これ18禁小説じゃないのでエロ展開はなるべく避けるべき、だと思います。
序盤、自分がエロいのを書きたいのか書きたくないのかよくわからなくなりました。
「また音羽さんが発作を起こしました」
2時間目の最中にそう告げられた僕は急いで保健室に向かった。本人があんなんだし症状も馬鹿げているため忘れられがちだが、あいつの発作は命に関わる。廊下を全力で駆け抜けるが今それを咎めようと思う者はいないだろう。詳しく症状まで知っている教師はものの一握りだが音羽が命に関わる病を患っているというのは周知の事実だ。見回りの先生も道をあけてくれる。
全力で走ったので保健室には1分かからずに着いたと思う。一応、扉をノックしたものの返事は聞かず扉を開けた。どうせ中にいるのは妹と養護教諭しかいない。その養護教諭とも、音羽関係でしょっちゅう顔を合わせるおかげでわりと親しい。それでもノックを怠らないのは性分だろう。
「早かったね。音羽ちゃんはそこの1番手前のベッドだ。幸い今は他のベッドには誰もいないよ」
「ありがとうございます」
養護教諭の那須に言われるまでもなく変な声や音が聞こえるので音羽のいるベッドはわかっていたが礼は言っておく。
「君たち兄妹の事情は知っているが、まぁなんていうかほどほどにな」
那須は養護教諭という立場上音羽のドM症について知っている数少ない人だが、当然そんな症状の生徒を持ったことは初めてでどう接したらいいのかわかりかねているのだろう。
「わかってますよ」
「では、私は部屋を出る。鍵も閉めていくな。終わったら呼んでくれ」
こうして僕は妙な音や奇声の聞こえるベッドに一人向かい合うことになった。憂鬱だが妹の命のためだと意を決してカーテンをあける。
そこには、乱れきった妹の姿があった。
「んぅン、あぅっ、あぁ、はぁはぁ、ぅん」
興奮を隠すつもりはないらしく声は大きく、僕が履かせたパンツはくるぶしのあたりまで下ろされており、本来ならパンツがある位置では右手が水音をたてさせていた。ブラウスのボタンはすべて外れており露わになった豊満な胸ではホックが外れたことによりブラが役割を果たしていなくもはや乗っているだけに等しい。左手が胸の先端部分、乳首を撫でいた。よほど興奮しているのか僕が来たことにも気づいていない。今にも果ててしまいそうだがドM症は自己完結できるような生ぬるい症状じゃないことはわかりきっている。
「おい、音羽」
肩をさすってみるも気づいていない。仕方ないか。
「おい、音羽。僕だ」
乳房を平手で叩く。パンっと保健室にきれいに響く。余談だが、何故かこの保健室の壁は防音機能があるらしい。荒ぶる青春のリピドーに寛容すぎだろ。
「ひゃうん、おにぃ…ご主人様?はぁう」
何故か発作が起こると音羽は僕の呼び方がご主人様とかそれに類する言葉にかわる。お兄ちゃん呼びが出かけたことからわかるように無意識にとかそういうのではなく意識的にだ。おそらくそれが音羽の中のスイッチの切り替えなのだろう。
「ほら、3時間目が始まる前に終わらせるぞ」
手始めに高1にしては大きすぎる胸を力強く揉む。勘違いしないでほしいのだが、これらの行為には一切の僕の性癖は関わっていない。今、揉んでいるのはあくまでこれが1番効率的だと思ったからである。言い訳とかじゃなくて。そもそも妹の胸を揉んだところで興奮しない。揉み飽きているのだ。毎日とは言わなくてもそれに準ずる頻度で揉んでいるため成長を感じることはあっても興奮を感じることはない。てか、さっきは一瞬触れただけでよくわからなかったがこいつ、汗すごいな。
「ああ、御主人、もっとぉ、強く」
