第二話……入学前の濃い事件……(書き直し済)
大きな会議室でレイアと青年が話している。
「ありがとな!制服からして……事務員か……
よし!第一部隊の専属事務にならないか?」
「ええぇ!!!?
総隊長が良いのであれは喜んで!」
レイアの言葉に対し感激というような雰囲気で答えた青年。
「俺の直属の部下なんだから……総隊長じゃないだろ?」
「`ハッ´隊長!不肖ながら、このサズキ第一部隊の専属事務として精進させていただきます!」
青年の名前はサズキというらしい。
サズキの言葉を聞いたレイアは笑顔で頷く。
「宜しくな!サズキ!」
「はい!これから宜しくお願い致します!
……そういえば隊長もう19時ですよ。夕食は良いのですか?
……恥ずかしながら自分……今にもお腹が鳴りそうで……」
「そういやぁ……お腹が空いたなぁ……食堂に行くか!
サズキ!一緒に行こうぜ!お前の祝いだ!奢ってやる!」
「え!?いえ!そんな!いいですよ!自分で払います!」
レイアの言葉にサズキは驚いた顔で躊躇する。
「いいって!いいって!良いから俺からの祝いを受け取れ!な?サズキ。」
「……分かりました。ご馳走さまです。隊長!」
レイアの言葉で諦めたサズキが言うが早いか、二人が歩き出すのが早いか……
/\\//\\//\\/次の日/\\//\\//\\/
「うぅ~~ん?
こんな……んん~~……あんな感じだし……
んんぅ~~?」
「どうしたよ?レイア、そんなうなり声上げて。」
うなり声を上げているレイアに一人の短髪の青年が近付いてきた。
「んぅ?あぁ……ルーザか、いやなに。
これを見ればすぐ分かる。」
どうやら短髪の青年の名前はルーザというらしい。
訪ねてくるルーザにレイアが見ていた書類をルーザが見える場所に動かす。
「こりゃ……サズキの経歴……か?
なんでうなってたのかがよくわかんねぇけど?」
「ん?サズキにあってないのか?
彼奴……髪……金髪だぞ?」
「なっ!?
この国だと、金髪は忌み子の証だと疎まれてた筈だが……」
レイアの言葉に驚きの表情を隠せないルーザ。
「あぁ。なのに……よく生きてこられたと思ってな……
もしかしたら……いや、でも……それはサズキと言う名前ではなかった筈だが……」
「あれ?隊長とルーザ隊長じゃないですか?なに見てるんですか?
…………俺の経歴書!?」
サズキは書類を除き込むと驚いて大きな声を上げてしまう。
「そうだぞ?
なぁ……お前、サツキって知ってるか?」
「ん?あぁ。それは俺が昔使ってた偽名ですよ。
なんで隊長が知ってるんですか?」
レイアの言葉に心底不思議そうに返すサズキ。
「お前……セウスって奴知ってるだろ?
ソイツ……俺の父親だ。」
「ん?お前の父親ってギルマスじゃないのか?」
耐えきれなかったのかルーザがレイアに話しかける。
「ギルマスはとーさんの弟だ。とーさんが死 んじまったから養子として俺を娘にしてるんだ。」
レイアはルーザが分かりやすいように説明した。
「え?セウス様の!?
な、なら隊長……鴉歌の一族って知ってますか?」
「しってるぞ?
あれだろ。主人を決めて一生を終えるまで仕えるんだろ?」
「そうです!そうです!
俺、その一族の生き残りなんです!
で、これが本題なんですけど……」
「お、おう。とりあえず、爆弾発言は一旦スルーしてやるから話せ、話せ。」
「はい!
実は……セウス様が俺に言ってくれたんですけど……
『もし、俺の娘がお前の目に敵う奴だったら俺の娘に仕えてくれないか?
敵わなかったら、仕えなくてもいいが……それを見極めるまで主人を作らないでほしい。
これがお前から俺へのお礼な?』ってそれで……
隊長を……いえ、レイア様を俺の主人にさせてくれませんか?いえ、なってください!」
レイアとサズキの会話に驚きながらもその場を離れようとしないルーザ。
(確か……契約するには第三者がいなきゃいけねぇんだったよな?ならまだここにいるか。)
それは善意だったらしい。
「いいぞ。その代わり……俺に敬語禁止な?」
「分かりました……いえ、わかった。主君、契約するには第三者がいなきゃ駄目なんだが……ルーザ隊長頼めますか?」
「おう!そのつもりでここに残ってたしな。任せとけ!」
/\\//\\//\\契約完了\\//\\//\\/
/\\//\\//\\/次の日/\\//\\//\\/
「ん?とうさん出かけてたのか?」
ギルマスが疲れた様子で裏口から帰ってきた。
「あぁ、国王の謁見でな……それだけだったら良かったんだが……お忍び視察の護衛に駆り出された……
疲れた……寝るっ!っの前にレイアこれ読んどけ!じゃ!」
「気を付けること……か……禁止事項ってことだな。」
その場に立ちながらギルマスから投げ渡された手紙を読むレイア。
「おけおけ。楽勝じゃん♪」
そう言って……黒い黒い笑みを浮かべた…………
NEXT…………?