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ムーンブレス~転生チート令嬢は無意識に聖女道をゆく~  作者: のりすけ
エリザベス商会編
62/108

24.圧倒的強者と雷獣

更新が遅れてすみません。



(えっ!?私が指名された!?この中で一番弱いであろう私が何故!?)


困惑しているエリザをゼパイルが敵から守るように手で隠す。


「お相手が私では役不足ですか?」


相手の力量の差を感じているのか、機嫌を損ねないように慎重に言葉を紡ぐ。


「勿論ダメだね。その娘だ」

「引いてもらうことは?」

「それこそ無理な話だ。僕はもう決めたからね」


ゼパイルはこの状況を打破させる策を巡らす。その隣でユキも難しそうな顔をしている。


「お父様。ここは言う通りにしましょう」


エリザは目の前にあるゼパイルの手を除けて自分の意思を口にする。


「しかし!?」


エリザの言葉にゼパイルは珍しくも狼狽えた声を発した。


「きっと奴は引きませんよ」

「その方が懸命だ」


ザルキスは実に楽しげに言う。


いくら違う案を出したとしてもザルキスは首を縦に振らない気がする。不機嫌になる前に彼の望み通りにした方が幾分かマシと言うものだ。


相手は魔族。ゲーテと互角のローザンヌよりも遥かに格上。正攻法では勝てる見込みはないが——確率はゼロではないはず。強者相手に果たして己の力がどこまで通用するのか。エリザは僅かながらも胸が高鳴っている事を自覚する。


「大丈夫かい?」

「出来る限りのことはします」


ゼパイルは真意を見定めるかのようにじっとエリザを見つめる。ある意味ザルキスとの戦いは戦時中の特攻隊のようなものだ。死にに行くのも同然。だからこそ、ゼパイルはエリザを戦わせたくはないのだろう。


こちらとしては特攻隊のようにはなるつもりは毛頭ない。それに、いざとなれば転移魔法で逃げる方法もあるのだ。


心配そうなゼパイルを安心させるためにエリザは力強く頷く。ゼパイルは拳をキュッと握り、大きなため息をつく。


「分かった。私はユキとサキュバスを担当する。ユキいいな?」

「はい」


ゼパイルはディンを一瞥すると直後に巨大な風塊が直撃する。あまりの攻撃の速さにディンは反応できずに壁に激突した。


(お父様、容赦ない……。あれは骨の数本はやられたに違いない。私があんなに無傷で捕獲を……と頑張っていたのに。責任者であるお父様が良いなら別に文句は言わないけど。)


ゼパイルがユキに命令された時に僅かに眉を寄せたのが気になるが、今はそんな様子はなく、敵と対峙している。


(それにしてもお父様ってどんな戦い方をするのだろう。)


エリザ今までゼパイルが軍の訓練場で地獄のような指導している姿しか見た事がないので、本格的なゼパイルの戦闘を見るのは初めてだ。ゼパイルの戦闘を間近で見ていたいが、そうもいかない。


先に始まったゼパイルの戦いを視界の隅において、エリザは目の前の男に視線を向ける。締まりのないザルキスとは相反して放つ異様な気配に息を呑む。


「あなた達は仲間ではないのですか?」


戦う前に先程感じた疑問をぶつける事にした。この戦いが終わった時にはエリザは口が聞けない状態の可能性が高い。それは疲労なのか、魔力切れなのか、それとも死か。そうなれば敵と話は出来ないだろうとふんだからだ。


「そもそも僕達には仲間という概念は持ち合わせてない。強い者は生き残り、弱い者は死ぬ。いつの世においてもそれは変わらない。あいつだって生きてようが、殺されようが構わない」


魔族は群れないらしい。エリザは、はて、と一つの疑問が生まれる。


「それならあなたは何故ここに?」

「おかしな事を聞く。用事があったからに決まってる。それで来てみれば、まさか君に会えるなんて」


(それもそうか。)


誰でも分かる回答になぜ答えを見い出せなかったのかとエリザは肩を落とす。どうやら、この張り詰めた緊張感に思考回路が上手く機能していないようだ。落ち着けと言わんばかりに深く息を吐く。


それにしても、こんな強烈で独特な抑揚のある話し方と笑い声の魔族なんぞ記憶にはない。1度会ったら忘れるのは難しいほど濃いキャラだ。だからこそエリザは(・・・・)ザルキスと会うのは今日が初めてだと胸を張って言える。かと言って、屋敷に篭っている1、2歳の幼児に秘めし力を見出すのは可能性に乏しい。


