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18 魔道具と精霊


この世界には大きく分けて二種類の魔道具が存在するらしい。


一方は人間が作った道具に魔石や人間の魔力を込めて

特定の仕事が出来るようにした魔道具。


もう一方は数百年以上前に作られた物で当時の人間が作った道具に

その頃はまだ人と共存していた精霊に宿って貰いその魔力で仕事をする魔道具。

前者は今の世でも作られているが単純作業しかできない上に年月の経過と共に

魔力は摩耗していく。


後者は数百年前に人間と精霊の共存関係が薄れた事で廃れてしまい

現存する精霊の宿った魔道具の殆んどは国や権力者の宝物庫の奥に

仕舞われたまま蔵の肥やしとなっているらしい。


精霊たちは何百年かは蔵の中でじっとしていたが流石にそろそろ限界だと

魔道具から離れる精霊が出てきたそうだ。


チャリに宿った精霊とスマホに宿った精霊も二人?で宝物庫から出て

新しく宿る道具を探しながら彷徨っていたらしい。


「何で道具に宿りたいんだ?彷徨っているだけじゃダメなのか?」

「数百年ぶりに外に出てみたら人間と精霊の関係が変わっちゃってるし

魔道具として魔法を使っていたから今更他に何をすればいいかなって思って。

別に彷徨ってるだけでも良いんだけど落ち着かないというか結構疲れるのよ。

今まで探していてもしょうもない道具ばっかりで宿る気にならなかったし。

でも突然強い力を感じて行ってみたら見た事もない道具が有るじゃない。

これはちょっと面白そうって思って宿ってみたんだけど、

魔道具って貴方が使う気にならないと身動きが取れないのよね。

それに道具自体と使い主との相性も大きく関係するしね。」


「チャリは話すことができないけど君は話が出来るんだ」

「それはこの道具が音を出すことが出来るからよ。

チャリだってベルは鳴らせるでしょ。

それと私が使える魔法が関係してるの。精霊もそれぞれ得意な魔法が違うのよ。

私は念話や鑑定、探索魔法なんかが得意。だからこの道具にピンと来たのよ。

元は水晶玉に宿っていたの」

「水晶玉ならどこでも重宝しそうだけど?」

「道具が良くても使いこなせる人がいなかったらただの玉よ。

水晶玉を使いこなすには宿った私に気に入られないと何も出来ないわ」


わー、この子気難しいのかな。俺、この世界でスマホ役に立てられるかな。


「俺のスマホに宿ってくれたのは嬉しいんだけど、俺が君に色々お願いしても

良いのかな?」

「ええ、チャリの扱いを見ていて気に入ったわ。でももうしばらくは様子見ね」

「ありがとう。嫌われない様に気をつけるよ。で、君の事は何て呼べば良い?」

「私の元々の名前はリリアナよ。宿っていた魔道具の持ち主だった王女様が

付けてくれたの」

「じゃ、俺はリリィってよんでいい?」

「そうね。その方が呼びやすそうだし。ちなみにチャリも名前気に入ってるって」

「それは良かったよ」

あちらじゃ固有名詞じゃないけどね。


「チャリは元々何の魔道具に宿っていたの?」

「空飛ぶ絨毯」

納得。


「他にはどんな魔道具が有るの?」

「私のいた宝物殿には魔剣とか魔法の杖とかマジックバッグもあったわね」

魔剣か・・・ちょっと憧れるかも。多分使いこなせないけど。


「魔法の杖って誰でも魔法が使えるようになるの?」

「補助的な役割をするだけだから魔法が使えない人には意味の無い物ね」

そっか。まあ、魔道具を二つも持っているんだったらこっちの方が贅沢かな。


「貴方、魔剣や杖なんて大した魔道具じゃないわよ。

私達は元は二千年くらい前の古参の魔道具に宿っていて

それなりに魔力も使える魔法も多いけど

魔剣や杖みたいな数百年前の魔道具末期に宿った精霊なんて

若い精霊ばかりで魔力だって大した事無いんだから」


ひょっとしてリリィって心を読むことも出来るのか?


「いつもチャリとは念話で会話してるの?」

「そうね。精霊同士意思疎通って言う感じ?

貴方がチャリに直接念話での会話は無理だけど私が仲介すれば

チャリとも会話が成り立つわよ。念話は見える範囲くらいまでだけど

精霊同士の意思疎通は結構な距離でも可能だから便利よ」


まあ、自分の安全を考えるとチャリとそんなに離れる事は無いだろうけど。


「そういえば国宝級の魔道具から勝手に出てきちゃって良いの?」

「そんなの関係ないわ。

元々道具に宿る時だって私たちが気に入ったかどうかで決めるんだし。

契約したとしてももうとっくに時効になってるわ」

”精霊って気まぐれ”って言う物語が多かったけど案外本当だったりするんだ。


「念話は普通に出来るけどあくまで魔道具だから使いたい魔法は

道具を操作してね。じゃ、これからよろしく」

「こちらこそ。心強い友達が出来たみたいで嬉しいよ。

だから俺の事は和真って呼んで。チャリにもよろしく伝えといて」


とキリの良い所で会話を止めてスマホに見入る。

ステータスオープン


名前  リリィ

所有  小野田和真

種族  スマートフォン

LV 10

HP 50000

MP 50000


鑑定魔法

探索魔法

探知魔法

遮音魔法

HP・MP自動回復

念話


道具を操作ってどうやるんだ?チャリは話しかけてお願いすると

魔法を使ってくれる。

そう考えてスマホの画面に目を移した。


画面にはさきっまでと違って虫メガネのアイコンに地図っぽいアイコン

スピーカのアイコン等と下に機能簡略の文字が並んでいた。




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