続々 大ピラミッドのあたらしい空間の話
今回あらたな空間が発見されたことによって俄然注目を浴びているのが、ミューオン調査時に確認された今回のものとは比べものにならないくらい大きさがあるもうひとつ空間と思われるエリア。
あれだけ大きければ何かあるかもしれないと考えたくなるのは当然です。
なにしろ大ピラミッドで最大の容積を誇る空間である大回廊と同等な広さなのですから。
豪華絢爛な埋葬品が隠されている。
それどころか、クフの遺体が置かれて本当の埋葬室ではないかと主張している方もいるようです。
夢があります。
ですが、個人的には否定します。
副葬品は可能性ゼロとは言いませんが、埋葬室であるというのは。
その理由。
それでは、その遺体をどこともつながっていないあのエリアに運び埋葬したのですかと問いたい。
つまり、あのエリアを埋葬室とするためには条件があるのです。
埋葬の儀式を終えた王の遺体を安置するためどうやって運び込むのか。
これをクリアしなければならないのです。
あらたな通路、または通路の痕跡が必要なのです。
それが見つからなければ、あれはただの空間となってしまいます。
まあ、あの空間と外部を結ぶ通路の痕跡が今後見つかればいいと思いますが。
とりあえず、希望を述べたところで、あの特大空間の目的は何と考えているのかも述べておきます。
大回廊を守るあらたな重力拡散の間。
そう考えています。
もともと大回廊自体その目的でつくられたのではないかと思っています。
埋葬室にするつもりだった王妃の間を守るための。
実際はどうか知りませんが、大ピラミッドの断面図を見るかぎり、あれがもともとの埋葬室に見えるのは私だけではないでしょう。
ですが、建造中にさらに上部に新たな埋葬室をつくることにした。
それが王の間と呼ばれる現在の埋葬室。
そうなると、重力からの防御施設だった大回廊は、重要な通路になったためにそれが潰れぬようあらたな大回廊を守る重力拡散装置が必要になった。
それがあれというわけです。
まあ、これは私の妄想の類ですから、流し見をする程度のものだと思ってください。
いずれにしても、それほど時間をおかずにはっきりするでしょうから。
その理由は簡単。
あの金の亡者ザヒ・ハワスが自分の手柄にするため強引に穴あけをおこない確認をするはずですから。
ハワスもいい歳ですから、自分がハラス(終わり)にならないうちとやるでしょうね。
きっと。
では。




