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アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


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ヒクソス王の理不尽な書簡

近所の田んぼで鳴くカエルの声がうるさいので黙らせろという趣旨のクレームを田んぼの持ち主に入れた方がいたというニュースが流れて思い出しのが古代エジプトの第2中間期の話。


こちらは、当時エジプトの北部を押さえていた異民族ヒクサスの王アペピが、テーベの王セケンエンラーの「ナイル河のカバの鳴き声がうるさく眠れないので黙らせろ」という書簡を送ったというもの。

カバとカエルという違いはありますが、クレームの内容はほぼ同じ。


実を言えば、このヒクソスの話を聞いた時、私はあり得ないだろうと笑いました。


第2中間期という私の守備範囲外のことであり、本来であればすぐに忘れるところなのですが、このあとに、このカバには多くの比喩的な要素が含まれていた、それから、どうやらこれがきっかけになってセケンエンラーはヒクソスに戦いを挑んだというような話を仕入れてなんとなく覚えていました。


もちろん、カバの鳴き声がうるさいとその地域の支配者に文句をいう者などいるわけがないとはそれ以降も思っていました。


ですが、自らの足下である日本で同様なことが起きると、もしかして、あの話は比喩的なものではなく、実際にそのような気持ちで書簡は送られたのではないかと思ってしまいます。


ついでではありますが、これと同様な話は少し前にもありました。

近所に住む大学の教授だか名誉教授の方が公園の言葉も声がうるさいクレームと入れたあの話です。

あのときは随分理不尽な要求をするものだと思いましたが、今回のカエルの声の話を見て思いました。

ヒクサスの王にしても、その大学の教授の方にしても、しっかりと名乗ってクレームをいれています。

ですが、今回の方は「近所の住人」とだけ記されているようです。

多様化の時代、言いたいことを言うのは許されているのでしょうが、少なくても相手に対して何かを要求するのであれば、自らも名乗るべきではないかと。


少々本題には外れましたが、書いてみました。

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