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アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


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ピラミッドの石の大きさと重さ 再び

もう何度もやっているのですが、先日動画サイトで有名な投稿者が自慢気に語っているのを見て、無性に腹が立ったので再び書きます。


そもそも有名なギザのピラミッドを構成する石材の大部分は石灰岩。

そして、それらの石材は目の前にある採石場から切り出したもの。

何をどう勘違いしているのかは知りませんが、ピラミットをつくるための石材はすべてナイル河を利用して運搬していると……笑止。

ナイル河を船を使って延々と運搬してきたのは、ナイル河の上流でしか手に入らない花崗岩で、これを使用しているのはほんの僅かです。

さらに石灰岩のうち外装に使用するものは対岸から運んでいました。

ここで興味深いのは、ギザのピラミッド群から北に直線距離で5キロほど行ったアブラワシュという場所で良質の石灰岩が採掘できたにもかかわらず、その倍以上も離れた対岸のトゥーラから外装用の石を運搬していたこと。

これはナイルを利用して水路での石材運搬のほうが陸路というか砂漠地帯で石を動かすよりも当時でも楽であることを示していると思われます。


さて、ピラミッドの建築材である石灰岩ですが、よく言われる2.5トンの石とは1m×1m×1mのサイズ、ピラミッドに用いられるようなサイズで言えば、1m×1.5m×0.7mとなります。

2.5トンとはそれ相応の重さですが、そのサイズであれば二十人で運ぶのはそれほど困難なものには見えないでしょう。

というより、もう少し人数を削ってもいけるではないかと思えるくらいのサイズです。

ところが……。

私が見た動画で運搬しようとしていたものは大型ダンプ程度の大きさの石。


ちなみに、10トンダンプのサイズは某会社のものを書けば、7.5m×3.4m×2mとなり、この大きさの石灰岩は127トンとなります。

ついでに、軽トラックのサイズはどうかといえば、3.4m×1.4m×2mで23.8トンとなります。


私が見た動画の投稿者は日本人なのですが、自国にある石舞台古墳の石材がピラミッドで使用されたものより遥かに重い石を非常に長い距離を陸路で運搬していたことをどう考えているのか知りたいものです。


動画投稿サイトで石舞台遺跡の石材運搬はあの時代の日本人には絶対に無理とは言わないのに、古代エジプト人がピラミッドを形作る石材を運搬できないと主張するのか不思議です。


運搬はできるかもしれないが、積み上げるのは無理という主張なのかもしれませんが、それが本当に無理なのか?

これについても以前書いていますが、どこかでもう一度書きたくなってきました。


では。


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