第一話……始まりの合図…… (書き直し済)
「復讐しちゃだめですか?」と同時進行です。
温かい目で見守って下さると嬉しいです。
大きな部屋に少女が一人
少女の目の前には大量の書類の山が乗った大きな机がある。
一番前にある書類の山の一番上の書類を見た少女は時計を確認した。
もう一度書類を見た少女は書類を投げ捨て部屋を出た。
書類にはこう書かれていた。
《〇〇日××時△△分に第一会議室に必ず来るように。
次の依頼の確認をする。 ギルドマスターй》
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ここは多数あるギルドの中でベスト3に入るギルド《ラーク》である。
報酬さえ用意すれば誰からも……いや、犯罪の匂いがしない依頼であれば依頼できると人気だ。
その報酬は受ける人物によって様々だ。
〈金銭〉であったり〈日用品〉であったり〈食事〉であったり〈依頼人の笑顔〉であったりと……
ギルドに所属したい人達からも人気である。
他のギルドと違い部隊制であり、訓練期間が終われば好きな隊に所属することができる。
月のノルマを達成さえしたら給料を貰え、相手の予定があえば隊長達に稽古をつけて貰える。
望めばありとあらゆる訓練を受けることができる。
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`コンコン´
「来たのか……入れ。」
少女がノックすると渋い男の声が聞こえてきた。
「失礼します。」
`ガチャ´
「よく来た。まずは座るといい。次の依頼は長期依頼になる、話も長くなるさ。レイア。」
手紙をヒラヒラと降りながら渋い声の男は言う。
どうやら少女の名前はレイアというらしい。
「´コクン`分かった。ギルマス、早速で悪いがこれだけは聞かせてくれ。
依頼人は……国王だな?その紋章からすると。」
レイアの言動からすると渋い声の男はギルドマスターなのだろう。
レイアの言葉に対しギルマスは苦い顔で頷く。
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国王は国の頂点であり一番偉い人物である。
なおラークのギルドマスターを親友と言いギルドに息子や妻を連れて遊びに来る。
だか、どれだけ仲が良くても仕事の際は平等に対応する。
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「実は……隣国の皇太子達がお忍びでルクターク学院に入学するから、護衛として入学してくれって依頼だ……」
「そうか……当てはまるのは……俺だけか……
今年入学なんだろ?……って……’達‘?
どう言うことだ?」
レイアの疑問に対しギルマスは苦笑して頷いて話始めた。
「あぁ、’達‘だ。
隣国の皇太子は双子なんだよ。
確か……シーグ君とジーク君だったかな?
学院ではジーグとして入れ替わりながら通うそうだ。」
「おいおい……隣国の皇太子を君付けかよ……
つまり……護衛対象は二人と言うことか……」
レイアが悩んでいる様子を心配そうな表情で見るギルマス。
「できそうか?
無理なら国王には俺から伝えるぞ?」
ギルマスが気を使って言うと、ニヤッと笑ってレイアは答える。
「無理?俺が?
……………………ククッ……おかしなことを言うなぁ?
俺が無理だと?バカ言うんじゃねぇぞ?ギルマス
無理なわけねぇだろ?やってやるさ。いや、やるぜ!」
「そうか。設定なども考えないといけないな、どうする?」
嬉しそうにレイアを見るギルマス。
「フム……容姿を変えることは……無し。俺は大丈夫でも誰かしらへまをする。
幸い俺は一般にはバレていない。偽装してるしな。
男の演技をするか。これならいつも道理に見える。
魔力量も制限しないと……千分の一ぐらいが妥当かな?
精霊は……まだ召喚してないな……使い魔もだな。
ギルマスは他のギルメンに伝えてくれ。
首席じゃなくて……次席が一番良い。
ふむ、確か魔武召喚も最初にするな……俺……そういやなんも召喚してねぇぞ?
大体が15に召喚だからな……仕方ねぇと言えば仕方ねぇな……多分。」
「レイア総隊長!学院に入学するんですか?僭越ながら俺が学院のこと教えましょうか?」
第一会議室に入ってきた男がレイアに言う。
それを聞いたレイアは笑顔になりそれに答える。
「そりゃほんとか!?
たのむ。たすかるぜ!」
「`パァ´はい!総隊長の役に立てるのなら自分も嬉しいです!まずは…………………………………………………」
「そうか!
だったら……………………でもいいのか?」
「はい。そのような人もある程度います。」
「あとは………………って申請すれば大丈夫だと聞いたが……ほんとなのか?」
「はい。ですが………………するのですか?」
「いやいや。ちげぇぞ?」
「`ホッ´ですよね。
あぁ!総隊長の場合は………………申請しなければいけませんね。
そこまで思い浮かばなかったですね……」
「いや、大丈夫だ。」
「ありがとうございます!
確か………………在院生は全員寮に入らないといけない筈ですけど……殆どが二人部屋ですよ?
首席と次席は一人部屋ですから……
総隊長覚えていてくださいね?」
NEXT……?