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第3話 諜報省設立案提示

天皇からロシア南下の防止策を問われた伊藤は、黒板を指差し「10年後を目処に完全独立させることがロシア南下の防止策となります」と自信満々に言った。

書記官は、それが書かれている位置から矢印を引き、黒板の広いスペースに伊藤が次に発言する要点を箇条書きできるように備えた。

書記官の思惑通り、伊藤の口からは次々に要点となる発言があった。

・朝鮮人による軍隊の組織

・屯田兵制度の導入

・植林の奨励

・ダムの建設

・用水路の整備

・炭坑の開発

・道路網、鉄道網の整備

・じゃが芋、さつま芋作付の奨励

・農業指導者、炭坑技術者の派遣

・上記派遣者の給与は生産した農作物及び石炭の

1割を徴収したものを現金化

完全独立までの10年間で大韓帝国の国力を高め、朝鮮人自身に国土を守らせ、ロシアの南下を防ぐことが主旨であった。

ここまで書き終わった時、天皇はとても満足したのか、立ち上がって拍手をし、「伊藤の提案はとても素晴らしい。」と言った。

天皇からお褒めの言葉をいただいた伊藤であったが「陛下、ここまでは序の口であり、最後の要点二つが揃わないと不十分であります。」言い、続けて「一つ目は日本語教育の実施。二つ目は諜報省設立であります。」と言った。

天皇をはじめ、出席者の大臣達は、日本語教育の実施までは納得したように頷いていたが、伊藤から諜報省設立の言葉が出た時点で首をひねり、今まで話しがつながっていたものが、急に話しが飛躍したことに戸惑ったのであった。





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