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流星騎士  作者: 渋谷かな
2/5

「わ~い! 月だ!」


 宇宙空間を月の騎士になった少年、陽月昴と月の精霊のうさぎが移動している。


「直ぐにつきそうだね。」


「地球と月は、約40万キロメートル張られているぴょん。」


「ええー!? そんなに離れているの!?」


「宇宙では近い方だぴょん。」


 地球と月の間に惑星は存在しない。


「まあ、いいっか。星々がきれいだから。アハッ!」


 少年は月に向けて移動していく。



 宇宙のどこかの惑星タコ。


「なに!? タコがやられたというのか!?」


 惑星タコでは、ロケットが破壊されるものだと思っていた。


「ええ~い! 忌々しい月め! また我々の邪魔をしているというのか!?」


 惑星タコの王様、タコ・キングはお怒りだった。


「タコ・キング様。タコを倒した月の者が月に移動中です。」


「そいつらを生かして返すな! タコタコ!」


 タコ・キングが、少年の抹殺命令を出す。


「私にお任せください。必ずや憎くい月の者どもを倒して見せます。」


「うむ。いけ! オクトバス! タコボールをたくさん連れて行け!」


「はい。タコ・キング様。」


 こうしてタコの騎士オクトパスは、少年に向けて出撃するために去る。


「クラーケン。」


「はい。タコ・キング様。」


 タコの騎士クラーケンが現れる。


「おまえには別の作戦を与えよう。ゴニョゴニョゴニョゴニョ。」


 タコ・キングは、クラーケンに策を与えるのであった。



 再び宇宙空間。


「うさぴょん。」


 少年は慣れない宇宙空間を移動中であった。


「誰がうさピョンですか? 誰がだ、ぴょん。」


 月の精霊のうさぎは、ニックネームで呼ばれることに慣れていなかった。


「もっと早く移動する方法はないの?」


「あるよ。ただし、光速で移動できればの話だけど? 今のおまえには無理だ。諦めるぴょん。」


「光速!? そんなに早く動けないよ!?」


「最初は、ゆっくり行くしかないぴょん。」


 宇宙初心者の少年には無理だった。


ピカーン!


 その時、どこかからか、ビームが飛んできた。


「うわあ!? なんだ!?」


「砲撃だぴょん!?」


 広大な宇宙では、適当な攻撃は当たらない。


「見つけたぞ! 月の騎士!」


 惑星タコからの刺客、タコの騎士オクトパスが少年に追いついてしまったのだ。


「また!? タコ!?」


「ただのタコじゃないぴょん!? 今度は隊長タコがいるぴょん!?」 


「えっ?」


 普通のタコの2倍の大きさがあるタコが特攻してくる。


「俺が月の騎士を倒す! おまえたちはうさぎをやれ!」


「タコタコ!」


 配下のタコボールも4匹引き連れている。


「くる!?」


「早く! 月の鎧を装着するぴょん!」


「どうやって?」


「呼べば現れるぴょん!? 早くしろぴょん!?」


「いでよ! 月の鎧!」


ピカーン!


 銀色の光を放つ月の鎧が少年に装着していく。


「死ね! タコ! ビーム!」


 タコの騎士オクトパスがビームで攻撃してくる。


「うわああああ!? 死ぬ!?」


 初めて命の危険を感じる少年の戸惑うが、ビームは直撃した。


「なに!? ビームを弾いただと!?」


 月の鎧はビームを弾き返す。


「す、すごい!? 月の鎧はビームを弾いてくれるんだ!」


 月の鎧の防御力に自信が生まれた少年。


「これも月の神秘だぴょん!」


 月の精霊のうさぎは、月の加護がビームを弾いていると言いたい。


「こ、これは戦いなんだ!? ・・・・・・。」


 普通に暮らしていた少年が一気に戦場の圧力にプレッシャーを感じる。


「よし! やってやる! ビームなんか怖くないぞ!」


 少年は月の剣を鞘から抜いてタコに向かっていく。


「あれれ? 思うように動けないや!? 僕にどうしろという!?」


 宇宙空間での動きは難しく、まだ宇宙空間で自由に動けない少年。


「自由に動けないのか!? チャンス! 見習い剣士が戦場に出て来るな!」


 今度はタコの騎士オクトパスがタコの剣で攻撃してくる。


「うわああああ!?」


 剣で確実に斬られて吹き飛ばされる少年。


「バカな!? 月の騎士は無敵だとでもいうのか!?」


 しかし、吹き飛ばされたダメージだけで少年は無事だった。


「すごい!? タコの攻撃がほとんど効いていない!?」


「それも月の神秘だぴょん。」


 ウサギがやって来て、決め台詞を述べる。


「うさぴょん。こいつらを倒してよ?」


「私に戦闘能力はないぴょん。」


「そんな!?」


 役立たずな月のうさぎ。


「じゃあ、どうやって、こいつらを倒すのさ?」


「う~ん。」


ピキーン!