ゆえに、必然的に出る答えは人違いとなる。世界には自分に似た人が数人いるもの。エリザに似た誰かと間違えたのだろうと高を括る。


「私はあなたに好かれる事をした記憶は無いのですが、人違いではないのでしょうか?」

「それはないね。君は特殊だから」

「特殊?」


よく分からない答えにエリザは、思わず聞き返してしまう。特殊……その言葉の通りエリザは特殊な分類に入るだろう。ザルキスが示す特殊がそれに当たるかは分からない。ザルキスにはエリザの魂が2つに見えていたりするのだろうか。


ザルキスはそんなエリザの疑問には答えることなく、話を先に進める。


「さてさて、僕達も始めようか。言っておくけれど、今まで戦っていたあのサキュバスは僕達の中でもかなり弱い分類だ。弱いからこそ、人を魅了し、時には矛に、時には盾に、時には(やぐら)にする」


(サキュバスが弱いだって!?私の中のサキュバスは上位魔族で四天王の1人だったりするイメージだ。あの強さで弱いなんて……。)


エリザはその事実に驚愕する。


「だから、君……本気出さないと死ぬよ」


ザルキスは悠々とした口調を一転させる。その威圧混じりの声音にぞわりと全身に鳥肌が立つ。狂気を帯びた目は冗談でなはい事を物語っている。


蛇に睨まれたカエルさながら、初めて感じる恐怖心に飲まれそうになる。手が足がガクガクと震える。正直ちびりそうだ。


(恐怖に負けちゃダメだ。)


「お嬢。大丈夫。僕がついてる」


隣で控えていたゲーテがエリザの震える手をぎゅっと握る。手の温かさと安心感に次第にエリザの震えが収まり、落ち着きも取り戻した。


「ありがとう。落ち着いたわ」


あれ程までに襲いかかっていた恐怖心は今や見る影もなく、寧ろ力が漲ってくる事にエリザは不思議に思いながらも、敵を見据える。


なまくら剣では勝負にもならない。ならば、エリザが持っている武器と言えば、もうこれしかない。アイテムボックスからフレイヴァイズを取り出す。早々にこの剣を使うとは思ってもみなかった。


(私に力を……。)


目を閉じ数回の深呼吸をして、全集中をする。エリザの魔力で剣は更に蒼くキラキラと光を帯びる。剣から溢れる粒子は力強く、エリザの意思を表しているようだ。


双眼をバッと開き、身を低くして剣を構える。


「……行きます」


両足に力を入れると、閃光の如く間合いに入る。一閃、二閃三閃と蒼い残光が空中に漂う。更に小さな体躯を活かして死角に潜り込み、数発叩き込む。しかし、どの攻撃も軽快な足運びだけで躱された。


負けじと両手を床につき回し蹴りを繰り出すが、男は体を少し傾けてパシリとエリザの足首を掴みそのまま投げ飛ばした。


「なっ!」


重心を前方に傾け、両足に力入れて踏ん張り威力を抑える。数m後方に飛ばされ制止した後、一息つく。


(魔力を乗せた回し蹴りを平然と受け止めるなんて。あれでも全力だったのにな。)


ははっと乾いた笑いが漏れる。


男の佇む様子は隙がなく、普通に攻撃をしても当たらない。だからと言って諦めはしない。当たらないならば隙を作るまで。


「雷獣」


バチバチとスパークが起きると、煌めく金色の虎を模した雷獣が2体姿を現した。


雷獣を見たザルキスは「ほう」と感嘆の声を漏らす。その姿に嬉々とした表情をするザルキスに向かって一直線に突進する。稲光を発しながら襲いかかる2体の後を追い蒼剣を振るう。


雷獣と呼応するかのような少女の動きにゲーテは暫し見蕩れていた。まるで光とダンスをしているかのように一体感がある。彼女の無駄の無い動きは日頃の訓練の賜物だろう。だが、ザルキスには攻撃が見切られているのか寸前の所で躱されている。


お嬢は強い。だが、あいつにはまだ勝てない。だからこその僕だ。ペアにさせたという事はお嬢やお嬢の父もそれを了承しているだろう。ならばと魔力を練り上げる。


とは思ったものの、ザルキスに電光石火の如く襲いかかっている雷獣を見る。雷に相性が良いのは水。水魔法は使えるが、適性値が低く苦手だ。魔人相手に僕の水魔法はなんの効果はない。火も威力を上げすぎるとこの空間では煙と匂いで悲惨なことになる。闇魔法も耐性があるか……。


「決めた」


いつも見ている少女の動きと照らし合わせて、次の行動を予測する。


ゲーテが攻撃の合間のタイミングを狙って風の大刃を一斉に放った。


エリザは流石はゲーテだと口角を吊り上げた。こんな状況でなければ、「分かってるぅー」と茶化したいところだ。絶妙なタイミングの援護に加えて絶えず動いているエリザや雷獣を避けての攻撃。無数の大刃は全方位から放たれ、逃げ場所はなくガードも困難。まさに袋のネズミ状態だった。


