表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「本当の正義とは。」と俺は俺に問いかける  作者: ネコ好き
第1章 失ったもの、得たもの。
2/22

そして俺は

無力がこんなに悲しいなんて。

 僕は、悲鳴が収まったときやっと足や手が動いた。そしてトイレから出ると、皆も同じトイレの近くいた。孤児院のおばさんたちが

「よかった生きてたのね。」

と駆け寄ってくる。どうやらみんな僕のことを心配していたらしい。いやそんなことより今は、弟を探さなければ。

「おーいいるかー。」

いつもならすぐ「兄ちゃん怖かったよ~」と泣いて駆け寄ってくる弟が今はいない。いやそ、そんなはずはないだろ。僕より物知りで、いつもこういう時は、すぐ逃げて来るのに…いやもしかしたらちょっと違うところに逃げたのかもしれない。きっとそうだ。明日でも、火が収まってからでも探しに行かなければ‥

その夜は、寝袋で寝た。それにやけに寒かった。いつもは隣にいるはずの弟が、いないからだろうか…

 今日はいつもよりも早く目が覚めた。いや、弟がすごく早起きなだけで僕も普通に早起きなのだ。早く弟を探しに行こう。僕は小走りでテントを出た。そしたら、孤児院のおばさんがなぜだか急に行くのを「やめなさい。」というように阻止された。

「えっだて弟がいないんですよ。心配じゃないですか?」

と僕は孤児院のおばさんに向かって初めて怒った。おばさんは、何かを隠すように、

「一人で出歩いてケガしちゃってもダメだからね。」

と言ってきた。いつもは普通にサイポールを探しに行かせてくれていたおばさんが、今は行っちゃダメなんておかしいだろと思った。僕は前に立っていたおばさんの手をどかして、前に進もうとした。そしたら、「君の弟君は……本当にごめんなさい私がしっかりそばにいてあげていれば。(泣)」

とおばさん。僕はもうすうす気づいてはいたはずだ。だが、その真実が耳に入るとやはりだめだ。何も考えられない。「プツッ」頭でそんなような音がした気がした……


 そして10年後今俺は、ウィープレクトワールドに入っていた。あの事件はカラスがやった事件だったらしい。俺は、あの時無力だった。だから今こうしてウィープレクトワールドに入ったのだ。今調べてみると、俺みたいな事件にあってる人がたくさんいるらしい。だからそういう人たちを一人でも多く助けたいという思いで入ったのだった。

(・∀・)イイネ!!とブックマークしてくれると嬉しいです。コメントでは「ここ、こうしたらー。」って言ってくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