~優羽~美人な百合~
ソフアーで寝ていた優羽は目を覚ました。
時計を見たゆうはびっくりして飛び起きた。
もう、昼の11時近かった。少しだけ寝ようと思ったのに、ずいぶん眠ってしまっていた。
優羽もだいぶ疲れていたようだ。
優羽は寝室へハルの様子を見に行った。
おでこに乗せたタオルが落ちていた。
ハルはまだ寝ていた。
ハルの顔を見ると、昨日よりはだいぶ楽そうだが、まだ顔が赤く、熱っぽかった。
優羽はボールの水を交換しようと、寝室を出ようとした時にハルが寝言で[百合...]とゆうのを聞いた。
新しく取り替えた水にタオルを浸し、きつく絞ってハルのおでこに乗せた。その時、ハルが目を覚ました。
「あれ?優羽?ずっといてくれたのか?」
「気分はどうですか?」ハルが目覚めたので優羽は安心した。
「ん?あ〜、なんか頭いてぇな。でも、さっきよりはすげぇ〜楽になった」起きあがりながらハルは言った。声が少しかれていた。
「ありがとな」とハルは優羽に言った。
「ハルさん、まだ熱はあるみたいなので、今日の仕事は俺に任せて、ゆっくり休んで下さい。」
もっと、ハルに頼ってもらいたい優羽が言った。
「あぁ、そうするよ。頼んだぞ」と後輩が自分の為にがんばろうとしている姿を見て嬉しくなってしまったハル。
「何か食べ物買ってきましょうか?」優羽は聞いた。
「いや、居らねぇ..」
食欲がない様子のハル。
「じゃぁ、栄養ドリンクなら飲めますか?」と聞き返す優羽。
「あぁ…飲めるよ」ハルが答える。
「ちょっと待ってて下さい」優羽は寝室からでて、一番近いコンビニへ行った。
ウィーン。コンビニの自動ドアが開き、栄養ドリンクのコーナーに行き、何にしようか選んだ。
一番高くて、一番効果がありそうなのを二つ取った。
レジに持っていき、会計をした。
女性定員はチラチラ優羽の事を見ていた。かっこいいと思ってるようだ。
優羽はそれに気づかず会計を済ますと、コンビニを後にし、早足でハルのマンションへ戻った。
「ハルさん、これ飲んで下さい」優羽は栄養ドリンクを一つ渡し、もう一つはボールの横に置いた。
「サンキュウ」と言い、ハルは栄養ドリンクを飲み干した。
「急に客まかせて悪かったな」と謝るハル。
「いえ。」全然気にしてない様子の優羽。
「大丈夫だったか?」心配そうに聞くハル。
「はい。あの二人、ハルさんの事すごい気に入ってるみたいですね。ハルさんの話しかしなかったです。」と報告する優羽。
「お前なぁ、こうゆう時にこそ自分をもっと売り込め....あっ、いや、すげぇ、助かったよ。ありがとな」優羽にダメだしをしようとしたが、途中でやめた。
「それよりお前寝たか?」とハルが聞いた。
「はい、かなり。」と優羽が答える。
「そうか。俺はもう平気だから、お前ジム行ってこい」ハルが言った。
「はい…」
まだ優羽はハルの事が心配だった。
ホストは毎晩酒を飲むため、すぐに体重が増えてしまう。なので、昼は毎日ジムへ行ってカロリー消費をしているのだ。
優羽がホストをはじめた頃、仕事にまだ慣れてなく、疲れていたのもありジムに行かなかった事があった。その時、体重が3キロ増え、それがハルにバレた時には、こっぴどく怒られた。
先輩の言った事を聞かなかった事と体重が増えてしまった事に反省した優羽はそれ以降、大切な用がない時は、毎日ジムに行っている。
「あっ、百合さんから電話がありましたよ」
優羽は百合から連絡があった事をハルに伝えた。
「そうか。昨日連絡しなかったからな。」とハルは少し寂しげな表情をした。
「あの、ハルさんと百合さんって付き合ってるんですか?」と唐突に聞く優羽。
「あ?付き合ってねぇ〜よ。」ぶっきらぼうにハルが言った。
「ハルさんは百合さんの事が好きなんですか?」またまたストレートに聞く優羽。
「…まあな。」
「ふぅ〜ん、百合さん、綺麗ですもんね。」ニヤニヤしながら優羽が言った。
「あぁ、綺麗だな」とハルもニヤニヤしながら言った。
「それじゃ、行きますね。また仕事終わった後寄ります。」と優羽は立ち上がり、部屋を出ようとした。
「あぁ、じゃあな」
優羽は心配性だなぁと思いながらまたハルは眠りについた。
優羽は一度自宅に戻った。優羽の自宅はハルの家から車で20分ぐらいの所だった。
ハルのマンションまでとはいかないが、優羽も高級マンションに住んでいた。やはり、最上階。
一人で住むには広すぎるほどだった。
優羽は一人暮らし用のアパートで十分だったが、ハルがそんなびんぼったらしい所に住むなよとこのマンションを紹介してくれた。
優羽はシャワーを浴びた。
二人は美男美女でお似合いだ。何で付き合ってないんだろう。ハルは以外と奥手なのか?いやいや、絶対そんなはずはない。ハルは気に入った女性にはガンガンアプローチするだろう。そして、女を落とすテクニシャンだ。
優羽は、ハルと百合の事を考えていた。
シャワーを浴び終え、バスルームから出る優羽。
支度をし、ジムへと向かった。