——なのに、敵には当たらなかった。


敵はゲーテの攻撃を察知した後に、モグラ叩きのように消えたのだ。床に潜り込んだようにも見えたのは何らか空間魔法だろうか。


「娘が相手だと言ったが?」


少し離れた場所に姿を現したザルキスは不機嫌そうな声を漏らす。


「援護するなとか言われていませんが」

「……ヒャッハッハ。確かにそうだ。まあ良い」


揚げ足を取るエリザの返答に一転して何故か気を良くしたようだ。ゲーテが援護してくれたとしても逃げられては意味がない。床をすり抜ける事を組み込んで攻撃しないといけない。


誰もが無理ゲーじゃね?と言いたくなる状況だが、だからこその攻略しがいがある。まだ方法はある。エリザの闘気はまだ消え失せたりはしない。


「はぁ……はぁ……」


対峙してから何分経ったのだろうか。体感的には長時間のように感じるが、きっとまだ10分も経っていないだろう。既に何百と攻撃を繰り出したが、コートや帽子を切り刻んだだけで敵は未だに無傷だ。


こんなにも息が上がるのは戦闘訓練の初日ぶりか。4体に増えた雷獣を操りながらのフルスロットルの戦闘は気力も体力も魔力をも容赦なく削り取る。緊張感と焦燥感も相まって消費量を増長させる。


辛うじて形を保っている4体の雷獣を一瞥して、再び剣を構える。


「こんなところか……」


ザルキスは満足そうに呟く。その呟きに防戦一方だった敵の反撃が来ることを想像し、蒼剣を強く握りしめる。


「はい。これでお終い」


急に両手でポンと一拍し、ザルキスは満足気に言い放つ。


「「はぁ?」」


呆気にとられたエリザとゲーテの声が重なる。


「いやー。良かったよ。期待以上だ。これからも精進してもっと強くなりたまえ」

「あ、ありがとうございます?」


突然の終幕に驚きを隠せないまま、反射的に賞賛の礼を述べる。


「ご褒美に何か一つだけ答えてあげよう」


よく分からないが、何か質問してもいいようだ。警戒を続けながらも、チャンスとばかりに相手の厚意に乗ることにする。


「……では、『悪の執行人』とはどんな組織で何を目的としているのですか?」

「ふむ。まず認識が違うな。『悪の執行人(デビルウォーカー)』は組織名ではない。我々は『黒闇十字団(ブラッククロス)』と呼称している。その中の役割として『悪の執行人(デビルウォーカー)』がある。目的は言えないが、これだけは教えてやろう。魔族は、恐怖や混沌を好む」


怪しく笑うザルキスに背筋が凍る。エリザの様子に満悦したのか鼻歌を歌いながら魔法陣を出現させる。


「ローザンヌ。僕は戻る」

「はぁ!?ちょっ!?」


ユキはザルキスが帰ることで生まれたローザンヌの一瞬の隙を見逃さなかった。ユキの鋭利な暗器がここぞとばかりにローザンヌの魔石をとらえる。


その渾身の一振りが魔石に一線の亀裂を生んだ。それを見たローザンヌは目を丸くし、大きく後退する。ローザンヌは怪我の酷い左腕を押さえながら、苦悶の表情を浮かべる。


「くっ、おのれ。覚えていなさい!」

「させるか!」


ゼパイルが強烈な水弾をローザンヌに向かって放つ。しかし、水弾は床に大きな穴を作るのみで、ローザンヌの姿はどこにもなかった。倒れ込んでいたディンもいない。ローザンヌが連れてったようだ。


「逃げられたか」


終わった……。


「お嬢。大丈夫?」


足の力がガクリと抜ける。倒れ込む前にゲーテが支えてくれた。色々と限界だったようだ。


「あはは。ホッとしたら力抜けちゃった」

「お疲れ様。ほい」


ゲーテがエリザの前でしゃがみ込み背中を向ける。その言葉に甘えてゲーテの背中に体を預ける。


「お父様、申し訳ございません。魔族を逃してしまいました」


辺りを調査していたゼパイルに声をかける。


「いや、むしろ助かったと言うべきか。大丈夫かい?」


ゲーテの背中におぶさっているエリザを観察するように見る。


「はい。少し疲れましたが、問題ありません」

「確かにそのようだね。今回は相手が相手だからね。無理もない。よく頑張ったね」


ゼパイルも大丈夫だと判断したのか大きく疼き、頭を撫でてくれる。


「ゲーテもすまないね。私はもう少しここを調べる。エリザを外で休ませてあげて欲しい」

「畏まりました」


部屋から出ようとするゲーテを肩を叩いて呼び止める。


「何ですか?早く外に出ますよ」

「だから待ってって。その前に後ろの人達の看病が先よ」


魅了にかかっていた人達を後ろに放置したままだ。ただでさえ生気を吸い取られて死にそうなのにエリザ達が反撃するのに打撲や骨折を負わせているから、それだけは治療しておきたい。


