだ!それでエイジローは見慣れない服装をしているんだね」


そう言えば、俺はジーパンにVネックシャツと長袖のジャケット姿という地球でのラフなカジュアルスタイルだ。この世界では変な恰好かもしれないな。


「ウッキョ村・・・エルフの隠れ里よりも入ることが難しいといわれる桃源郷ですか」


ワイバーンには無関心だったアンシーが漸く口を開いた。そうしてアンシーが俺の姿を下から上へと眼鏡越しにじっくりと眺める。


「ああ、なんて説明していいか、村の門をくぐったらこの辺に落ちたというか、来ていたというか・・・」


旅をしている割には身綺麗なので、半分は正直に言って誤魔化すしかない。するとリンシアが興奮気味に声を上げる。


「すごい!それってもしかして転送門?これまでも私、旅をしてきたけど、そういう物はおとぎ話の世界の中の物だけだと思ってたよ」


まぁそれは俺も同感だ。異世界に飛ばされるなんて妄想の世界だけだと思っていたよ。


「それでノアって少女はエージと一緒に来たのかい?」


そう話題を変えたのはヴァンだった。


「いえ、ここに来た時には既にいて、止めを刺し損ねたのを彼女が素早く止めを刺してくれたんだ。それから歩いて何処かに消えていった」


「なぁ差し支えなければそのノアの容姿なんかを教えてくれないか?」


そう言われて思い返してみる。


「ウェーブのかかった長い綺麗な黒髪で黒い瞳に色白の肌。服装は赤いラインが所々入っている黒いゴスロリ服だったな。年は、見た目は10代前半から半ばだろうけど、言動からするともっと上かもしれない」


「おぉ!やっぱり。それは美食家のプロテノアじゃないのか?」


「ああ、そう言えばプロテノアって名乗っていたよ。長いからノアでいいと言われたからすっかり忘れていたけど」


「凄いじゃないか、超レアな人物だぞ!曰く、千戦千勝の無敗の剣神、曰く、歩く破滅の魔導砲、曰く、魅惑の歌姫、様々な噂があるが、一つ確実なのは旨い物には目が無く評判のある飲食店に突如姿を現す謎の美少女さ」


なんだか凄い二つ名が並ぶ持ち主だな。


「エイジロー様のおっしゃる姿の方なら私も一度お見掛けしたことがあります。以前、王宮に突如現れた事がありますわ」


アンシーがメガネの触りながら言う。王宮?リンシアって貴族ではなくやはり王族なのか?本人の軽い様子から比喩で姫と呼ばれてる可能性もあるかなとも思っていたが・・・。などと考えていると意識をぶっとばす程の声でヴァンが言う。


「な・・・な・・・なんだってー!?王宮に来た事があるだって!くぅーなんで俺その時、王宮にいなかったんだー!」


魂の叫びのような声を上げるヴァンに対して冷静に答えるアンシー。


「その時はまだヴァン様はお生まれになっていないので王宮にいるのは無理かと」


なるほど、やはりアンシーはエルフか或いはそういうタイプの種族で、ヴァンよりも結構年上だという事か。


「エイジロー様?何か今、良からぬ事をお考えになりませんでしたか?」


「え?いや何も」


急に睨まれてびびってしまう。これが・・・いや余計な事を考えるのはよそう。死にたくはない。


「で、いつなんだ、プロテノア嬢が王宮に来たのは?」


ヴァンがネットスラング、そこんところもっとkwskが出てきそうな勢いでアンシーの言葉を待っている。


「あれは、私が王宮に入ってすぐの先々代の陛下が崩御された61年前の事よ。当時の要職らが陛下の亡骸を見守る中、突然部屋に入って来て陛下の顔を撫でると口づけをして去っていったわ。そう言えば不思議な事に誰も彼女を止めようとはしなかったわ」


「へぇ・・・つまり先々代の陛下と知り合いだったってわけか。しかし先々代といえばアングラシア戦争での英雄・・・。それが本当なら噂は、全てがデタラメってわけでもなさそうだな」