今日はいつもより症状が重いようで興奮具合が激しい。声もいつもの倍くらいのボリュームがある。さすがに防音があるといっても怖くなるな。しかも今気づいたけど、換気のためか窓開いてるし。うん、少し黙らすか。
「噛むなよ」
「っ、ふんがぁ」
音羽の口内に指を入れて無理やり黙らす。おい、器用に指を舐めなるな。どうやら音羽にこの行為でさらなる興奮を与えれたらしい。
さあ、これで前戯は充分だろう。これ以上シーツにしわを作るのも忍びないためそろそろフィニッシュにしよう。案外すんなり終わってるように思えるだろうが、詳しく描写すると問題が出てきそうなので略したことを察してほしい。そもそも音羽は一人で最初から勝手に盛り上がっていたので僕はそれを後押しするだけで良かったので今日のは楽だったのである。
あとは何か一つ強い刺激を与えれば絶頂に達して発作は治まるだろう。が、片手は胸に、もう片手は口にあるためなかなか有効打がない。足を使おうにも体勢的にきつい。ならば、あれを使うしかあるまい。
「音羽、そろそろ終わらせるぞ」
「ふっんむ」
音羽が何を言っているのかわからないが、まぁ考えないことにして自分のソレを音羽に近づける。異様に汗が出てるためあまり触れ合いたくないがここで躊躇っても仕方がない。
僕は揉んでいない方の乳首に噛み付いた。そして、吸った。
音羽は音として表現すらできない声をあげ絶頂に達した。
うん、やっぱり両手がふさがってたら口を使うよね。僕の名誉のために言うが今回、僕の性器は少しとして膨張していない。
軽いトランス状態にある音羽は一旦ほっといて、後始末等を頼むため那須を呼びにいく。ただの事後処理だけなら僕だけでも対処可能だが、前述の通り音羽の汗がやばいためシャワーを浴びたほうが良さそうだ。保健室の奥にシャワー室があるがそれを使うとなるとさすがに先生に声をかけるべきだろう。
那須は呼ぶと慣れた手付きですぐさま音羽をシャワー室に通してくれた。保健室には音羽用の着替えがあるがなんの奇跡か制服は汗でひどいことになっていたので変える必要があったが下着はなんともなく変える必要はないみたいだ。僕としては音羽のパンツはだいぶ際どいやつなのでこの際に普通のに変えてほしかった。
音羽は女子にしては風呂とかシャワーの時間が短いため、そんなに時間をかけずにシャワー室から出てきた、一糸まとわぬ姿で。いつものことなのでスルーしたが那須は一瞬顔を顰めていた。因みに髪が濡れても何故かアホ毛は立っていた。謎だ。謎すぎてもドM症と関連があるのかと疑ってしまうまでもある。
すでにこのときには僕がいる必要性はなかったが2時間目が終わる5分前という実に微妙な時間だったため残っていた。
「そういや音羽。お前どうして発作起こしたんだ?」
音羽は変態なのでいつ変な妄想して発作を起こしても不思議ではないが、理由があるのなら今後対策を練ることが可能かもしれない。
「私のクラスは今数学の時間なんだけどさ」
靴下を履ながら音羽が語り始める。うん、普通先に下着をつけると思うのは僕だけ?
「途中で『x+1』が出てきたの。それで当然先生がx+1を連呼する訳」
「うん、それで?」
今のところおかしなところはないな。
「x+1を何回も聞いてたらいつの間にかx+1がエクスタシーって聞こえてきたの!そしたら先生が真顔でエクスタシーエクスタシー言ってると思うと興奮してきて」
「おお、そうか。引くな」
「し、しかもだよ。そのときのxの値が14だったんだよ。もうやばくない?もう狙ったとしてから思えなくて!」
「興奮気味のとこ悪いが、まったくわからん」
14って何?なんかエロい数字だっけ?72とか45とか69ならわかり合うこともできたかもしれんが14は無理だ。まじで14って何?
