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アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


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ハトシェプスト女王葬祭殿の凄さ

ルクソール西岸観光をする際にほぼ確実に訪れるハトシェプスト女王葬祭殿。

ここにやってきた観光客の何割かはこの場所についての感想をこのように言っているようです。


普通。


もちろんここを造ったハトシェプスト女王本人やその歴史には十分に興味はもつことはできるでしょうし、この神殿に残されたレリーフのすばらしさも十分に堪能できるでしょう。

それにもかかわらず、なぜそのような感想が出てくるかといえば、この神殿のデザイン。

つまり、観光客が期待する古代エジプトの神殿というより、普段の世界で見慣れたものに近いそのフォルムがその理由のようです。


確かにそう言われるのはわからなくもないです。


古代エジプトの神殿といえば、カルナック神殿やルクソール神殿や思い出しますし、葬祭神殿と限定しても、ラムセウムやラムセス3世神殿のようにほぼ同様形状をしていますし、変わり者ということになっているアクエンアテンの葬祭殿も細かな部分や違えども、そのつくり自体はほぼ同じ。

それに対して、ハトシェプスト女王葬祭殿はまったく違います。

現代的と表現する方もいるくらいに。


前提条件なしにそれを眺めてしまえば、期待したものとは違う、または見慣れたものとなるかもしれません。


ですが、これは約三千五百年前のものというひとことを加えるとそれの見え方は変わってきます。

その時代で、現代人が普通と思えるようなデザインを生み出していたセンス。

凄いと思いませんか?


そして、さらに驚くべきは、このハトシェプスト女王葬祭殿のモデルになったものが、さらに五百年前につくられていたこと。

今は見る影もありませんが、ハトシェプスト女王葬祭殿の南、つまり左隣にあった中王国の葬祭神殿。


それをハトシェプスト女王葬祭殿の設計者がモデルにしたことは間違いないでしょう。

ということは、四千年前に現代人に違和感を与えないデザインの建築物をつくりだしていたということになります。


古代エジプト人は。

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