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〜二人の転生者〜   作者: 小林 ゼロ
第1章 〜 転生した世界〜
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3話 バロン王国とメルス家

俺は王都についた時、唖然としてしまった。

何故なら、俺達が今まで住んでいた場所とは風景がまったく違ったのだった、

家の多くはレンガ造りで、所々には武器屋や果物屋などがある。

だが一つだけ俺達の住んでいた所と同じものがあった。

「電灯?」

そう形は違えど電灯があるのだ。


「ねね、輝?」

「どうした?」

結衣は困惑した感じで言ってきた。

「ここは、本当に何処なの?、私たち、学校に登校してたよね?」


少し忘れていたが俺達は高校生になる直前の学生なのだ。

「その話はあとでな。」

「う〜ん、わかった。」


「君たち、今日泊まるあてはあるのか?」

突然レインさんは王都に入ってから少したって聞いてきた。

「いえ、どこにも…」

俺は情けなそうに言った。

「ならば我が屋敷にくるといい。」

「良いんですか?」

「ああ、もちろんだ、それに君達には聞きたい事があるからな。」


やっぱりそれが…

そりゃそうだよな…とそう思った。

「わかりました。由衣どうする?」

「うん!行くよ!野宿はやだもん!」

由衣はきっぱりといった。

「そうか、ならば行こうとしよう。」

レインさんはくすっと笑いそう言った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

王都から少し離れた場所に大きい屋敷があった。

「ここがレインさんの屋敷ですか?」

「ああ、そうだ。」


「ねね、輝?」

「どうした?」

「凄く大きいね!」

由衣はとても興奮した口調で言った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「今、かえったぞ!」

レインさんが少し大きい声で言うと

「お帰りなさいませ、レイン様。そちらの方々はお客人でしょうか?」

と身長180cmくらいのすらっとしたタキシード姿の男が出てきた。


「ああ、客人だ、丁重にもてなしてくれ。」

「かしこまりました。」

と一言、言うと俺達の前に立って

「私はこの家の執事、マルスと申します。」

丁寧に腰を曲げ名を名乗ったのだ。


「どうも、俺の名前は輝です。」

「私の名前は由衣といいます。」


「では、お部屋にご案内させていただきます。」

とマルスについて行く

数々の部屋を通りすぎて、この屋敷がかなり大きいことを身体で感じ、少し大きめのドアにたった。


「こちらがお客様のお部屋となります。」

そう言うと扉の鍵を開け俺に鍵を渡した。


「私は料理の準備がありますので、これで失礼。」

と一礼をし行ってしまった。


「中に入ろうか。」

中に入ると、とても綺麗なシャンデリアとダブルベットが一つ、他には洗面台やトイレもあり、ここで暮らせるなと思える様な部屋だった。


「え〜、輝と一緒に寝るの??」

と不満そうに言ったのだ。


「文句言うなって。せっかく泊めてもらうんだ。」

自分も少し傷つきながらもそう言った。


「そうだね、少し昔のお泊まりを思い出すかも。」

と無邪気に言った。


「お、おう、そうだな!」

俺も少し嬉しかった。

単純だなっと自分でも思うくらいに。

俺は顔を赤らめていった。


少し休んだ後に

トン.トン.トン

「あ、はい!どうぞ!」

少しドアが空いた。


「失礼致します、着いてからまだ、早いと思いますが、お食事のご用意が出来ました。」


お腹も空いていたので丁度よかった。


「わかりました。今行きます!」

「由衣行こうか。」

「うん!」


食事をする場所もかなり綺麗で床も大理石で出来ていた。

席に座ると料理が出てきて、

「本日は、ルザー草のサラダ、氷牛のステーキ、コルサンドスープとなります。」

とマルスが言った。


食材はまったく分からないが、見たところ全く問題のない料理に見えた。


「それでは、頂くとしよう。」

「頂きます!」

「いただきます!」

と3人そろって言った。


料理はとても美味しく、肉は霜降り和牛の様な柔らかさで、サラダも瑞々しく採れたてのようだった、スープも肉と相性が良くあっさりとしていた。


「ご馳走様でした。とても美味しかったです。」

俺達2人でそう言った。


「そうですか.ありがとうございます。レイン様はいかがでしたか?」


少し間を空けて

「ああ、今日もとても美味しかったぞ。」

とほほえみながらいった。


マルスもほほえんで食事がおわった。


「さて、君たち、食事も終えたところで、質問時間でもいいかな?」


遂に質問の時間となった……


3話となります!

今回は王都に入ったところと

レインの屋敷でのことを少し書かせていただきました!

次回は質問と敵です!

次もまたお願いします!


ツイッターもやっておりますのでそちらも宜しくお願いします!

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