第六話 不登校、試験を受ける
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ライアから魔術を習い初めて半年が経った、俺の魔術の腕は初級魔術なら全て使えるようになり、ライネスも同く初級なら全て使えるようになった。
そして今日はライアの言った通り、階級試験の日だ。
試験内容は初級魔術『祈りの泉』、『祈りの炎』、『祈りの風』、『祈りの土』を発動し、ライアから合格をもらうことだ。
「今日は階級試験を行います」
「はい! パラディ頑張ろうね」
「はい、頑張りましょう」
ライネスも随分俺に懐いてきた、今では気軽く話せるぐらいだ、こりゃ告白される日もそう遠くない。
「それでは階級試験を始めます。ライネスから始めなさい、落ち着いて教えたことを順にしなさい」
「はい! 『祈りの泉』」
中々の出力だ、もうチロチロではなく蛇口を思いっきり捻った時の水くらいだ。
「はい。次」
「はい! 『祈りの炎』」
強めのガスランプ程の火力だ。
「はい。次」
「はい! 『祈りの風』」
表現が難しいが、傘を開いていれば飛ばされないように力を込めるぐらいの風力だ。
「次で最後です」
「はい! 『祈りの土』」
この魔術は、何をイメージし作るかによるのよって形が変わるが、ライネスは立派な壁を作った。
「はい、終わりです。」
「ど、どうでしょう?」
ライネスが不安げに伺う、心配はない半年でこれならすごいもんだろ、知らんけど。
「安心しない。合格です」
「やったー! パラディ、私合格よ!」
「ええ、凄いです。流石ですよ」
「えへへ」
ワオ、すげえ可愛い顔をしてるよ食べちゃいたいぐらいだ、よし! 元気満タンだ頑張ろう。
「次はパラディです。ライネスと同じ順に」
「『祈りの泉』」
うん、なかなかの出来だ俺凄いわ。
「はい。次」
「『祈りの炎』」
よし、ガスバーナーぐらいの火力だ
「『祈りの風』」
よし、強風とは行かなくともかなりの風力だ
「はい。次で最後です」
「はい! 『祈りの土』」
「こ、これは!?」
驚くのも無理はない、俺が作った物それはラステリア家の家紋だ!
「あなたには驚かされっぱなしです。まさかここまで繊細な物まで作れるとは」
ハハ、俺はでかいものを作るのではなくともここまでの物を魔術だけで作り上げるのだ! 凄えだろ
「あなたも合格です。二人共おめでとう御座います!」
「はい! ありがとうございます」
「ありがとうございます」
よし! 合格だ、これで俺も初級魔術師だそう安堵する。
「はい。明日からも授業はありますので今日は休みなさい」
え? 今日から中級魔術を習い始めるんじゃないないのか?
「分かりました!」
「今日から教えてもらえないんですか?」
「ええ、二人共お疲れでしょうから」
「そんなことないですよ」
「え? パラディ疲れてないの?」
「はい、気疲れはしましたけど、魔力はまだ残ってます」
そう言うとライアもライネスも「お前マジかよ」って顔をしてきた、俺はおかしいのか?
「いいえ、疲れているはずです。ライネスも疲れているでしょ?」
「はい、疲れました」
あれれ、もしかして俺またなんかやっちゃいました? ゲヘヘ。
「あなたは魔力が多いいのですね。魔眼を持っているからでしょうか」
「そうかもしれないですね」
「でも、今日は休みなさい」
「はい‥‥‥」
できれば今日から教えてもらいたいのだがまあいい焦る必要は無いな
その夜、ピレッジとイステルに祝われた「二人共、天才だ」と俺はともかくライネスはたしかに凄いな、5歳にして初級魔術師か。
でもあれ? 俺は三歳か、確かに俺に前世の記憶が無ければ天才だな、よし明日からも頑張ろう!
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魔術を習い一年が経ち、中級魔術を習い一年が過ぎたつまり俺はもう四歳だ、ライネスは六歳だ。
「うーん、難しいわね」
「そうですね、初級より難しいのは当然ですけどここまで難しいとは‥‥‥」
今俺はライネスと共に夜の自主練中だ、別に下ネタじゃないからな普通の自主練だ。
「パラディは凄いわね、難しくても出来ちゃうんだもん」
「そんな事はありません、僕も威力の制御には流石に手こずりますよ」
「そう? 威力を制御するなんて簡単じゃないの」
そうだ、ライネスは魔力制御においてはライアも認めるほどの腕だ。
「ライネスは凄いですね」
「そんなことないわよ、パラディは私よりもずっと凄いわ」
「エヘヘ、ありがとうございます」
おっといけない、なぜか知らないがこの体は褒められると笑みが溢れてしまう。
「でも、今回は覚えるものが多くなくて良かったわね」
「そうですね、一つですからね」
今回の試験の内容は中級魔術を一つを使えるようになることだ、勿論俺はすでに何個かできるが魔眼のせいか、威力が強すぎて危ないから弱めなければならない。
「今回もどうにかなりそうですね」
「そうね! 私達お母様とお父様が言うには天才だものね」
あらら、ピレッジとイステルの煽てでライネスは少し自信過剰気味になってしまったらしいなまあ自信が無いよりはいいか。
「よし! 頑張りましょう!」
「うん!」
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今日は進級試験の日だ、ライネスは中級魔術を一つ使えるようになり、俺は威力を抑えられるようになった。
「これより進級試験を始めます」
「はい!」
「はい」
「それではこれまで教えた事を思い出し、頑張ってください応援しています」
ライアもかなり俺達に優しくなったな、最初はアル中なんて言ったが、ただ目が死んでるだけの優しい人だ。
「それではライネスから始めなさい」
「はい!」
「雷帝に祈りを! 雷雲に恵みを! 『雷光の一撃』」
周りを雷雲が湧き、渦を作りそこから雷が落ちてきた、凄いな流石だ。
「はい。次パラディ」
「はい」
よしきめてやるぜ。
「冷酷なる青き炎よ! その炎に祈りを! 『冷酷なる青き炎』」
これこそ俺が選んだ中級魔術だ! 普通は熱が強すぎてあまり使えないらしいが、この肉体は天才だから使いこなしたぜ! かっこよすぎ!
「ど、どうでしょう」
「え? はい! 合格です」
「すっ凄いわ!! 」
よし!! ライアは何か俺をヤバイやつを見る目で見てくるけど、ライネスは凄いって、ゲヘヘ。
「はあ、何か二人共末恐ろしいです。」
何かライアの顔が疲れてる、そりゃそうか目の前にいるのは天才キッズだからな。
「これで二人共、中級魔術師です」
「はい、、」
「どうしたんですか? ライネス」
「疲れたのでしょう。ゆっくりさせてあげなさい」
「はい」
そりゃ疲れるよなあんな雷を六歳児が出すんだもん当然だな。
「それにしてもパラディ、あなた魔眼を使わずにしてあの規模の炎を出したのですか?」
「はい」
「そうですよね、明日からの上級魔術の授業は魔眼を使いなさい」
え? 魔眼を使うの? 俺魔眼なんて使ったことないから使い方分からないんだけど。
「使ったことがないんですけど、大丈夫ですか?」
「ええ、何かあれば私がどうにかします! 一様私は海神級魔術師ですから」
そうだった、忘れてたこの人、俺の上の上の上だったわ。
「それなら安心ですね」
その日は庭でなく、少し離れた場所で試験を行ったから俺はライネスをおぶってピレッジ邸まで帰った、歩きながらライネスの尻を揉み、将来が楽しみになった。
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