ヴァンは顎に生やした髭を弄る。何故か少し嬉しそうでもある。しかし、なるほどノアはやはり只の人ではないのか。


「ねぇねぇ、早くこのストームワイバーンの荷台に乗せてビーイルヴェンに行こう。日が暮れちゃうよ」


ノアの話にはあまり興味がなさそうなリンシアが皆をせかす。


「そうだな。よし、じゃーみんな退いてくれ」


そう言うとヴァンがワイバーンの前に出る。それから何やら呟きながら、手を何度か印を結ぶ様に動かすと指輪が光り、ワイバーンの周りに魔法陣が現れるとワイバーンが宙に浮いて移動し荷台の上に乗っかった。

おお!!これが魔術なのか。これは便利そうだ。覚えられる物なら是非覚えたいところだな。


それから色々な話をしながらビーイルヴェンという街に向かった。

荷台を引いているのは、プルブルという穏やかな草食モンスターだとか、ストームワイバーンの肉は旨いけど凄く硬いだとか、実はリンシアは王家の血筋ではない姫だとか。

リンシアが王家の血筋でないのに王家の者としての扱いを受けるのは、どうやらリンシアが腰につけている聖剣クレイゼントが関係しているという話だ。

なんでも聖剣クレイゼントはクレイゼント王家の宝具なのだが、この剣の真の持ち主が必ずしもクレイゼント王家に現れるわけではないらしい。

真の持ち主に選ばれた者の危機が来ると、突如その姿をその者の元に現して力を解放するとの事だ。そして聖剣に選ばれた者は初代クレイゼント王の生まれ変わりとして王家に養子に迎えられ、王子なり姫の扱いとなる。

ただし、その場合、王子、姫と呼ばれても血統が優先される為、王位継承権は最下位になり、殆どの者は、民の生活を守る旅に出るらしい。丁度、今のリンシアの様に。

この世界は、モンスターと呼ばれる大型の生物から、魔族、魔物と呼ばれる邪神の配下や下僕だけでなく、凶悪な犯罪者や集団など、脅威は沢山あるので旅をする聖剣の所持者は民から歓迎され、領主や貴族も王族という事で無下な扱いが出来ない。

それに初代クレイゼント王がこの国を作れたのも、その聖剣の力を人々の為に使い、弱気を助け、悪を挫くことで民衆がついて来たからだと言う。つまり聖剣を持つものは王家の者として人々を助け寄り添うのが義務という事だ。

そう言われると姫というには護衛や世話係が少なかったのも、リンシア本人から特に高貴な感じもさせず、普通の少女と話している感じがしたのには納得がいく。

因みにリンシア一行は最近、街の周辺で暴れ回って人々を困らせているいるバーバリアンベアーという凶暴なモンスターを退治しにきたらしいのだが、見つけられなかったらしい。

荷台のっているのはそれよりも小柄のワルイコベアーなのだとか。念の為、聞き直したがワイルドベアーの聞き間違いではなくワルイコベアーだった。ワルイコって・・・。

そんな話をしながら、草原から街道に入ってさらに30分ほど歩くと街が見えてくる。ぽつぽつと木製の策がある家や畑が増え出し、すれ違う人も出て来た。

話の通りリンシアは人気があり、事あるごとに街の人が手を振ってリンシアに挨拶をする。街の人からは聖剣姫(せいけんひ)様と呼ばれていた。

ある程度、歩くと街の中心部だろうか?丈夫な城壁に囲まれた区域が見え大きな門が存在している。言葉として何処まであってるか分からないが所謂、城下町という認識でいいのかもしれない。


