クフのピラミッドに関するあらたな発見の可能性
大仰なタイトルでありますし、その内容は一般的には響かないかもしれません。
ですが、このピラミッドについてある程度の知識がある方がそれを聞いたら狂喜乱舞する。
そのようなものです。
ピラミッドが閉鎖されてから最初にこのピラミッドに入ったとされるアル・マムーンの前にこのピラミッドに入った者がいることを示す痕跡が残されていた。
そして、これが内容となります。
もっとも、現在はその痕跡は確認できないようですし、実際にエジプト学者が調査した様子もないのですが、とりあえず、それがあるという場所と内容も書いておきます。
十九世紀初頭に下降通路と地下の間の清掃作業をおこなった際に、「天井や壁面にギリシア人やローマ人の落書きを発見した」というもの。
むろん、石材に削り込んだものなら現在も残っているでしょうが、おそらく煤墨で書いたものなのでしょう。
ですが、この当時は調査というより光り輝くお宝発見が最重要だった時代。
放置され、やがて忘れ去られたということは十分にあり得ると思います。
そして、そのような文字資料を重要視された現在はすでに確認できない。
ですから、この話が本当なのかはわからないというのが現状です。
ですが、二十一世紀である現在は文明の利器がある。
殆ど見ないようなものを確認できる高性能カメラ。
ほぼ消えていた飛鳥時代の古墳壁面に描かれた装飾を蘇らせたような。
本当に存在するのであれば、確認できる可能性は十分にある。
そして、これは考古学的には大きな発見、いや、大きな再発見ということになり、記録と記憶に残ります。
では、日本を含む世界のエジプト学者が調査しないのか?
そのような指摘がされていることを知らないということもあるかもしれませんが、指摘しているのはその一文だけなのでその文言を疑っている。
さらに専門家ならその場に行ったことがあり、自らの目でその場に何もないことを確かめたから。
つまり、怪しな一文に乗せられ大金を投じて空振りはしたくない。
クフのピラミッドとなれば、注目を浴び、空振りした場合に普通以上に目立つ。
ですが、たとえ空振りであっても「そのような痕跡はない」という事実が掴めるのですから日本のエジプト学者がトライしてもらいたい。
個人的にはそう思います。