「そうか、14か。14なら仕方ないな」
那須が何故か理解を示しているが、14って一般的にはエロ系の数字なの?それとも女同士でしかわからない隠語だったりするの?
「先生もわかります⁉さすが養護教諭です」
理解を示されたのが嬉しかったのか音羽は那須の手をとり跳ねている。一方那須は目の前でほぼ裸で音羽が跳ねるものだから乳が揺れてそれがぶつかりそうで困惑していた。
「とりあえず、音羽。授業を集中してきけ」
「はい、わかりました、お兄ちゃん」
「因みに次の教科は?」
「保険で生命の誕生です」
「那須先生、音羽の保護をお願いできますか?」
「まぁ、仕方ないな。保険の授業なら私が融通を聞かせてやるから単位には支障がないようにしてやろう」
さすがに2時間連続で発作を起こされてはたまらない。
「一応聞くが、その次は?」
「生物で生命の誕生です」
「生命の誕生に授業の重きを置きすぎだろ」
「昼まで保健室に待機しかあるまいな」
「うー、今日も保健室で自習ですか」
こうやって発作が起こりそうな授業は受けさせないようにしているため頻繁に音羽は保健室で自習をしている。それで成績はけっこう良かったりする。
「もう次の定期テストまでの範囲は完璧ですよ」
「そうか。よし、では私と遊ぶか?トランプやらオセロやらボードゲームは何故か完備していてな。ほら、そこ」
「やったー、先生大好き」
ホントはここで叱って自習させた方がいいのかもしれないが、それでストレスがたまり発作を起こしたらわざわざ保健室に待機させた意味がない。それに楽しそうにボードゲームの山を漁る音羽を見るに止めるのも忍びない。
「あ、先生、これ。もしものために」
「おい、当たり前のように私に鞭を渡さないでくれ。私にあれの処理をやれと?そもそもお前じゃないと意味がないのではないのか?」
「僕じゃないとだめなのは妊娠させてドM症を完治させるときだけです。発作の応急処置程度ならある程度の好感度があればできますよ。因みに好感度が足りないと症状が逆に悪化します」
「さらっと最後怖いこと言ったな。大丈夫なのか、私の好感度は?」
「大丈夫ですよ、多分。ほら、さっき大好きって言ってましたし」
「そんな軽い感じでいいのか?なら、今まで君が授業中にわざわざ来てたのは何だったのだ?」
「まあ、それは音羽の僕への好感度がダントツで高いからですからね。その分、発作も早く尚且効果的に処置できますしね」
「その好感度うんぬんを自分で言うのか」
まあ、音羽のブラコンはもはや公然の事実だ。認めないには無理がある。ただそれに伴う問題として僕にまでシスコン疑惑がかけられている節がある。ドM症と向き合う上では避けれないことなんだろけど、精神的にきついな。
「あっ、麻雀あった」
音羽がボードゲームの山の中から麻雀一式を見つけ、ホクホク顔で持ってきた。
「これ、やりたい」
「なんかルビがおかしいのだけど。なんで脱衣麻雀前提なの?」
「脱衣麻雀以外の麻雀知らないもん。点数計算とかできないし」
ていうか、今着たばっかなのにもう脱ぐのか。
「まあ、いいや。先生、相手してやって下さい。そろそろ僕教室戻るので」
「少し引き受けたことを後悔してるよ。はぁ、これなんか手当でないかな。楽そうだったから養護教諭になったのに、音羽くんが来てからなんかなぁ。自習の監督するのもめんどいから遊ぼうと思ったのにもっとめんどくなったよ」
「ぶっちゃけてないで頑張ってください。では、失礼しました」
僕が保健室を出ると同時にチャイムがなった。2時間目の終礼のチャイムだ。音羽がシャワー室から出てからまだ5分しか経ってないのか。あいつといると時間が長く感じる。なら、いつも一緒にいる僕は他人の体感より多くの時間を感じてるのか。何その擬似精神と時の部屋?
今更になって思う。今、那須かわいそうだな。
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