「月の神秘ぴょん! 月の光なら、不慣れな剣と違って、遠距離攻撃なので、当たれば倒せるぴょん!」


 振ったこともない剣より、魔法の様な遠距離攻撃を薦めるうさぎ。


「タコタコ!」


 タコたちが迫り襲ってくる。


「ギャア! うさぴょん! 早く教えて!」


「月の光と唱えれば、ムーン・ライトを撃てるぴょん。」


 少年は、月光を覚えた。


「破れかぶれだ! 月の光! ムーン・ライト!」


 少年は、月の光を放つ。


「出た!?」


 月の光が少年の手から放たれる。


ドカーン!


「タコ!?」


 宇宙タコに命中し倒す。


「やった! やったぞー! タコを倒したぞ!」


 1匹倒すことによって、少年は戦い方を覚えていく。


「見習いでも月の騎士は月の騎士か!? 全員、散らばれ! 一か所にまとまっていると、まぐれ当たりを食らうぞ!」


「タコタコ!」


 残りのタコ3匹は宇宙空間に散らばっていく。


「くらえ! 月光! 月光! 月光!」


「タコタコ!」


 少年は月の光を放つが遠く離れたタコたちには当たらない。


「どうやら、ここまでの様だな! 死ね! 月の騎士!」


 オクトパスが少年に特攻をかけてくる。


「うわああああ!? もうダメだ!?」


 死を覚悟する少年。


「終わりだ!」


 タコの騎士オクトパスがタコの剣を振り上げる。


キラーン!


 その時、銀色の矢が飛んできてオクトパスの腕に突き刺さる。


「誰だ!? 邪魔した奴は!?」


キラーン!


「タコ!?」


 銀の矢が宇宙タコに命中し倒す。


「来るのが遅いから迎えに来たよ。」


 月の騎士らしき者が2人いた。


「うさぎ、おまえがいて、どうして遅いんだ?」


「見たらわかるだろ!? 宇宙人に襲われているんだぴょん!?」


 必死に説明する月の精霊のうさぎ。


キラーン!


「タコタコ!?」


 もう一匹、宇宙タコは倒された。


「これのどこが強いのよ?」


「おまえたちと一緒にするな! こいつは今日、月の騎士になったばかりだぴょん!?」


「・・・・・・。」


 月の騎士が顔を合わせて考える。


「そだね。」


「うん。無理。アハッ!」


「アハハハハッ!」


 月の騎士たちは、うさぎたちが遅れた理由に納得した。


「クッ!? これでは多勢に無勢!? 引くぞ!」


「タコ!」


 タコの騎士オクトパスと残りのタコボールは撤退していった。


「すごいな!? 大人数で僕たちを襲ってきたのに、自分たちが不利になったら逃げるなんて!?」


「仕方がないよ。相手は悪者だし。」


「タコは、宇宙の侵略者だからね。」


 今回の月の騎士は気さくな性格だった。


「紹介するぴょん! 月の一番の矢の名手、アルテミス!」


「よろしくね。」


「こっちは、回復を得意としている、セレーネー!」


「あなた、かなりダメージを受けたのね。月の光よ! 傷を癒したまえ! ムーン・ヒーリング!」


 月の光が少年を包む。


「すごい!? 傷が治っていく!?」


 少年の体力が回復していく。


「ありがとうございます。僕は、陽月昴。地球人です。」


 少年は、自己紹介をする。


「地球人!?」


「えっ? どうして、そんなに驚くんですか?」


「だって、地球は、狙われているからよ。」


「ええー!?」


 少年は、地球の危機を知る。


「どうして地球が狙われないといけないんですか?」


「それは・・・・・・タコの食べ過ぎ? アハッ!」


「タコ???」 


 まったく理解できない少年。


「簡単に説明すると、地球人が宇宙人であるタコを乱獲して食べ過ぎたのが原因よ。」


「そうそう。宇宙裁判で、地球人は宇宙人の敵だ! 判決が出てしまったの。」


「なんですと!?」


 やっぱりタコは宇宙人であった。そのタコを焼いて食べるから、宇宙人タコの怒りを買ってしまったのだ。


「私たち、月の騎士は、地球の衛星として、地球の平和のためにパトロールしてきたんだけど、地球人の宇宙開発が、宇宙への侵略行為に辺り、宇宙人たちは、地球人の行動を良く思っていないのよ。」


