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アマルナへの扉  作者: 田丸 彬禰


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アブシンベルのオベリスク

今回は短いですが魅力的な話をしたいと思います。


アブシンベルのオベリスク。


もし、エジプトを旅行し、アブシンベルを訪れたことがある方がこのタイトルを見たらほぼ確実にこう言うでしょう。


これはガセ。

つまり、アブシンベルにある有名なアブシンベル大神殿、それから小神殿。

そのどちらにもオベリスクなど存在していない。


たしかにそのとおり。

ですが、それは「現在は」という言葉で限定されます。

実はあったのです。

オベリスクが。

しかも、それは現存し「立って」います。


では、どこにあるのか?

場所はアスワン。

オールドカタラクトホテルから南に五分ほど歩けば到着するヌビア博物館。

その中庭となります。

ただし、そのつもりで探さないと見逃す可能性が高いです。

まず表示がない。

そして、オベリスクと聞いて想像するような大きさではないこと。

まあ、日本人が利用するパッケージツアーではここに立ちよるものはほとんどなく、わざわざ出かけるような人なら見つけることは簡単でしょうが。

ついでにそのオベリスクがアブシンベルのどこにあったかのかといえば、アブシンベル大神殿。

正面から神殿を見て右側、婚姻ステラと反対側の位置になる石材で囲まれた場所となります。

次回アブシンベルを訪れたときには土台だけが残るその場所を確かめてください。

ちなみにこのオベリスクは二本あり、もう一本ヌビア博物館の中にあります。


ついでにもうひとつ。

実はアブシンベル大神殿にはスフィンクスもありました。

もちろんこちらもギザの大スフィンクスには遠く及ばぬサイズのもので、現在はロンドンの大英博物館の収蔵物になっています。

発見された場所はオシリス像が並ぶ第一列柱室の一番奥。

レプシウス、ベルツォーニ、D・ロバーツのアブシンベル神殿内部を描いた絵に、スフィンクスがあった当時の様子が描かれていて、スフィンクス自体も薄らですが見ることができますので、興味のある方はネットを探してみてください。


何度も訪れた場所であっても新しい発見があったり、目的のものがあったりするとテンションは上がります。

今回の話がそのようなものになれば幸いです。

ということで、今回はこれで終わりです。

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