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紫恋歌(200文字小説)

作者: 風海南都

 明けの明星を乗せた空が薄く紅を引き朝を迎え待つ頃、あなたはあの美しい方のお隣で衣擦れの音を立てていらっしゃるのでしょう。

 美しい方のたおやかな首筋を覆い隠している黒髪をついと払えば、無数の小さな花びらが毀れ咲いていることでしょうに。

 あなたの唇が咲かせた花と同じ色の溜息を指先にのせて、背中をそっと見送っているのです。

 明け方の雨に濡れる紫陽花のように群れ咲く想いは、文の上のわずかな文字に忍ばせたままで。

 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 風海さん、こんにちは♪ 源氏物語、紫の上を連想しました。和歌を読んでいるようで官能的でもあり、平安朝の恋のイメージが拡がります。紫をテーマに書いてくださったんですね。美しい作品をありがとう…
[一言] 風海南都せんせーの、えっち (*´д`*) でも文章はとっても綺麗です。
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