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アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


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古代エジプトの万能建材「日干し煉瓦」

日干し煉瓦。

古代エジプトの主要建築資材であり、古代エジプトのコンクリートです。

まあ、あまり知られていませんが、古代エジプトにもほぼコンクリートといえるものがありましたので、この表現は正しくはありませんが。


ついでに古代エジプトにおけるコンクリートについて説明しておきます。

私がこの存在をその目で確認したのは例によって根城であるアマルナ。

発掘中の現場を見せてもらったときのことです。

その場所であるアテン大神殿ではとてつもない厚さの古代のコンクリートが建造物の基礎部分に使用されていました。

まさに現代の建物建築をおこなう際の基礎工事と同じです。


日干し煉瓦について話を戻しましょう。

日本人の感覚では土を型抜きし乾かしただけのものなど脆く、あっという間に土に戻るということになるのですが、実はそうでもない。

信じられないことですが。

なにしろ、古代エジプト人はこの日干し煉瓦を使用して多くの建造物をつくりました。

その中にはその姿を見ることができるダハシュールやハワラにある巨大ピラミッドも含まれています。

たとえば、ダハシュールの通称黒ピラミッドは溶けたアイスなどと揶揄されていますが、あれは3500年前につくられたものです。

日本にある建造物が野晒し状態で3500年後にあれ以上形状が保っていられるかは疑問です。

そもそもあれは核の部分で外側には石灰岩の外装が施されていました。

その外装が残っていればあのようなことになっていなかったかもしれません。


さらに現在は基礎部分だけになっていますが大きな塔門も日干し煉瓦でつくられていた時期もありました。


さらに古代エジプト人は日干し煉瓦でアーチ形状の屋根や下部は通り抜けできる橋までつくっていました。


それから日干し煉瓦の便利な点。

修復が非常に楽。

これはすぐにわかりますね。


欠点。

水と揺れに対する耐久性が劣る。

これについては厚みでそれを補う。

まあ、これは現代でも通じるものです。


地域の気候や材料の手に入りやすさ。


ここが重要で日本でいえば木材が古代エジプト人の日干し煉瓦にあたるのかもしれません。


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