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二号:わかりました
「…ふう。」
神社から相模狛子を運び、部屋で看病した。
今は僕のベッドで寝息を立ててる。
ついでに言っておくと、女子中学生のセーラー服を脱がせて新しい服に着せる、というのは、僕にとってはハードルが高すぎたので、適当にバスタオルをぐるぐるに巻いて、ツタンカーメン状態でベッドに寝かせた。
きっと僕のベッドは湿ってつぶれているだろう。
ベッドどころか僕の休日もつぶれそうだけど。
「………。」
どうやら、この相模狛子とやらは、長時間雨に打たれていたせいか高熱が出ていた。
それでうずくまってたのか…。
目が覚めた時用にお粥でも作ろうかと腰を浮かしかけた時、
「おっおっ!?ここは!?」
タイミングが悪いな。
相模狛子が目を覚ました。
「僕の家。」
というと、途端に目つきが鋭くなった。
この目線だけで10人は倒せそう。
「いたいけな女子中学生を誘拐か!」
怒鳴られた。
「人聞きの悪い。お前が熱で倒れたから看病してやってるんだろ。何だったら、今出てってもいいんだぜ?」
「うぐ…。」
「それに、お前家出中だろ?」
「……!」
最後のは勘で言ってみた台詞だ。
だが、反応は良好。やっぱりか。