表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/129

ギザにはピラミッドがいくつあったのか?

今回はまず質問。


大ピラミッドが聳えるギザのピラミッドエリア。

あのエリアにピラミッドはいくつ建てられていたでしょうか?


答え。


もちろん王のピラミッドは、クフ、カフラー、メンカウラーのいわゆる「ギザの三大ピラミッド」といわれるとおり3基です。

では、答えは3つなのかといえば、もちろん違います。

正解に辿り着くには「ギザの三大ピラミッド」という言葉がヒントになります。

つまり、「ギザの」とは、ギザにあるなかでという意味です。


ちなみに、エジプトの中で大きさが上位3つのなかにクフのピラミッド、カフラーのピラミッドというふたつは入りますが、メンカウラーのピラミッドは含まれません。


さて、本題である三大ピラミッド以外のピラミッドについて話を進めましょう。

エジプトに旅行した時のことを思い出し、「簡単」と叫んでいる方もいるでしょう。

かの地の観光するときに、ピラミッドエリアの南側に眺望の良いスポットがあります。

そこに行く際にはたいていこのような謳い文句が聞こえてきます。

「九つのピラミッドが見える展望場所」

つまり、9基のピラミッドが見えるというわけです。

この内訳は、三大ピラミッド。

クフのピラミッドに付属する王妃のピラミッド3基。

メンカウラーのピラミッドに付属するピラミッドが3基です。


では、答えは9ということなのでしょうか?


いいえ。


実はギザにはさらに2基のピラミッドが存在していました。


クフの衛星ピラミッド。

それから、カフラーの王妃のピラミッド。


つまり、合計で11のピラミッドがあったというのが正解になります。


最後に追加された2基のピラミッドはピラミッド観光時に見学される機会が非常に少ないので、少しだけ説明しておきます。


クフの衛星ピラミッドは20世紀後半に発見されたキャップストーンが復元され展示されています。

このキャップストーンを少しだけ丁寧に見ると、底が凸状、実際は逆の形状ですが、とにかく少し膨らみを持ち、次段のへこみ部分に収まるようになっています。

もし、見る機会があれば確認してください。


もうひとつのカフラーの王妃のピラミッドについては上部構造が完全にありませんので、その現場に行かないと存在の痕跡は確認できません。

また、このピラミッドの用途は王妃の埋葬に使用されたわけではなく、衛星ピラミッドと考えたほうがよいというのが一般的のようです。


この話はエジプトに関連するクイズに使えそうです。

知ったかぶりの方はもちろん、エジプトに行ったことにある方でも間違えそうな問題ですので。

では。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