#6 冒険者ギルドで登録
今までの話のステータス以外の数字を漢数字にしました。残っているところがあった場合、教えてください。
ステータスを調べた翌朝、僕たちは冒険者ギルドに向かった。
◇ ◇ ◇
ここか、でかいな。きっと強い人がわんさかいるんだろな。やばっ緊張してきた。
「大丈夫よ。凌ならすぐにトップになるわよ。それに私もいるもの」
エリスの言葉を聞いているととても安心できた。
「うん、そうなるよう頑張るよ」
カランカラーン
おお、中に入ると強そうな人が大勢いる。みんなの視線がエリスに集まったあと隣にいる僕を不思議そうに見ている。疑問に思いながら受付に並び、僕たちの番になった。
「冒険者ギルドへようこそ。ご用件をどうぞ」
「僕たちの冒険者登録したいんですが」
「御二人とも初めてですか。でしたら登録の説明をさせていただきますが」
「お願いします」
そもそもギルドとは依頼を受け冒険者に紹介し仲介料を取る組織である。
依頼は難易度によってランクで分けられており、自分より上ランクの依頼を受けることは出来ない。しかし、同行者の半数が上のランクの場合のときは受けることが出来る。これにより安全性を高めているのだ。
依頼を成功させれば報酬を得る事が出来るが失敗すれば違約金を払う事になる。うん、慎重に活動しよう。
また、何度も失敗し続け悪質な冒険者と判断されると登録を抹消され二度と登録出来ないそうだ。
その他、五年間依頼を受けなければ登録失効、討伐依頼はその地域でなければ無効、ギルドの不利益となる場合を除き冒険者同士の争いにギルドは不介入など、様々なことを学んだ。
「それではこちらの紙に必要事項の記入をお願いします」
「わかりました」
どれどれ、氏名と職業、スキルか…よし書けた。
「お願いします」
受付のお姉さんに紙を渡すと、血を求められたので渡された針で指から血を出し提出する。お姉さんが呪文を唱えると紙と血が混ざりあい一つになると一枚のカードになっていた。
「これにより本人以外が持っても使用出来なくなりました」
お姉さんが持っても何も読めないが僕が持つと字が浮き出てきた。魔力によって本人確認しているらしく完璧な偽造防止だ。
「紛失された場合は速やかに届け出てください。二千リンで再発行致します」
よしこれで僕たちも冒険者だ。
「これから柳川さんは緑ランク、エリスさんは黒ランクからとなります」
そういえば僕のギルドカードは緑、エリスは黒のギルドカードだ。飛び級みたいなものか。エリスのレベルならもっと上だと思ったが、登録の時に上げられる上限が黒ランクらしい。というのも高ランクの冒険者に寄生してレベルだけ上げて戦う力のない人がいるためらしい。
「これから冒険者として頑張ってください。早速依頼を受けますか」
僕としては早速受けてみたいけど…
「どうする、エリス」
「今はやめておきましょ。いろいろと確認したいこともあるし」
「ああ、それじゃ今日はやめておきます」
「分かりました。それでは」
「ありがとうございました」
よし宿に帰るか。それにしても確認したいことってなんだろう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。初めて評価を頂きました。とても嬉しいです。これからも評価、感想、レビューを頂けたら嬉しいです。頑張っていきます。
次回はエリスと訓練します