ギザにはピラミッドがいくつあったのか?
今回はまず質問。
大ピラミッドが聳えるギザのピラミッドエリア。
あのエリアにピラミッドはいくつ建てられていたでしょうか?
答え。
もちろん王のピラミッドは、クフ、カフラー、メンカウラーのいわゆる「ギザの三大ピラミッド」といわれるとおり3基です。
では、答えは3つなのかといえば、もちろん違います。
正解に辿り着くには「ギザの三大ピラミッド」という言葉がヒントになります。
つまり、「ギザの」とは、ギザにあるなかでという意味です。
ちなみに、エジプトの中で大きさが上位3つのなかにクフのピラミッド、カフラーのピラミッドというふたつは入りますが、メンカウラーのピラミッドは含まれません。
さて、本題である三大ピラミッド以外のピラミッドについて話を進めましょう。
エジプトに旅行した時のことを思い出し、「簡単」と叫んでいる方もいるでしょう。
かの地の観光するときに、ピラミッドエリアの南側に眺望の良いスポットがあります。
そこに行く際にはたいていこのような謳い文句が聞こえてきます。
「九つのピラミッドが見える展望場所」
つまり、9基のピラミッドが見えるというわけです。
この内訳は、三大ピラミッド。
クフのピラミッドに付属する王妃のピラミッド3基。
メンカウラーのピラミッドに付属するピラミッドが3基です。
では、答えは9ということなのでしょうか?
いいえ。
実はギザにはさらに2基のピラミッドが存在していました。
クフの衛星ピラミッド。
それから、カフラーの王妃のピラミッド。
つまり、合計で11のピラミッドがあったというのが正解になります。
最後に追加された2基のピラミッドはピラミッド観光時に見学される機会が非常に少ないので、少しだけ説明しておきます。
クフの衛星ピラミッドは20世紀後半に発見されたキャップストーンが復元され展示されています。
このキャップストーンを少しだけ丁寧に見ると、底が凸状、実際は逆の形状ですが、とにかく少し膨らみを持ち、次段のへこみ部分に収まるようになっています。
もし、見る機会があれば確認してください。
もうひとつのカフラーの王妃のピラミッドについては上部構造が完全にありませんので、その現場に行かないと存在の痕跡は確認できません。
また、このピラミッドの用途は王妃の埋葬に使用されたわけではなく、衛星ピラミッドと考えたほうがよいというのが一般的のようです。
この話はエジプトに関連するクイズに使えそうです。
知ったかぶりの方はもちろん、エジプトに行ったことにある方でも間違えそうな問題ですので。
では。




