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旅立ちそして、新発見!

月日の流れというものは早いものだ。

あの少女…ナシアと出会ってからもう2年。


幼さが残っていたナシアの姿は、美しい立派な女性に成長した。


「準備は終わったか?」

「お待たせです。フィアットさん行きましょう!」

「では、行こうか」


リュックを背負った二人の女性は、勢いよく家の扉を開く。


目の前に奇妙な森と快晴の青空との景色が広がる。

準備は万端、天気も良い。まるで二人の旅立ちを祝福しているかのようだ。


「結界を張る。少し離れていてくれ」

「…フィアットさんと会った時がもうずいぶん昔な気がしますね」

「そうだな。そろそろ行くとしよう」


目指すは東の魔法国家マーリン。そこで新たな生活を送るのだ。

商人の都合上長旅になるが馬車で移動するため歩くよりかは早く着けるだろう。


「馬車来てますよ!少し急ぎましょう」

「お二人さん来たな。よし、とっとと乗ってくれ」

「すまないな。乗せて貰って」

「良いってことよ。なんせ美人の頼みだしな!」


四十代ほどの男性は高らかに声を上げる。

以前彼の危ない所を救ったことがあり、お礼にとマーリンまで乗せて貰えることになったのだ。


「それに買い取った魔石も売りに行こうかと思っていたところだ」


旅の資金造りの際、魔物から獲れた魔石なるものを買い取って貰ったところかなり高額で売れた。


その時は改めて異世界にいることを再認識させられたものだ。


なんでもマーリンでは、魔石の需要が高いようで魔道具の材料に使われたりするようだ。


「そうか。感謝する」

「んじゃ、出発するぞ」


遠ざかる森を見ていつか元の姿に戻せたら戻そうそう思った。





出発から30分程経った今、私達は商人の都合でベリテという街に来ていた。


規模は小さいがそれなりに栄えているようで、街の雰囲気は明るくこじんまりとした店から露店までが建ち並んでいる。


彼は商談があるとのことで、私達は商談が終わるまでの間、街を散策していた。


流石異世界といったところだろうか。

珍しい物が溢れかえっていた。


中でも魔物の卵という物が私には興味深かった。

私が元いた世界にも魔物はいたが、とても使役できるようなのは存在しなかった。


「銀貨150枚です。ありがとうございました~」


興味本意で一つ買ってしまった…。

もっと気を引き締めなければならないと反省をした。


その後、卵がナシアに見つかり彼女は酷く説教された……。







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