表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/129

女王と王妃

さて、女王と王妃。

この違いがわかりますか?

まあ、当然わかりますよね。

女王は女性の王。

王妃は男性の王の妃、つまり妻。

当然その意味するところは変わってきます。

何を今さらそんなことを思っている方も多いでしょう。

ですが、これがそうでもないのです。

特に考古学に関わるものになると。


このような記事をインターネットや新聞で見かけたことはありませんか?


エジプトで女王の墓を発見


では、改めて問います。

この場合、発見されたのは誰の墓?

これだけ見れば、当然女王の墓となりますが、実際は王妃の墓というのがほぼすべてになります。


なぜ、そうなるのか?

それは翻訳のマジック、というよりも翻訳者の知識不足になります。


たとえば、英語。

女王は、Queen。

では、王妃を英語で何というかといえば、同じくQueen。


つまり、流れて来た英語のニュースには単にQueenとしか書かれていないのです。

ですから、ここは翻訳者の知識が問われるわけですが、悲しいかな、それだけのものはない。

当然、Queenイコール女王という常識のまま訳してしまう。

その結果、王が抱えていた数多くいる妃のひとり墓が見つかっても、「女王の墓」が発見されるという「世紀の大発見」になってしまうのです。


まあ、仕方がないことですが。


ついでにつけ加えておけば、この翻訳者の知識不足からやって来るネタをもうひとつ。

寺院。

これは、「Temple」の訳に関わるものです。

間違ってはいない。

ですが、良くないです。

たとえば、有名なカルナック寺院、ルクソール寺院と言いますか?ということです。

古代エジプトの遺跡を語るときに、寺院はない。

これは常識です。


ということで、次回このような記事を見かけたときは、そういうつもりで読むようにしましょう。

では。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