「その体で治療するんですか?他の者に頼めばいいでしょ?それ以上魔法を使うとぶっ倒れるよ」


ゲーテは怪訝そうな顔をしながら、振り返り問い詰める。


「また倒れたらゲーテが支えてくれるでしょ?」


いつもよりも距離が近いゲーテを見つめ、目で訴えてみる。その目はズルい……などとボヤきながら、エリザを下ろしてくれる。


死体かのように乱雑に積み上がった山はざっと50人ほど。一体どんだけの男を魅了していたんだ?と言いたいほど果てしない人数だ。


治療しやすいように床に散乱した瓦礫や破片を風魔法で払い場所を確保する。ゲーテの手を借りながらもせっせと治療を始めた。


その中で見知った人がいた。


「ベンさん!」


そこには貿易商人のベンの姿があった。やせ細っていて顔色が悪いと思っていたが、この人もローザンヌに魅了されていた1人のようだ。フレペチルもローザンヌが命令していたという事だろう。


「終わったー。ゲーテあとはよろしく……」


最後の方は眠たくて覚えていないが、何とか全員の治療を済ませ、エリザはゲーテの背中で眠りこけたのだった。





※※※





「まったく、魔力の使い過ぎですね」

「本当だよ。無茶しないように言ってあったのにね」


ゲーテの手を借りながら魅了にかかった人の治療を行う小さな背中をみる。足元はおぼつかなく見ていてヒヤヒヤしてしまう。


ゼパイルは娘を視界に入れながらユキからの報告を聞く。一通りの報告を終えた後に「あの……」と言葉を濁すユキに眉を上げる。


「あの時いた、ザルキスと言う魔族ですが、2年半前の王都で出会った男にそっくりでした」

「あの時のか……という事はエリザの事を知っていたのはその時に見かけたのか。しかし、あの時は風魔法しか使ってなかったと聞いたが?」


ゼパイルは顎先に指を添わせ当時の事件を想起させる。報告では大した魔法は使っていなかったはずだ。


「そのはずです」

「ただそれだけで、ザルキスと言う男はエリザの力を見出したと言うのか……」


(ああ、頭が痛い。)


やはりエリザは強者に好かれる性質があるようだ。私としては全く嬉しくない。


今回は魔族側が引いてくれたから良かったものの、一時はどうなるかと思った。かと言って、あの男は私でも倒せないだろう。それ程の力を宿していた。エリザやゲーテがいなければ、メンバーは全滅していたかもしれない。


何より残念なのが、サキュバスとディンだけは引き捕らえられなかった事だ。責任者として情けない。


それにあのディンが魔族側に付くとは思ってもいなかった。管轄が違うので深く関わった事はないが、今思うと彼は誰にでも当たり障りのなく接していて器用で卒なくこなす印象があった。


いつから魔族と通じていたのか。魔族にどのような情報を漏らしていたのか。その辺は騎士団が調査してくれるだろう。


深くため息をつきながら苦悩する。国王にも報告しないとな。





※※※





「まったく歯が立たなかったよー。私もまだまだだね」

「あれは次元が違う。仕方ないんじゃない?」


ベッドの上で大の字になってボヤくエリザをゲーテが慰める。ゲーテもそう言ったものの悔しそうである。


あれから一晩寝たらいつも通り朝スッキリ目が覚めた。スッキリとはしているのに昨日の戦いが頭から離れない。


確かに次元が違う。結局攻撃は当たらないし、ザルキスの能力も分からずじまいだ。


(それにしても……魔族か。ローザンヌでも一番弱いらしい。ザルキス程の強者が沢山いるのか。魔族は恐怖や混沌が好きだと言ってた……。これから先、何かを起こすのは確実……。ああ、嫌な予感しかしない。)


エリザは嫌な予感を払拭するかのように頭を横に振る。自分はまだまだ未熟者だと再確認した。皆を守るためにはもっと力をつけなくてはならない。


「よし、決めた!ベビーグッズが落ち着いたら戦闘訓練に力を入れるわ!」


ベッドから飛び起き、拳を握りながら声高らかに宣言する。


「お嬢ならそう言うと思った。僕も強くなるのは賛成」

「とは言っても、ベビーグッズが落ち着くのももう少しかかるわね……」


エリザはベッドの上に突っ立ったまま腕を組んで思考を巡らす。


「明日から朝一番にランニングでもしようかしら?」


今の日課は朝晩のストレッチしかしていない。ランニングを追加してもスケジュール的には問題ない。


「いいんじゃない?付き合うよ」

「ありがとう。よろしくね」


そうして日課に朝のランニングが加わったのであった。



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