#2 ファムの町
拙い文章ですが楽しんで頂けたら幸いです
僕は柳川凌3時間前までは日本で高校生として生きていた。そう、生きていたんだ。もちろん今も生きている。でもここは日本でも地球でもない。今いるのはまったく別の世界、ここで僕たちの新しい人生が始まるんだ。
うん。現実から目を反らすのは良くないね。
「何で女神様までついてきたんですか!」
「敬語はやめてください柳川さん。あと、エリスって呼んでください」
「女神様」
「エ・リ・ス!」
「…エリス様」
「エーリース!」
「…エリス」
「はい!なんですか柳川さん!」
「めが…エリスも敬語やめていいし、凌でいいよ」
「うんっ!凌」
うっ、めっちゃ可愛い。まあいっか。エリスの気まぐれだろうし、好きにさせるか。
「じゃあエリス、あの町に行こっか」
「うん」
◇ ◇ ◇
ここが町の入り口か。門番らしき人がいるな。とりあえず列に並ぼう。
「なあエリス、通行料ってどうなってるの」
「今は私が払うから大丈夫よ」
「ありがと、エリス」
おっ、次だな。
「それじゃこっちの水晶に触れてくれ」
触れればいいのか。おお、僕が触れたとたん青く光った。エリスも同じようだ。
「これはなんなんだ」
「ん、知らないのか?」
「僕たち田舎から出てきたばかりなんだ」
「そうなのか、これはな犯罪者かどうかを魔力で測定上してるんだよ」
「そりゃ凄いな。」
「市民証をみせてくれって言っても持ってないわな」
「ええごめんなさい、持ってないわ」
「なら、一人小銀貨五枚払ってくれ」
「なら銀貨一枚で」
「はいよ、ファムの町へようこそ」
これまで読んでくださり、ありがとうございます。これからも頑張っていきます。
次回は状況確認とこの世界の事について学んでいきます。