「そ、そんな!?」


「だから、地球から宇宙が好きそうな人を呼んで、地球のことは自分たちで守ってもらおうってなったのだ。アハッ!」


「えっ? じゃあ、それが僕?」


「そうそう。」


「ええー!?」


 真実を知ってしまった少年。


「ああ~、言っちゃったぴょん。せっかく、かぐや姫様に伝えてもらおうと、月の神秘だぴょんで、誤魔化していたのにぴょん。」


 月の精霊のうさぴょんは不満気味。


「・・・・・・。」


 少年は、たくさんの情報を一度に聞いたのでフリーズしている。


「ちょっと!? 大丈夫!?」


 少年は震えだす。


「すごい! 大好きな宇宙で、僕が地球を宇宙人から守る、正義のヒーローになれるなんて!」


「えっ?」


 心配どころか、少年は自分の運命に身震いしてやる気に火が付いた。


「うさぎ、不思議ちゃんを連れてきたんだね?」


「知らないぴょん! かぐや姫様に連れて来いって言われただけだぴょん!」


 自分は悪くないとアピールする月の精霊のうさぎ。


「あれれ? ということは、僕は月の騎士ではなく、地球の騎士になるのかな?」


「そんなものは、分からないぴょん。月に行って、かぐや姫様に聞いてくれぴょん。」


「行こう! 月へ!」


 少年たちは月へ向かう。



 その頃、月では・・・・・・・。


「いけ! タコ・ボールども! 月を攻め落とすのだ! ワッハッハー!」


「タコタコ!」


 タコ・キングから密命を受けたタコの騎士クラーケンが、別動隊で月に攻め込んでいた。


 

 月の城。


「愚かな。月に攻め込んでくるなど。この私が許しません。」


 月の女王のかぐや姫。


「タコなど、凍らせあげましょう。」


 月に熱量はある。しかし、平均気温はマイナス23度らしい。


「ムーン・フリーズ!」


 かぐや姫は、月の神秘を発動させる。



 再び月の表面へ。


カチーン!


「タコ!?」


 月の表面の冷たさで攻めてきたタコを凍らせていく。


「ええ~い!? やはり月を落とすことは無理なのか!?」


 クラーケンは月の神秘の前に手の打ちようがなかった。



 再び月の城。


「月が落ちることはないのだ。オッホッホー!」


 かぐや姫は月の平和を守っていた。



 場所が分からないどこか。


「それはどうかな? シャドー・ムーン。」


 宇宙なのか、月なのか、どこかからか声が聞こえた。



 再び月の城。


シュン・・・・・・。


 月の神秘が止まってしまった。


「なんだ!? 何事だ!?」


「大変です!? かぐや姫様!?」


 そこに月のうさぎが報告に駆けてくる。


「ムーン・フリーズが止まってしまいました!?」


「なんだと!? バカな!? 私は健在だぞ!? それなのに月が力を失うなどありえない!?」


 突然、月は銀色の光を失った。



 再び月の表面。


「なんだか分からないが、チャンスだ! 一気に月の城を攻めるぞ!」


「タコタコ!」


 宇宙タコの総攻撃が始まる。



 攻められた月の城。


「ギャアアアアアアー!」


 タコたちが月の城内部に攻め込んできた。


「お逃げください! かぐや姫様! 月の騎士たちも出払っていて、このまま月にいても危険です!」


「私に逃げろというのか!? 私は月の女王だぞ!? 月を捨てて逃げれるか!?」

 

 かぐや姫は、あくまでも抵抗姿勢であった。


「それなら死んでもらいましょうか? 月の女王よ。」


 そこにタコの騎士クラーケンが現れる。


「おまえは、タコが進化した人型か!?」


「そうです。元々、宇宙人はタコですからね。たまたま銀のタコだけ、うさぎや人型に変化しただけのこと。」


 宇宙人の祖先は、タコだった。


「残念だが、月の民は、古よりうさぎなんだよ。私はうさぎから人型に進化したのだ。これも月の神秘だ!」


 諸事情により銀色のタコだけは使えません。アハッ!


「それがどうした? 月の力が使えないかぐや姫など怖くない。タコどもよ! かぐや姫を捕まえろ! タコ・キング様への手土産にしてくれる! ワッハッハー!」


「タコ!」


「やめろ!? 離せ!? 私は月の女王であるぞ!? ギャアアアアアアー!」


 タコたちが、かぐや姫に襲い掛かり拘束する。


「撤収だ! まいて帰るぞ!」


「タコタコ!」


 宇宙タコたちは、見事にかぐや姫の拉致に成功して去っていった。


「後は私に任せ貰おう。これで月は私のものだ。ワッハッハー!」


 例えるなら、昼の月を統治する者が、かぐや姫なら、夜の月を支配する者は、彼、月読命ツクヨミであった。決して、昼と夜、交わることはなかった。


「おめでとうございます。これで月はツクヨミ様のものですぴょん。」


 ツクヨミの配下のうさぎは黒かった。月の精霊の黒いうさぎ。


「まだだ。かぐや姫が邪魔で何もできなかったが、いよいよ、あの青い星を私が手に入れる時がきたのだよ。ワッハッハー!」


 ツクヨミの伸ばす手の先には、地球があった。


 つづく。

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