「エージ、身分を証明するような物もってるか?ハンターズギルドのカードでも冒険者ギルドのカードでもいいんだが」


「ああ、持ってる。これで問題ないよな」


そういって、袋からハンターズカードを取り出し渡す。


「ああ、これで問題ないが、今の取り出し方って・・・その袋、空間術式が組み込まれた袋なのか?」


驚きながら、ヴァンがカードを返す。驚かさない様に魔法陣を展開させずに出したのだが魔術師のヴァンは見抜いたようだ。流石は宮廷魔術師と言ったところか。


「ええ!そうなの?世界中でも数えるほどしかないっていう一品だよね。凄い凄い!あれ?でもソレがあるならストームワイバーンを運ぶ必要なかった?」


興奮しながらリンシアは近寄って話しかけてくる。


「いや、それがどうやらこの袋に入れられるのは、俺が持ち上げられるくらいのサイズまでなんだ。だから困っていたんだよ」


「そうなんだ。でも凄いね!これなら運び屋としても稼いでいけるよ」


そんな事を話していると門までたどり着いた。上部が綺麗なアーチを描いているファンタジー感あふれる造りだ。

関心していると、ある事を思い出したので立ち止まる。


「どうしたのエージロー?」


「いや、なんだその、銃に安全装置を掛けてるとはいえコッキング状態だったから解除しないといけないなって思ってさ。」


「「「???」」」


3人は俺の言っている意味が全く分からない様子で首をかしげている。


「あー、つまりなんだ、えーと、魔弾発射装置の魔弾をいつでも発射可能状態にしてあるから、それを解除しようって事さ。街中なら安全だろ?なのになんかの拍子で魔弾が街中を飛んでしまうと危険だろう」


「ナルホドー」


そう答えるリンシアだが、何故棒読み・・・実は分かっていないだろう!

そんなツッコミ衝動を抑えて、俺は腰につけたハイキャパを取り出すと、撃鉄(ハンマー)を抑えながら引き金(トリガー)を引き撃鉄(ハンマー)をゆっくりと戻す、デコッキングと呼ばれる作業を行う。

カクイのM1911シリーズはデコッキングすると撃鉄(ハンマー)ハーフトリガー(半開き)で止まる。ハーフトリガー(半開き)なので半分だけ撃鉄(ハンマー)が起きている状態だが、どんなに引き金(トリガー)を引いても撃鉄(ハンマー)は落ちない仕様だ。

逆に、今一度、撃鉄(ハンマー)を起こすコッキングは可能だ。少し危険に思えるが、どうやってもハーフコック(半開)状態で撃鉄(ハンマー)を落とすことが出来ないので大丈夫だろう。

因みにこの今の状態は撃鉄(ハンマー)が下せないだけで、弾はチャンバーという発射可能位置にセットされている状態である事を忘れてはいけない。

そんな動作をマジマジ見る、リンシアとヴァン。アンシーは興味がないようなフリをしてコッソリ見ている。実は興味があるのはバレバレだぞアンシー。


「へー、これが魔弾発射装置かぁ。なんだか良く分からないけどさっきの話だと使い方間違えると危険そうだね」


「まぁそれだけ精密な道具って事なんだろうなぁ。魔術の方が安心安全に使えそうだな」


魔術の方が安心安全ってそうなのか?この世界の魔術は知らないが基本的に魔術の方が危なくて扱いが難しいイメージがあるのだが、環境が違えば感覚も違うってことなんだろなぁ。


「それじゃ準備はいいか?エージ。俺達は顔パスだが、エージはハンターズカードを持ってあそこの受付に行ってくれ。俺達と一緒だから見せればすんなり通るだろ」


「ああ、大丈夫だ」


「私も一緒にいくね。その方が早そうだし」


そう言ってリンシアが付いて来る。その御蔭もあって、すんなりと門を通る事が出来た。折角なので姫の応対する門兵のカチッコッチな緊張ぶりは面白かったと付け足しておこう。


「さて、ここからが各種ギルドから商店に宿屋、何でも揃う街の中心さ。まぁ城壁の外に比べたら物価はそれなりに高いが、その分しっかりとした物が手に入る」


綺麗にそろった石畳に2階建て以上の建物が殆どで、所々に綺麗な水の川が流れている。まさに、絵に描いたようなファンタジーの街並みだ。

なんだかワクワクしてきた。ギルドってのもファンタジーの王道だし楽しみだな。




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