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虚ろな境界【哭冷凍土戦線】  作者: 星見流人
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幕間:甘い罠

「オルブライト統制官、我々が輪火内などという辺鄙な地を拠点とした意味は分かっているかね?」

「いいえ、分かりかねます。エレヴァスキー総督のことですから、何か策があるのだと思いますが……」

「その通りだとも。君は何故北海道に四季がないと思う?」

「異常気象……では片付けられませんね。何かの超常兵器でしょうか?」

「極論すればそうだ。我々は人智を超えた力を味方につけた。“巫女殿”のおかげでな。いや、長生きはするものだ。神というモノは存在する。信心深くない私でさえも、そう思えたよ」

「総督、その女は本当に我々の味方なのでしょうか?」

「窓の外を見たまえ。この雄大な白銀世界に根を下ろす、巨樹が君にも見えるだろう?」

「答えになっていないように思えますが」

「彼女の導きがなければ、私はあの巨樹を発見することはできなかった。それに、あの巨樹を利用することもできなかった。これで他の占領国にアドバンテージを取れたことだろう。特に、あのアメリカには大きな牽制になることは間違いない」

 沈黙を続ける青年に彼は続ける。

「いや、あれこそが我らを理想郷へと導くものだよ」

「総督、我々が世界の覇権を握ったとして、あの女が得るものはありますか?」

 青年の言葉に気が付いた時には、もうすべてが手遅れだった。

 もはや、彼らは彼女の甘い蜘蛛の糸に雁字搦めにされた、哀れな贄に過ぎない。

 愚かな総督の描いた筋書きは、最初から物語としての体を為していなかった。

こんばんは、星見です。

まー色々ありすぎてここでは書けないんですが、まー色々ありました。あれほどゲスな人間は見たことがない、みたいな人にも会いましたし、こんな素晴らしい人がいたんだという人にも会いました。

大人=問題ない人ではないんだと改めて実感しました。


まあ、それはそれとして。


二か月半ぶりの投稿です。

お待たせして申し訳ありません。

ジンたちの辿り着く未来を楽しみに、この物語を読んでいただければ幸いです。


必ずあとがきで書く決め台詞を忘れてしまうくらいのブランクでした(汗)

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