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幼年期 二十二話 『早起きしてしまった二人』

道民です。地震が来ましたが家族、友人、親戚全員無事でした。

地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

昨日はフレッドたちと街を探索したり雑談したりと楽しく過ごせた。が、夜はなかなか眠れなかった。隣にフィリナ、女の子がいたら意識してしまう。なぜこの歳で自我なんて持ってしまったのだろう…。どうやらフィリナもよく眠れなかったのか眠たそうだ。ピョンと立っている寝癖が可愛らしい。


「おはよう…ルキ…。」


「うん、おはよう。もしかして、…俺の寝相悪くて眠れなかった?」


「違う、違う!私が勝手に起きてただけだよ!」


「そっか。」


なら良かった。でもそう訊かれたら普通、否定するか。俺だってそうする。もしそこで「はい、そうです。」って言ったら気まずくなるしな。


祭当日というのに街は静かだ。窓から外を確認するとまだ陽は出たばかりで人影は見当たらない。俺とフィリナは毎日朝早くから起きていたので今日も早く起きてしまったのか。


俺は着替えてすることが無くなってしまう。フィリナは髪を整えたりしている。他の貴族は贅沢にも身の回りの世話を従者にやってもらっているらしいがグラン家は自分達でできることは出来る限り自分自身でやるという暗黙のルールがある。あまり意識した覚えがないけど…。


数分持ってきた本で暇潰しをしていたら準備が整ったフィリナが暇そうに座っているのに気づく。時計をみるとまだ5時…そういえばいつ祭が始まるかも聞いていないな。でもそんな朝っぱらから祭は始まらないだろう。


「フィリナ、暇?」


「え、うん…。でも気にしなくていいよ?私が早く起きちゃったのが悪いし。」


そういえばまだフィリナとこの街を歩いていないな。


「まだフィリナとこの街散歩してないよね、暇なら一緒に回ろうか。」


「う、うん!」


フィリナは暇が解消されるのが嬉しいのかニコニコしている。それを見るとこっちまで微笑んでしまう。


外に出ると護衛が待機していた。


「おはよう。」


「「おはようございます!」」


朝から元気だなーここ人たちは。フレッドはいない。交代で俺たちの安全を護ってくれているようだ。


「ちょっと散歩に行ってくる。フィリナ、商店街はもう見た?」


「ううん、あんまりみてないよ。」


「じゃあそこに行こっか。」


当然、頼んでもいないのに護衛はついてくる。あんまり大勢で歩きたくないけどしょうがないか…。


商店街は貴族街と違って多くの人が祭の装飾や準備をしていた。きっと稼ぎ時なのだろう。


「うーん、この様子じゃ中に入れなさそうだけど…。」


「そ、そうだ!昨日お母様と一緒に行った公園に行ってみない?」


公園?そんなのがあったのか…昨日フィリナもお母様と楽しめたようで良かった良かった。


「よし、行ってみようか!」


公園は商店街た貴族街を境目のすぐ側にあったのでそう時間はかからないで到着する。そこは人口の中にある自然で心地が良さそうな公園だった。


「護衛さんにお願いがあるんですけど…」


「しかし、それでは…」


「お願いします!」


「分かりました…」


公園に入ろうとしたら後ろの方でフィリナが護衛に何か頼んでいるのが見える。ここからじゃ良く聞き取れなかったがちょうどフィリナだけがやって来る。


「遅くなってごめんね。じゃ、じゃあ入ろうか!」


「いいけど、何をお願いしてたんだ?」


「せめて…せめて…せめまくる…。」


「フィリナ?」


彼女は何かぶつぶつ言っていて俺の声が聞こえていないようだ。


「根気強く…積極的に……。」


「お~い、フィリナ?どうした?」


様子がおかしいので肩を軽く叩く。


「ふぇ!?な、何でもないよ!?」


そうは言ってても何か独り言言ってたし顔もこころなしか赤くなっている気がする。風邪、熱?あぁ、考えてみたら二人だけで散歩するのは初めてだな。たがらちょっと緊張しているのか。ん?二人だけ??


「えっとね、護衛さんたちに二人だけにさせてくださいって頼んでたんだよ。」


「うん、そうみたいだね。今護衛がいないことに気づいたよ。でも、万が一フィリナが危なくなったら一応魔法とか使えても…」


「ルキが守ってくれるもんね!」


う…何の曇りもない顔でこっちを見てくる。確かにフィリナを全力で守るけど俺はまだまだひよっこだしな。


そんなことを思っていると木々が生い茂る大きな所に出た。真ん中にだけ木がなく、ベンチが何個かある。とても街の中にある公園とは思えない。きっと鳥や虫たちのオアシスになってるんだろうな。


「ルキ!あそこに座ろう?」


「そうだね、涼しくて気持ち良さそうだ。」


ベンチに座ると地面に足が届かなくてまだまだ俺が小さいことを痛感させられる。けれどそんな不満もすぐに無くなるくらいここは居心地が良かった。小鳥の鳴き声も聞こえてさっき起きたばかりなのに寝てしまいそうだ。フィリナは…あまり良くないのかソワソワしている。


「あのね…ルキ……」


「ん、何?やっぱり具合悪い?」


「大丈夫…突然だけど家族同士でやっちゃいけないことなんてあると思う?」


「…難しいね。」


家族…同士してはならないこと。そんなものあるのか?少なくとも今は考えられない。


「ない…んじゃないかな?」


「…そうだよね!」


さっきまで寝そうなくらいふわふわしてたのにフィリナの緊張感が移ってしまった。ただならぬ雰囲気。


「あのね…私、ルキのこと……!」


「ルキ様、フィリナ様!グラン様がお呼びのことです!」


いきなり護衛の一人が公園の出入口の方から走ってきた。なんだよー、なんか大事なこと言いそうだったのに。フィリナもちょっと悲しそうに…してはいないな。安堵している感じだった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

ドキドキしたよフィリナ///(変態)書いてるこっちがそんな感じになっちゃいます。


今、正しい小説の書き方的なものを見てきましたが正直わからないです。(笑)趣味でやっているので多目にみてやってください。

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