罰
駄文で申し訳ありません
俺は今、まさに情事の真っ最中だ。
今日は俺の家。困ったことに、両親はばっちりリビングにいます。弟も隣の部屋で普通にゲームやってます。
静かにヤれば、もしかしたらばれなかったかもしれない。でも、あきが静かに出来る訳がなかった。
「ああー!あっ!いやぁぁぁ!」
てかいつもより大きな声で喘いでいる。
やめてくれ。お前が帰ったあと、家の夕食の席が気まずい雰囲気になるだろ!
もちろん、俺は今日は無理だとあきに言った。あきは、それでも良いから俺の家に行きたいと言う。しかたないから、あきを俺の部屋へ招くと、いきなり手錠を取り出し、俺をベッドに押し倒し、無理矢理手錠を俺の手とベッドにかけた。
油断した。
後は何を言っても聞く耳持たず。俺はいつものようにされるがまま。
まあ、手錠されて興奮している俺も悪いが・・・。
さらにおかしな事に、なぜかあきも手錠、さらにめかくしまでして、いかにも犯されているといった感じだ。
一体、何がしたいんだ?
「ああああああ!!」
今日1番の絶叫だった。
そして、俺も今日だけで三度目の絶頂をむかえた。
絶対ばれた・・・
俺は内心、泣きたい気分だった。
「気持ちよかったでしょ?信二君。」
「ま、まあな。でもさ、あき。えっちは親がいない時にしよう。それと、今日みたいに無理矢理ってのはちょっとやめてくれよ。」
「え〜。でも信二君、とっても感じてたよ?」
「そ、それは・・・。と、とにかく、無理矢理は駄目な!」
「わかった。信二君が言うなら。」
そう言って、あきは俺にほお擦りする。だんだんと舌がでてきて、俺の唇をねっとり舐めた。そしてその行為は熱いキスに変わる。
「信二君。もう一回・・・いいよね?」
あきは俺のアレに手を伸ばす。
「ち、ちょっと待った。一つ聞かせて。なんで今日こんな無茶したんだ?」「気に入らなかったから」
気に入らなかった?
「何が気に入らなかったんだ?」
あきは無表情で言った。
「あの智恵美って人。あの人が気に入らないの。」
まだ智恵美の話かよ。
「だからそれは悪かったよ。あきを一人にしたのは、俺も反省してるよ。本当にごめんな。」
「じゃああの人ともう話さない?」
なぜそうなる。
「ちょっと待てよあき。あいつはただの友達だよ。やましいことなんてないんだって。」
「お願い。」
うっ。
こう言われるとな・・・。
「わかったよ。もうあいつとは話さない。」
「約束だよ?」
「ああ。約束する。」
まあ、あきがいない時なら大丈夫だろ。
―――――――
「お邪魔しました〜。」
あきは7時頃に俺の家を出た。
送っていこうかと言ったが、あきは車を呼んだそうだ。
案の定、親の見る目は冷たいものであった。
1番困ったのは、弟の反応だ。
あきが帰り、家族で夕食をとっている時。
珍しく無言の夕食だったのだが、その静寂を破り、弟は言った。
「ねえ、兄ちゃん。」
「ん?どうした?」
「今日兄ちゃんの部屋にいたの誰?」
「えっ?え、えーと、俺の彼女だけど。」
「何してたの?」
こ、こいつは!空気読め!
両親たちもそわそわし始める。しかし無言。
「あーっと・・・。げ、ゲームだよ、ゲーム。」
俺は冷や汗ダラダラで答える。
「へー。兄ちゃんの彼女って、ゲームやって気持ちよくなるんだね。」
やめろ!やめてくれ!その無垢な瞳が余計恥ずかしくさせるよ!
「いや、ははは・・・。まあ、高校生には、いろいろあるんだよ。小学生にはわからないと思うけどな。」
よくわからない言い訳をする俺。
おい親たち、その目をやめろ!
「ふーん。でも兄ちゃん。次彼女さん来たら、もうちょっと静かにしてね。今日うるさくて僕宿題出来なかったから。」
俺は自分の顔が真っ赤になるのがわかった。
「あ、ああ。ごめんな。」
くっ。
あき。お前狙ってたな!
お前の罰、思いのほか強力だったぞ。畜生!
しかし、俺への罰は、こんな馬鹿らしい話じゃなかった。もっと俺を傷つけ、心を裂く出来事が待っていたんだ。