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【短編小説】生と死の境界 ~それでも隣に~

作者:霧崎薫
最新エピソード掲載日:2026/03/15
 死の恐怖から逃げるために、人は哲学を学ぶ。宗教を信じる。愛する人を抱きしめる。それでも深夜に目が覚めたとき、「自分がいなくなる」という感触だけは、何も遮れない。

 科学書の編集者・槙野透は、二十七年間その感触と戦ってきた男だ。エピクロスも仏教も脳科学も、全部知っている。全部、役に立たない。

 親友が末期癌の宣告を受けた夜、透は霊能者・水上凪のサロンを訪ねる。「見える」と言う女。死後の世界を、知識ではなく体験として持つ女。彼女の確信は、透の二十七年間の迷路に、初めて出口の形を見せた。

 しかし物語はそこで終わらない。

 元脳神経外科医・鶴見脩との出会いが、凪の確信を根底から揺さぶる。

「見えていることと、それが何であるかを知っていること——その間に、あなたは橋をかけましたか」

 答えを持っていた女が、答えを失う。答えを求めていた男が、答えを失った女と向かい合う。

 問いだけが残る。その問いの傍らに、隣にいることはできるか。
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