幕間:破滅の足音
Interlude in
人を斬り続けた青年はずっと悩んでいた。
重苦しくのしかかる空虚さを埋めてくれるものは何か? と。
もちろん、誰もその答えを教えてはくれないし、その答えを知らない。結局のところ、その答えは自分で見つけなければならないと彼は悟った。
たとえ刹那の快感を得られたとしても、それは一瞬のことで、すぐに露と消える。
「ああ、退屈だ」
これまで繰り返し呟いていた言葉を口にする。
この世に生を受けたからには、何かの足跡を残したい。これでよかったと思える人生にしたい。このまま死にたくない。
そんな気持ちがふつふつと生まれていく。
手にした晶具はそんなことを考慮などしてはくれない。ただ、人を殺めよと持ち主に命ずるだけだ。
武器の本質は殺戮だから。
「ああ、そういえば……」
少しずつ浸食されていく意識の中で、青年は思い出した。
「こいつらにも意思があるんだったな……」
晶具は呪われた兵器。
あのアカガネハルキが、文字通り“すべてを滅ぼすために”作り出した、悪意の産物。
そのことを誰よりも知っているはずなのに、彼はそのことを失念していた。
もう長くはないのかもしれない。
いつまで私は人間でいられるのだろうか。
いつまで私は自我を保てるのだろうか。
孤独が彼を絞め殺すまでそれが続くとしても、彼には選択肢は一つしかない。
死ぬ前に、弟と決着を付けなければ。
Interlude out
こんばんは、星見です。
コロナ太りが治ったと思いきや、また再発してしまいました(涙)
新陳代謝がガタ落ちなのは確かです(涙)
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




