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アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


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ラムセス2世の母の墓

パッケージツアーを利用してエジプト旅行をする際に、気の利いた人はこの文句を入ったコースを探します。


王妃の谷でネフェルタリの墓を見学します。


私は二度目のエジプト旅行で初めてこの墓に入りました。

感想。

素晴らしい。

エジプトに行ったのなら是非訪れるべき場所といえます。

ですが、この墓を訪れるコースは非常に少ないです。

もちろんルクソール西岸を観光する時間が少ないことも理由でしょうが、なによりも大きいのは料金の高さでしょう。

個人旅行で入るには躊躇するくらいのものはあります。

この墓の見学と「スフィンクスの足元エリア入場」はパッケージツアーを利用すべきものです。

以前はこの墓を見学するには枚数限定チケットの争奪戦というイベントもありました。

酷い時には代理人の大量購入が不可となり、見学者本人がチケットブースに並ばなければならないというルールもありました。

早朝に渡し船でナイルを渡り、そこで待っているバスに乗りチケットブースに向かうわけですが、これが競争、競争、また競争。

並んでも買えないなんて言うことはざらでした。

あれはあれで楽しかったのですが。


まあ、この墓の思い出はこれくらいにして本題に入りましょう。


ネフェルタリの墓を訪れるほとんどの人は知りませんが、実はこの墓QV66の左隣にあるQV80も非常に重要な墓なのです。

このQV80の被葬者はトュヤ。

ラムセスの父セティ1世の妃でラムセスの母です。

残念ながら、装飾はほとんど剥げ落ち隣の墓に比べようもない状態なうえ、そもそも観光客は見学不可となっていますので、気にも留められていませんが、規模や構造はネフェルタリの墓と同様、被葬者の地位、それからわずかに残る丁寧な浮彫装飾から推測すれば、保存状態が良ければネフェルタリの墓に負けないくらいに華やかなものであったことでしょう。

ですが、彼女の墓は再利用されたこともあり無残なもので、墓で見つかったものも、ルクソール博物館に展示されているカノポス容器くらいしかありません。


ちなみに、ネフェルタリの墓の右隣にはラムセスの娘兼妃のメリトアメンの墓があります。

こちらは多少色が残る装飾が見られるものの、観光客には非公開であるこの墓が、大量のチップを払ってコッソリ見せてもらうほどの価値があるのかというと微妙と言わざるを得ません。

まあ、マニアとしての満足感と同志に自慢できるというものはありますが。

彼女の立像は有名かつ人気です。


では。


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